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【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第4章【アメイジング・ウォーズ編】

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第53話④~『負けない』か『負けたくない』か~

【アメイジングゲーム状況】


 ・桐山剣 HP800:手札5枚 EG⑤

 カスタムツール:【ファイティングブレード】

 ユニット:【ブルーバード】(【聖天の覚醒】装備中)

【ビッグマウンテン・ゴーレム】

 ツール:【ボンドストーン】


 ・大森穂香 HP1100:手札1枚 EG④

 ユニット:【虹色の魔導戦士―マジェスティアス―】

 ツール:【プラントウォール】


 

「……行くぞドロータイム、カードドロー!!」


 剣、6枚目の手札を引いてから一旦呼吸を置いてフィールドの状況を改めて把握する。


(しかし我ながら良く二度も耐えたもんだぜ……。まだマジェスティアスと戦えるが、一回たりとも選択間違えたら命取りやな)


 非常にピリピリとした緊張感が剣の様子から取るように分かった。手札が6枚あるなかでも剣にその突破口を開ける余裕は無い。


 しかしモタモタしていると三度目の穂香の攻撃が剣にぶつかってくる。彼のEG(エネルギーゲージ)が溜まっている以上、やるなら今しかない。


 ターゲットは温存されている穂香の1枚の手札!!


「……俺はアクションカードを発動させる!」


『アクションカード、【カードスティール】!!』


「……!」


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎アクションカード◎

【カードスティール】属性:青 EG:②

 ・効果:相手の手札を見る。

 自分はその中から1枚選び自分の手札

 として加えることが出来る。

 ◎――――――――――――――――――◎


 ここで穂香の手札を奪い取る気か剣!


『……カウンター・レスポンス発動』


 穂香は何一つ顔を崩さずにただ無情にブレスのカウンターボタンを作動させ、1枚の手札をスキャンさせる。


『アクションカード、【ビーティングショット】!!』


「やっぱし……!」


 剣は既に穂香がカウンター・レスポンスを構えることを見通していたようだ……


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎アクションカード◎

【ビーティングショット】

 属性:赤 EG:②

 効果:プレイヤーまたはフォロワー1体を

 対象にAP100+墓地のこのカードの

 枚数×100のダメージを与える。

 ◎――――――――――――――――――◎


「対象は剣さんです!」

「痛ッ……」


 2枚目の≪ビーティングショット≫の発動で、墓地に眠るこのカードの数1枚×100が加算されて200のダメージ。


 〔剣 HP600→400〕


 もし交戦しつつ剣のHPが削れている時に隙を突かれて撃たれたら……成す術は無かっただろう。


「私に≪カードスティール≫は通用しませんよ、貴方の戦術は何度も見てきたのですから……!!」


「どーやらそうらしいな。俺を確実に止めを刺すために火力を控え、≪カードスティール≫で強奪される前に何時でも出せるように低コストの≪ビーティングショット≫を構えた。


 ――――()()()()って奴か!!」


 以前倭刀や桜にカード強奪タクティクスを繰り出した剣、それを穂香が初めて見破った事に対し、剣は追い詰められたと同時に恍惚(こうこつ)感を覚えた。


 ――やっぱり穂香は強い! だから絶対に救いたい、意地でも友達に寄り戻してやりたい!!


 そんな純粋な想いが、無意識に剣への鼓舞に繋がっていった!


「まだまだぁ!! もう一度カードスキャンや!!!」


『ツールカード、【精神集中】!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎ツールカード◎

【精神集中】属性:青 EG:③

 ・効果:自分の手札を3枚ドローする。

 ◎――――――――――――――――――◎


「トリプルドロー!!」


 剣、これでもかと7枚も手札を肥やして戦力増加を図る!


(……!!! こいつは――!!)


 おおっと!? 剣はドローしたカードを見るや否や、一瞬の硬直からの強張った表情が砕けた!!


