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復讐者21新たな仲間メル

 朝になり全員で広場に行くと村人が集まっていた。


「シン兄、なんか村全体の雰囲気が悪いよ、男の人がいる方の集団は嫌な感じだし、代表さん達は哀しそうな感じだよ。

 実は、トンボを回収しないで村人の話し合いを聞いたんだ、そしたら・・・・代表さんに奴隷になれって・・・」


「なんか俺、手加減する気が無くなった」


「私が許す、やっちゃいなさい」


「シンさん、あの子供達を笑顔にしてあげて下さい」


「お前ら、何の話しをしてるんだ?」


「「「「撃退した報酬と、治療費の請求」」」」


「うわ〜、この子達、取れるだけ取るつもりよ、契約と計算できる冒険者って商人より怖いわね」と、エリも楽しそうだ。


「アドは後ろで睨んでろ、サチ、その後ろで臨機応変で威圧しろ、コウ、俺が指定した家の場所をG虫を使って調べ、ムカデで隠してる物を全て回収して貰っとけ、交渉次第ではすぐに村から出る。

 ミウがこの交渉の鍵だ、代表をしていた女性に俺らが夜に話した事を話して説得してくれ、俺達と行きたく無い様なら早めに俺の所に戻って来てくれ」


 みんなが頷く。


「エリさんとエドとアンは指示したら襲撃した奴らが集めた、荷車に載せた物に何が有るか確認して大きな声で俺に教えてくれ」


 3人が頷く。


「それじゃあ行こうか」


 広場に行くと、何しに来たという顔をされた。


「みなさん、俺がリーダーの代理で交渉します、そちらの方で交渉に参加する方は立ち、参加しない方は座ってください、座った方は座ったまま喋らないで下さい、これは交渉に当たる契約です、分かりましたか」


 全員が頷いた。


「全員がこれで契約しました、では、交渉を始めます。

 まず我々が撃退した騎士と兵士の荷物は我々が貰います」


「それは、剣や鎧の事か、我々が倒した奴は我々が貰いたい」


「誰が倒しましたか、倒した方は手を上げて下さい」


 誰も手を上げなかった。


「いないようですので、我々が貰います」


「死んだ者が倒したのを見たわ、だから幾つかは村に置いていってよ」と、座ったままの女性が言った。


「では、すべて俺達が貰います」


「ちょっと、倒したのを見たって言ってるでしょ」


「はい貴方、契約違反です、追加で2回分のおーい何が有る」


「小麦と干し肉、あとは斧に槍よ、他は金貨と銀貨ね」


「では小麦の大袋を1つと干し肉の小袋を1つを違反分で貰いましょう、では話しを戻します。


 次に治療費です。


 塗り薬を10個で金貨5枚、回復ポーションを10本で金貨50枚分を使いました。

 治療は1人に付き金貨1枚ですから5人で金貨50枚、全部で金貨60枚です、広場での治療に関しては治療した方3名に金貨2枚ずつお渡しします。

 何か質問はあるませんか」


「薬はくれたのではないのですか」


「貴方は薬はただで手に入れるのですか?、同程度の物があるなら現物でも良いので返して下さい」


「薬は、無いわよ、けち臭い男ね、なによ、薬ぐらいで」


「はい、契約違反、貴方の所為でまた村の物が減りました、いい加減に黙りましょう。

 少なめにして、銀貨を6枚を契約違反として貰って。


 次に「まだあるの」はい契約違反、銀貨6枚追加で貰って」余計な発言を繰り返す女が、こちらを睨んでいる。


(あの女、馬鹿だな、後で自分がどうなるか分かっていない、サチが俺の策に気付いであの女の周りだけを威圧で牽制してくれてる、

 このまま取れるだけ取ってやる、こんな嫌な感じの村なんか滅んだ方が清々するからな。

 ミウが戻らない処を見ると、俺らのクラン入ると見ていいな)


「次に、燃えている家から助けた子供の分は助けた子供を貰います、払う親も知り合いもいないみたいなので、その子供は我々が報酬として引き取ります。


 次に、火を消して傷付き動けない方を守った分ですが、村長の娘さん、どうしますか、我々の分は金貨50枚とします、あなた方は幾ら取りますか?」


「1人金貨1枚で12枚頂きます」


「あんた!、分かってんの、この村に居られなくなるよ」

 と、今度は立ってから脅してきた。


「はい、また契約違反です」

「なによ!、立ってから言ってるじゃない」


「交渉の場で、意見ではなく脅すのは大変な違反です、金貨100枚の違反ですね」


「さて、これで交渉は終わりましたが、金貨が足りません、銀貨にしても足りません、ですので有るだけの金貨と銀貨を貰い、全部で金貨269枚と銀貨2枚の足りない分はそこの荷車とそれに載せて有る物、そして助けた子供を含めてた子供12人、女性4人を我々が連れて行きます、それで、良いですね」


 発言による違反を繰り返していた嫌な気配の女は、サチの威圧から解放された周りの者に、取り押さえられて殴られたり蹴られたりされている、その女の家族は絶望した顔でブツブツ言い、数名はこちらを睨んでいた。


