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大通りの向こうを占め、立ちならぶオフィスビルをはるかに越え、東京タワーにならんでそびえる青い光を見あげて、ぼうぜんと立ちつくす。
「あの生物を、直接のエサとするものとしては、どう考えても大きすぎます」
空を見あげ、しわがれた声で、男が云った。
「どうやら、食物連鎖のピラミッドを何段階かすっとばしたのが、やって来てしまうらしい。この東京へ、日本へと」
東京タワーの展望台に届こうとしている青い光がそのとき、打ち上げ花火のように、どかんどかんと爆ぜはじめた。
とび散った火花が、その先々の夜に青い灯をともす。
小さな灯は、すぐに炎のようになって、そそり立つ光とのあいだに燃え広がる。
光がなにかを、かたちづくろうとしていた。
なにかがそこに、浮かびあがろうとしていた。
──完──




