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それ行け、現ナマちゃん!!  作者: 棚から現ナマ


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第7体験目 著者近影をどうにかしたい



皆さんは著者近影って、ご存じですか?

書籍の最終ページ辺りに付いている著者の顔写真のことです。

『この本を書いたのは私です』と、堂々と顔を晒して表明する、あれです。

それでなくても自分が文章を書いていることなど恥ずかしくて、知り合いどころか家族にすらカミングアウトしていない現ナマにすれば、なにそれ拷問です。

だって世間様に顔出しですよ。怖ろしいのは勿論ですが、恥ずかしさに身をよじって、ねじ切れてしまいそうです。


こう見えても(どう見えているのかは分かりませんが)現ナマは何作品か出版させていただいております。電子書籍のみという場合もありますが紙書籍もあります。もしかしたら自分が気づいていないだけで、小説家なのかもしれません。


出版して頂ける場合ですが、現ナマは毎回『小説家になろう』様に投稿させていただいておりますので、ヒナプロジェクト様(なろうの運営)から「企業様からのご連絡」というメッセージが届きます。そして出版社様と出版のお約束(契約はその後)をします。

それから原稿の校正とか、お話しの追加、番外編を考えたりするのですが、その時ドキドキしています。

気になるのです、著者近影はあるのかしら? と。


そして、とうとう来てしまったのです、著者近影が!

BL小説(現ナマは腐ってもいます)を出版して頂く時に、とうとう来ました。

キャーッ!!

現ナマは乙女な悲鳴を上げましたとも。心の中だけですが。

ですが、もう出版のお約束をしておりますし、この頃には正式に契約も結んでいます。ようするに逃げられないのです。


担当者様から「著者近影」の提出をして下さいと言われた時、現ナマは心底困りました。

どうする。どうすればいいの? こんな顔を世の中に晒してもいいの!?

現ナマは自分の顔を世の中に出していいものかちゃんと分かっています。そう、決して出していいものじゃないんです。


途方に暮れていましたが、優しいBL担当者様から『イラストでも、いいですよぉ』という、ありがたいお許しをいただけて、その場を凌(しの)ぐことができました。

ありがとうございます、リブレ出版様。

『BLゲームの世界に転生した悪役令息は、グレてしまいました』です。

現ナマの描いた、訳の分からないイラストが著者近影で載っております。よければ現ナマの印税収入に一役買って頂けたらと思います。夢のマハラジャ生活の第一歩となります。よろしくお願いします。コミックもあります。

と、宣伝をしている場合ではありません。

またも書籍化のお話しを頂いたのです。ありがたいばかりです。

それも今回は勝手が違います。今回のお話しは男性読者様の割合が多い作品なのです。ファンタジーというやつです。


もし、もしですよ。著者近影を出して下さいと言われたら。それもお写真でと言われてしまったら、どうすればいいのか。

一応現ナマは女子ですが、現状の現ナマを見たが最後、読者様離れを起こしてしまうこと確定です。

書籍が売れずに返品となってしまえば、出版社様にご迷惑をかけてしまいます。


そこで閃きました。化粧です! 特殊メイクなみの化粧をすれば何とかなるのではないでしょうか? 誤魔化せるかもしれません!


……ですが、現在の現ナマの化粧事情は何とかなる状態ではなかったのです。

現ナマもいい大人ですし、働いてもいます。家から出る時は化粧ぐらいします……。

もともと土台がうーんな現ナマですが、化粧をしさえすれば世の中は許してくれると思っています。そのはずです。

化粧をすれば大丈夫なのだと外出する勇気を奮い立たせているのです。が、問題があります。

その化粧道具が、ほぼ百均。

この頃は百均も色々な化粧品の種類があるから、ありがたいですよねー……。じゃ、ねぇわっ!

口が悪くなって申し訳ありません。


残念仕様な容姿のくせに、これまた残念な経済事情の現ナマ。

現ナマの化粧品の総額は、皆様のつけまつげ片方分にもならない金額なのです。(つけまつげの値段もろくに知りませんが)

こんなんで、よく外出、それも職場に行けるな。と、皆様お思いですよね。おシャンティな同僚やチェックの厳しいお局様からどんな目で見られていると思っているのかと。当の現ナマも、そう思います。

でも大丈夫です。現ナマはさすらいの派遣なので、職場の方達に呆れられてはいるでしょうが、問題になる前に逃亡しております。安心して下さい。(?)


しかし、著者近影からは逃げられません。どうにかするしかないのです。もう出版社様と契約も交わしてしまいました。


ということで。

やってやろうではありませんか『それ行け、現ナマちゃん!!』です。我が身を奮い立たせます。

ちゃんとした化粧品を揃え、現ナマと分からないぐらいに化けてやろうではないですか。

読者離れを起こしそうな、うーんな現ナマが、どこまで読者様を騙すことができるのか、やってやりますとも。

化粧体験をしようではありませんか。

頑張ります! あ、あと、自撮りの技術も必要ですね。


ちょっくら化粧品を買ってきます!





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