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第13話―近衛騎士団長、決闘!?

後日、王城の玉座の間にて、正式に団長への任命が完了した。

姉上とは褒賞を頂いた後、一度別れた。近衛騎士団の団員と顔合わせがあるからだ。

今日から、自分の部隊を持つことになる。果たしてどんな者たちが集まるのか……と、少し不安になりながら訓練場に行ってみると。

そこには、数万ほどの団員が既に隊列をなして並んでいた。

そしてその前に姿勢を一切崩さず、凛と立っているのは、近衛騎士団剣術科団長兼統括、〝千龍〟ラグナだ。


「……これが、私の部隊」


その光景に圧倒されて、私は思わず声が漏れてしまった。

その声で気づいたのか、ラグナ殿がこちらへ向かってくる。


「よく来てくれた。改めて、近衛騎士団剣術科団長、ラグナだ。これからよろしく頼む」

「新たに任命されました、近衛騎士団魔法科団長、ヴァイと申します。よろしくお願い致します」


そう言うと彼女はフッと微笑み、握手を求めてきた。

私はそれに応じ、握手を交わす。


「では、こちらへ」


ラグナ殿はそう言うと、私を連れて団員たちの前へ行き、その真ん中で立ち止まると。


「―諸君!」


訓練場全体に凛と響き渡る声で、話す。


「この度、この近衛騎士団に魔法科なる、新たな部隊が設立された!私の隣に立つこの方こそ、その魔法科の団長だ!」


ラグナ殿のその声に、団員の皆が反応する。


「「「はっ!よろしくお願いいたします!」」」


その声とともに、一糸乱れぬ動きで騎士礼をする。

私はその光景に圧倒され、思わず見惚れてしまう。これだけで、彼女の団長としての器が解るというものだろう。


「……だが、この中にも、〝紫の魔女の末裔〟とはいえ、その力を見定めたい、と言う者もいるだろう!故に―」


少し嫌な予感がするが―


「―私との決闘で、その力を示して貰おうではないか!」


予感が的中してしまった。


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