(……悪い、忘れてたぜ。お前も力を借りてくれたんだよな)



 ■■■■■■


 ――それはバスター・キャッスル突入前に、シャッフルオールスターズ全員で決起集会した時の事であった。


「……まぁこんな所かな。これを抑えておけば穂香姉ちゃんに勝てますぜ」



 倭刀からの穂香攻略の手立てを教わり、火力カードを数枚授かった剣。それだけではなく、レミや豪樹やみのりのカードも借りて大幅に剣のデッキを強化構築を終えた所だった。



「へへっ! レミから回復カード、豪樹さんからカスタムツールカードをいっぱい貰ったし、これなら負ける気がしねぇな!」


 持つべきものは友と言うべきか、儲けた感で戦う前からウハウハ気分の剣。


(いや、カード使わねぇからついでにあげてるだけなんじゃ……)


 倭刀、そーゆーのは思うだけにしなさい。


「――よし、じゃそろそろ行こうか皆」


 出陣を催促するのは槍一郎(そういちろう)だ。


「ちょっと待った。(そー)ちゃんも俺に何か貸すカードあるんじゃねぇの?」


「は? 無いよ」


 ドライな程に即答である。


「あのさ、一応メンバー総出でバスター・キャッスルに向かうんだぜ? リーダーの俺が大将相手にやり合う時の為に、仲間全員の力借りる方が物語的にも盛り上がるだろうが」


 盛り上がりを気にして間接的にくれくれしている剣って、一体……


「しかも一方的にな。それとカード貰った云々で絆結ぶくらいならとっくに皆とベタ惚れしてるだろう?」


(ホンマ槍一郎そういうのドライやな……)

(でも間違った事言ってるわけじゃないけどね……)


 端から話を聞いていた豪樹もレミも困り顔するほどのリアリストである。


「ねぇねぇ剣くん、欲しいなら私のカードもっとあげる! 2枚目の≪ビッグマウンテン・ゴーレム≫!!」とみのり。


「ゴメン、遠慮しとくわ(超優しい顔で)」

「えぇ~?」


 流石に2枚目は入れられないでしょう、あの重いカード。てか2枚目あったんかい。


「みのりから貰った≪ビッグマウンテン・ゴーレム≫は()()()()()だって思ってるからな、俺はその気持ちだけでも充分だぜ」

「それなら良かった☆」


 若干苦し紛れだが実際に大活躍しているのは確かだ。


「気持ちか……。分かった僕も借りるよ、1枚だけだからな!」


 槍一郎は気持ちに負けて手元のデッキケースから渡すカードを探った。


「……そうだ! 剣、良かったらこれ使ってみないか? 丁度余ってるしあげるつもりだったんだ、多分君のデッキなら使いこなせる筈だ」


 槍一郎は探しだした1枚のカードを剣に渡す。



「――え、何これ!? こんなカードもあるのか!!?」


 剣のリアクションから察するに相当強そうなカードのようだ。


「ただし使うときには手札とフィールドに用意するカードが揃っている時だけだぞ。いざっていう時だけ使うんだ。

 ――だけど()()()()()次第では切り札以上の力を出せることは保証するよ! 例えば【炎の戦姫】と【騎士龍】とか!!」


 一体どんなカードなのかまだ我々には検討が付かないが、続けて槍一郎が剣に言った。



「ゲームってのは不思議なもので戦っていくうちに相手の事が自然と分かってくるものなんだ。だから穂香を説得させる、引き止めるとかの言う前に、一人のプレイヤーとして存分に戦うんだ!! 勝つのはその後でも充分!!!」


 ■■■■■■


「――――ホント、その通りだよな槍ちゃん!!!」


 槍一郎からの助言を思いだし、自分自身の覇気を取り戻した剣!!



「思えば倭刀も桜も銃司も、互いの力を出し切って戦ったからこそ、そいつらの事が分かることが出来たんだ! 皆スッゲェ魂を掲げたスッゲェ奴だって分かり合えたんだ!!


 ――だからお前も、俺の全身全霊の力を剣に込めて……俺が勝つッッ!!!!」


 鋭く真っ直ぐな切っ先を掲げた剣の魂。それは仲間だけではなく、好敵手達と戦い抜いた者が磨きあげた聖剣のような輝く魂の象徴であった!