(ざま〜みろ、治療も火消しもやらずに休んでいたクズ共が、いい気味だ、周りの奴も態度が悪いし、クズ女を予め言い聞かさなかったんだから、金欠と飢えに苦しみ悔やめ。

 いやー、サチさん、ナイスですわー、あの女を止めそうな奴だけをピンポイントで威圧して止めるとは、流石に分かってる、お陰で絞れるだけ絞れたわー)


「こちらを睨んでる奴、そう、お前だよ、契約に不満があるなら役人に異議を唱えればいいだろ、

 だかな、その意義が不当なものだった場合は、異議を唱えた者の称号が不当契約者になり、めでたく犯罪奴隷になる、

 嘘だと思うなら試しに言ってみな」


「シン、もういい、行くぞ、あなた方も行きましょう、このまま村にいたらもう奴隷になっても生きる術が無くなりますよ」

(この村、もう隠してた物も全〜部貰ったから、全員が協力して頑張らないと滅びるからな)

「分かりました、ミウさんの話しを信じます」


 俺達は報酬の交渉後に、村からすぐに出た。


『シン兄ちゃん、かなりの家でヘソクリと保存食が見付かったよ、死んだ人からの報酬に貰っといたよ、アクセサリーは必要無い金とか銀だったから遺品としてそのままにした』


『お疲れさん、コウ、良くやったな』


「お前とコウ、まだ何かしてたみたいだが、あの村は大丈夫なのか?」


「大丈夫だろ、超貧乏になるだけだ、助け合えばギリギリ乗り切れるよ」(あの余計な発言を連発したクソ女は大丈夫かは分からないけどな)


 しばらく街道を荷車引きながら移動した。

 アドは荷物を、エドは子供達を乗せて引きながらの移動だ。

 俺達は別行動だ、先に街道に在る野営地に行き、食料確保して食事を作っておく事にした。


「よーし、あそこに在る野営用の場所で休憩と食事、そして、今後の話し合いをするぞー」とのアドの言葉に、みんなが頷いた。


「アドのオッチャン、思ったより早かったね、食事はみんなが作って出来てるよ、オレらはもう食べたよ」


「コウは周りの警戒か?」


「ん?、違うよ、食後の散歩、かな?」(お宝を運んだ虫の回収中だけど言えないよね)


「そうか」(あの様子だと、まだ何かをしてるのか)


 野営地で食事の後に話し合いを開始した。


 アドは主に頷くだけ、エリさんが説明役だ。


「私達しては、冒険者の我々と一緒に行動するに当たって、メンバーの能力や戦い方などを、誰かに話されるとクラン全体の危険に繋がります、なので秘密を守る契約を結んで欲しいのです。

 メンバーは皆その契約をしています、ただ話せないだけで、お互いに何の不都合もありませんから」


「私達は理解できるので問題ありません、ですが、幼い子供達はどうするのですか?」


「契約はギルドに見習いの仮登録する子供だけして貰います、それより幼い子供は孤児院みたいな場所を作り適正に合わせた訓練をしてもらいます、クランに入り契約するのを条件に借金は帳消しにします」


「条件が良すぎます、なぜ、は聞いてはダメですね。

 ・・・分かりました、まず私が契約します、私が契約後に訳を聞いてから他の者も契約するか決めさせてもらいます」


 彼女は契約は受け入れた。


(これで仲間になるか、お荷物になるか、判断ができるな)


「こんにちは、俺はシン、このメンバーの本当のリーダーだ。

 アドとエドは俺がリーダーだと世間体が悪いからお願いしてやってもらっている」


「私はメルテ、今は村長の娘ではないので、メルになります、あなたは何故あの条件で私達を助けるのですか?」


「俺達の何名かはある事情で、神に世界への復讐を認められた復讐者だ。

神に世界を滅ぼさないでほしいとは言われたが、滅ぼしても神は文句は言わないそうだ。

 復讐対象は神との約束を守らなくなった、王侯貴族それに与する者や物をブッ殺しブッ潰す為に俺達は来た。

 所詮は人殺しと破壊が目的だ、それを良く思わないなら当座の生活費を渡すから自由にしていい、

 但し、俺達の事を口外した時は、口外した者は勿論、その話が広かった国、町、村を全て破壊してでも俺達の秘密を守る、例え罪がない者を巻き添いにしてもだ」


「・・・つまり、あなた方はこの世界の国々が神との約束を破ったので、破った者から神が与えた力を、力尽くで取り上げるのが役目なんですね」


「まぁそうだな、ただ殺し破壊するのでは無く神罰として行うつもりだ、今はまだ準備段階でただ殺し破壊するだけになり、現段階で復讐すれば神罰には出来ない。

 神からの情報により南の三カ国は滅ぶ事は決まっている、ただ、勇者の動向次第で滅びる時期が変わる。

 勇者が死んだ場合は即アークレイは滅ぼす、無事魔王を倒しだ時は、勇者が今回の召喚の真実を伝えそれを知っても尚アークレイを離れないなら、国と共に勇者も滅んでもらう」


「人々では無く、特定の国を滅ぼすのですね」


「少し違うな、簡単に言えば、国王だろうが何だろうが関係無く外道を関係者ごと殺し周りごと消しさるという事だ」


「分かりました、私はあなた方に協力して外道のみを殺せる様にお手伝いします」


(へー、やっぱり大した女性だ、外道以外の者を俺達があまり人を殺したく無いのが分かっている、行商人部門を任せても良いかもしれない)


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