EX STAGE4-②~剣・槍・対立!?~
PLAY GAME No.12
【ゼビウス・フューチャー―XEVIOUS FUTURE―】
・ジャンル『シューティングゲーム』
・プレイヤーレベル:25
概要・ルール
戦闘機『ソルバルウ』を二人で分担して操作しながら敵を討伐し、巨大要塞『アンドアジェネシス』を撃破するのが目的のシューティングゲーム。
ソルバルウの操作は、2階層・縦横のセンサー付き直線に1人ずつ配置し、縦が上下、横が左右にセンサー反応させてソルバルウを動かす。
攻撃は下の層でプレイヤーが小ジャンプすることで対地武器『ブラスター』。
上の層でプレイヤーが地団駄を踏んで対空武器『ザッパー』を繰り出せる。
・クリア条件……ゼビウスのボス『巨大要塞アンドアジェネシス』の討伐
・クリア報酬……スコア分1/10の賞金&アイテム金宝箱1つ
剣と槍一郎のペアで挑む、進化型ゼビウス。
プレイ前、二人で作戦会議が開かれた。
「槍一郎、『ゼビウス』はやった事あるんか?」
「勿論。隠しキャラの『ソル』も『スペシャルフラッグ』の場所も、殆ど覚えている」
「心配ゼロやな。じゃあ分担はどーしよか――?」
二人の協力プレイ。上層と下層、どちらの役割を担うかが攻略の鍵となる。
上のザッパー担当は、連射のために激しくステップを踏み続ける必要があり、体力が削られる。
下のブラスター担当は、移動のコントロールを一手に引き受けるため、極限の集中力が問われる。
二人が選んだ担当は……。
「……よし、僕が上のザッパーをやるよ。連射は任せて!」
「そうか? じゃあ俺は下のブラスターやな。頼むぜ!」
二人は拳を合わせ、それぞれの定位置についた。
プレイ前のテストチェック。センサーの反応や武器の出し方など、それぞれの感覚を掴んでいく。
(韋駄天みたいな奴や。連射のザッパーを選んだのは妥当だが――問題は、槍一郎のペースに俺が合わせられるかだ。波長を合わせられねぇと、このゲームはクリア出来ねぇ……!)
プレイ前から協調性に不安を抱く剣。そしてその予感は、最悪の形で的中することになる。
「いや、語り部のあんたが不安がってどうするよ?」
いやいや、先の展開は語り部でも予測不能なわけで。まぁ、とにかくやってみよう!
さぁ二人とも、準備はいいか!?
『ゲーム、スタート!!』
出撃を告げる電子音のファンファーレと共に、ソルバルウが天空へと飛び立った!
不気味に浮遊する円盤型の敵機群が、画面を埋め尽くす。
「……行くぞ!!」
槍一郎の掛け声と共に、凄まじい速度の足踏みが始まった!
脚にスプリングでも仕込んだかのような超速ピストン。放たれるザッパーの雨が一瞬にして敵機を掃討していく。
(やっぱ早ぇ……!)
剣は思わず息を呑み、槍一郎の連射に見惚れる。
「剣、ボーッとするな! 前を見ろ!!」
「え、あ、ヤベッ!」
目前まで迫った敵機を、反射的に横へ避ける剣。危機一髪だ。上層の槍一郎が動かない場合、下層の剣が動くことでソルバルウは鋭いスライドを見せる。
続いて現れたのは、地上砲台。これは剣が担当する『ブラスター』でしか破壊できない。
「よし、こっからは俺の番だ……!」
ソルバルウの前方、照準を敵に重ねて――軽くジャンプ、発射!
――ズガァァァァーーン!!
地上要塞、撃破! 地上物の中には、敵の攻撃を激化させるレーダーもある。焦りを生まないよう、確実に仕留めていかなければならない。
「剣、敵がいない間も細かくソルバルウを動かしてくれ。奇襲に備えるんだ」
「あ、あぁ。分かってる……」
二つ返事で応じる剣だったが、余裕のない状況下では、その助言すら苛立ちの種となった。
敵への接触、被弾、即アウト。
シビアな体感シューティングのプレッシャーが、剣を追い詰めていく。
「槍一郎、確かそろそろ隠しキャラの『ソル』が出る頃だよな?」
攻撃が止んだ隙を突き、ようやく相方に声をかける。
「――そうだ。右サイド、ドモグラムのいる通路に隠れている!」
『ソル』とは、何もない地中に隠されたエネルギータワーだ。
照準が重なった瞬間の光る反応を見逃さず、ブラスターを撃ち込むことでタケノコのように出現する。
出現で2,000点、破壊でさらに2,000点。合計4,000点の高額ボーナス。
その『ソル』が潜むエリアが迫る!
「………来たよ!!」
ドモグラムの通路、右サイドへ接近!
迫りくる敵を蹴散らしながら、照準の反応を必死に探す。
(スクロールが早い……どこだ!?)
焦る剣の視界の端、画面中央付近で照準がピカりと光った。
「あった!!」
素早くジャンプ! ソルが出現する!
しかし――。
「………クソッ、間に合わねぇ!!」
無念。出現はさせたものの、追撃のブラスターが間に合わない。
2,000点のみを残し、生えてきたソルは非情なスクロールに流され、画面外へと消えていった。
「ち、ちくしょう……!」
苛立ちが募り、剣は苦虫を噛み潰したような顔で悔しがる。
そして、中ボス戦へ。
中型対空砲台『デロータ』が、ソルバルウを地獄へ叩き落とさんと牙を剥く。
「敵と距離を取って。弾を撃たせたら逆方向に動いて撃破しよう」
「……分かった」
両者、画面を凝視したまま短く応じる。
デロータの放弾に合わせ、大きく横へスライドするソルバルウ。
隙を突き、反撃に転じようとした――その時だ。
(ヤバい! 槍一郎のスピードに合わせられねぇ!!)
攻めの上下と、避けの左右。二人のリズムが致命的に噛み合わない。おぼつかない動きを見せたソルバルウに、敵の弾幕が突き刺さる。
――ドカァァァァン!!
ソルバルウ、一機喪失。
「……ちょっと待ってくれ」
リスタートまでの僅かな合間に、槍一郎が声をかけた。
「やっぱり動きが噛み合っていない。今度は剣のペースで――」
槍一郎の提案を遮るように、剣は激しい息を吐き出し、うつむいたまま弱音を吐き捨てた。
「………こんなん、出来ねぇよ!!」
「剣?」
「バカみたいに速いお前に、俺がついていけるわけないやろ! 凡人が天才に合わせられる訳ないんや!! ――こんなんで『シャッフル』のリーダーが務まるかよ!!」
ミスへの焦りと責任感。余裕を失った剣の心が、自暴自棄に叫んでいた。
「………その程度で、もうギブアップか?」
「あぁっ!?」
「今まで単独で突っ張ってきた君が、いざチームプレイになって波長が合わないくらいで投げ出すのか。そんなんじゃ――最強のゲーム戦士になんかなれないぞ!!」
「何…………ッッ!?」
沸点に達し、互いを睨みつける二人。
息が詰まるような沈黙の中、苛立ちとフラストレーションが火花を散らす。
――最悪の状況。だが、内に秘めた互いへの信頼が目を覚ます時、このゲームは劇的な瞬間を迎えることになる。
小説を読んで『面白かったぁ!』と思った皆様、是非とも『★★★★★』の評価、「ブックマーク追加」や感想・レビュー等を付けて、応援してください!
次回もゲームウォーリアーをお楽しみに!!




