57話 初対面!!
2人は目があったまま玄関先で対峙していた。
亜季は、目の前の女の子が喋らないので、「何か?」と尋ねてみる。
するとその女の子は、我に返ったのか、キョロキョロと辺りを見渡し、玄関に居る亜季に向って深く頭を下げ、その場から立ち去って行った。
「誰?」と、僕は亜季に聞いてみた。
「う~ん、家間違えたんじゃない?」
布団に包まって、「ふ~ん」と生返事をすると、薬が効いてきたのか瞼が重たくなり、そのまま目をつぶると自然に眠りについた。
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遥は片瀬の家に到着して呼び鈴を鳴らすと、知らない女の人が玄関から姿を現した。
えっ!!と驚いて、家を間違えたと思い慌てて、頭を下げその場から立ち去って行った。
あぁ~、ビックリしたぁ~。
遥は、右手を胸の辺りに置いて深呼吸し、気分を落ち着かせようとした。
あれ、おっかしいいなぁ。確か2階で合ってたはずなんだけど・・・。
そう思い、1階にある郵便物入れの所で、名前と部屋番号を確かめに行った。
え~と、片瀬さんは・・・。うん、やっぱりこの番号だよね。あれ、私隣の家の人のベルを鳴らしたのかなぁ?
もう1度、2階に上がり部屋番号を確かめた。
うん、この部屋で合ってる。
もう1度、恐る恐る玄関にある呼び鈴を鳴らしてみる。
すると中から、「は~い」と、さっきの聞き覚えのある女の人の声が中から聞こえてきた。
遥は固唾をのんで、待ち構える。
玄関が開き、その女の人は「あら、さっきの」と声を掛けてきた。
遥は咄嗟に、その女の人の前に片手を出して、「ちょっと待って」と口を動かした。
その後、手にしたスマホに素早く文字を入力した。
『今声が出なくて、スマホの文字ですみません。あの~、ここは片瀬さんの家だと思うんですが・・・』
「そうよ」と、サラッと答えた。
『私は、遠藤 遥と言います。片瀬さんは・・・』
「え~と、洋室で寝てるわ。私は、用済みだから帰らされるとこ~」
その女の人は、あっけらかんと答えた。
えっ!!用済みって・・・!?
明らかに驚いている遥に、「高科 亜季って言うんだけど、立ち話しもなんだから入って」
遥は、亜季に誘われるがまま、軽くお辞儀をして、家の中に入って行った。