「…………いいえ、勝つのはこの私です! どうしても勝たなければならないのです!!」


 当然穂香もそれを譲る気など毛頭ない。


「……『()()()()()()()()』?」



 ――『勝つ』のか、『勝たねばならない』のか。

 ――『負けない』のか、『負けたくない』のか。


 

「そんなん言ってるようじゃまだまだ足んねぇぞ穂香ッッッ!!!!!」


『――――ツールカード……』


 剣はカードをスキャンする前にブレスにカードを装填させた状態でその手を止めた。



「行くぜ穂香、これが槍ちゃんが俺にくれた新しいタクティクスだ!!」


 そして、カードスキャン!


『――――【融合―FUSION(フュージョン)―】!!』


「≪融合≫……!!?」


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎ツールカード◎

【融合―FUSION―】

 属性:無 EG:④

 ・効果:手札または自分フィールド上の

 融合素材となるフォロワーを対象に

 重ね合わせ、その融合カードをフィールドに出す。

 ◎――――――――――――――――――◎


 おおっと!!! 剣会心のニューパワー炸裂!!!!

 アメイジングに『進化』があったように、このゲームには『融合』も存在するのだ!!


「成る程……そうきたか――!」


 銃司は目をぎらつかせながらこの瞬間に唸る。


 ★★★


 ☆[融合―FUSION―] (アメイジングカードシステム)

 自分の手札に≪融合≫がある時、カードスキャンブレスにてデッキのデータから融合可能な素材の組み合わせがモニターから摘出される。

 その融合素材が手札とフィールドに揃っていて≪融合≫がある場合のみ融合召喚が出来る。


 ≪融合≫を使用後は素材カードを()()()()()て融合するため、素材を墓地や除外させる訳ではない。


 またこちらも進化と同じく、融合によってパワーアップしたカードのルールで、フィールドに出ている素材が既にダメージや強化を行った場合は、進化カードのステータスを全て()()()()した状態でフィールドに出ることになる。


 ―G-バイブル『作者が同世代の小説仲間が皆遊◯王をやってて滅茶苦茶喜んでます』より抜粋―


 ★★★


「俺が今から融合する素材は……≪ヴァルキリー・フレア・ドラゴン≫、そして≪サラ・チャンドレイユ≫だ!!!」


「――――!!」


 烈火の騎士龍≪ヴァルキリー・フレア・ドラゴン≫と業火の戦姫≪サラ・チャンドレイユ≫。


 どれも剣を支えてくれた至高のエースカード達、それを融合することによってどんな力を発揮するのだろうか!?


 剣が2枚のカードをブレスに連続スキャンさせて、融合を始める!!


『【ヴァルキリー・フレア・ドラゴン】【サラ・チャンドレイユ】、FUSION(融合)――』


 進化の時と同じように、通常のコールアナウンスよりもハイテクノロジーな音声でブレスが鳴り響く。



「騎士龍と炎の戦姫が尊き絆を結ぶとき、善の炎を身を纏いし龍騎士が誕生するぜ!!

 融合召喚!! 出てこい【灼熱の龍騎士―ヴァルキリー・サラ―】ッッ!!!!」



『――――【灼熱の龍騎士―ヴァルキリー・サラ―】SUMMON UP(召喚)!!!!』



 2枚のユニットが混沌の禍々しい渦にねじ込まれるように吸い込まれた直後、その渦から光にも似た眩しく熱い炎の渦に変わり、輪を潜るようにドラゴンに股がる騎士が現れた!!


「あ、あぁぁ……!!!」


 穂香もその驚愕から口が塞がらない。


 そう、かの騎士こそが金色の鎧を装着したサラと、炎のオーラに纏うドラゴンが一つになった炎の騎士!!


 この≪ヴァルキリー・サラ≫が、この壮絶な戦いに決着を付ける!!!!



次回、桐山剣VS大森穂香 決着。


そしてゲームの続きが気になる皆さん!『早く続きを読みた~い!!』って方は是非ともブックマーク、感想、評価等も宜しくお願いします!!


またTwitterからの読了ツイートも大きな励みとなります!是非読み終わった後のツイートも是非お願い致します!!

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