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【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第4章【アメイジング・ウォーズ編】

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第53話②~虹色の魔導戦士!!~

【アメイジングゲーム状況】


 ・桐山剣 HP800:手札8枚 EG②

 カスタムツール:【ファイティングブレード】

 ユニット:【ブルーバード】(【聖天の覚醒】装備中)

 ツール:【ボンドストーン】


 ・大森穂香 HP1100:手札1枚 EG⑦

 ツール:【プラントウォール】

 ――家族の無念と残された父を想い、たった一人の娘として穂香は再び抗う意思を取り戻す。


 たとえ皆から忌み嫌われようとも……

 何もかも吹っ切れた者の意志は、ダイヤモンド以上に頑固な程に強い。



(な、何や……!? 穂香の右手から物凄いPASの波動を感じた――!!?)


 剣は穂香の鋭い目線での威嚇よりも彼女の右手から迸る緑色の光、緑々しい程に生い茂る深緑の強大なPASに対し激しい身震いを覚えた。


「私の現在のEG(エネルギーゲージ)は⑦!そしてデッキに赤、青、黄、緑、黒と5()()()()のカードが入っている時、虹を操る魔導師を召喚出来る!!」



 EGが⑦で5色以上のカードがデッキに入るときのみ召喚できるユニット。これが波乱の第二波を呼ぶ幕開けとなった!!


「――お出でませ、5色の宝玉の光と共に!!


≪虹色の魔導戦士―マジェスティアス―≫!!!!!」



 ――――ガチャッ、ピキュュュュンッッ!!!!!


 勢いに任せてカードを装填、スキャンさせた穂香。


 するとフィールドの上空から赤、青、黄、緑、黒の水晶のような宝玉が虹の曲線を発して魔陣円を描く。


 その色で彩られた光の魔方陣を描いたと同時に、異次元の世界から虹色のローブを羽織った端整な魔導師ユニットが現れた!!

 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎ユニットカード◎

【虹色の魔導戦士―マジェスティアス―】

 AP:700 DP:700 AS:15

 属性 レインボー(全ての属性の色を得る) ユニット/マジシャン/ヒーロー

 ・能力:①このカードは自分のデッキに

 5色以上のカードが入っていなければ召喚できない。

 ②自分はEG②を消費する。

 自分のデッキに入っているランダムな色の

≪マリオネットトークン≫を召喚する。

 ◎――――――――――――――――――◎


「なっ!!? 全ての属性が入っていて、APDPが共に700で……って色々詰め込みすぎて訳分かんねぇよ!!!!」


 剣はテキストに凝縮された能力の数々を一目で把握するのが苦手であったが、ステータスからも察する通り、とんでもない能力を持ったユニットなのだ。


「それは戦ってみれば直に分かります。さぁ掛かってきなさい! 桐山剣!!」


「ちくしょうめ……! 結局最後まで戦うしかねぇってのかよ!!」


 唇を噛み締めながら、戦いたくないという良心を強引に振り払っていくように剣も臨戦態勢を固める。



(……その問いは甘いほど愚かしいぞ剣。先程まで絶体絶命の危機を覆したのが貴様なら、それ以上にそれを凌いでいく奇跡を穂香は起こせないと誰が断言出来る?


 ――ゲームとはそういうものだ。己の念願、祈願、達成感を得るために死ぬ気で足掻く。ましてや『勝利』という目的で戦う以上、ゲームでしか大森穂香を止めることなど不可能だ……!!)



 ……ホントに銃司(じゅうじ)さんはシリアスな展開を作るのが上手いですよねぇ。語り部なのに感心しちゃう。


「……ったよ!! やるしかねぇって事だろ!!! 後で泣きべそかくんじゃねぇぞ穂香!!」


 剣は急かすように多数の手札から1枚を探しだして、カードスキャン!!


『カスタムツールカード、【バインドチェーン】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎カスタムツールカード◎

【バインドチェーン】

 属性:黄 EG:②

 ・効果…フィールド上のユニットに装備させる。

 装備されたユニットは攻撃もブロックも出来ない。

 ◎――――――――――――――――――◎


 これは桜とのバトルでも使われたカード、実は剣もこのカードを持っていたのだ。


「そこのレインボーなマジシャンを対象に取るぜ!!」


 ――ガチッ!!


 攻撃をも許さぬ束縛の鎖が、マジェスティアスを縛っていく! こればかりは強大な力も空回ってしまう。


「まだまだぁ! 俺は≪ブルーバード≫の攻撃コマンドでEG②貯める、そしてそのままEG③で召喚だ!!」


『ユニットカード、【ジェットチャージナイト】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎ユニットカード◎

【ジェットチャージナイト】EG:②

 AP:150 DP:150 AS:10

 属性 黄 ユニット/マシン/ナイト

 ・能力:①[フライヤー]

 ②このユニットが墓地に送られた時、

 自分はデッキから1枚ドローする。

 ◎――――――――――――――――――◎


 フライヤーでの攻撃、やられてもカードを引ける万能型ナイトだ。今の時点で剣は7枚の手札があるが、手札は多いに越したことはない。


 そして現時点でマジェスティアスは≪バインド・チェーン≫によって攻撃不可……


 ――と、考えてる時点で浅はかだった!!!!


「≪マジェスティアス≫の効果発動! 私がEGを②消費させることによって、私のデッキの色に合わせた操り人形、【マリオネットトークン】をフィールドに出します!!」


「マリオネット……?」


 因みに『トークン』とは、カードゲームにおける実在するカードの()()()になる存在である。

 よってデッキ枚数には影響されず、カードの効果によっては幾らでも出す事が出来る。


 そして穂香が出す≪マリオネットトークン≫とは……?


「お出でませ、黄色の操り人形≪イエローマリオネット≫!!」


 五体不満足に糸を縛られた不気味な黄色ベースカラーの人形がフィールドに現れる。吊られている上の糸からどうやって人形を操っているのでしょうか!?


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎トークンカード◎

【イエローマリオネット】

 AP:0 DP:100 AS:10

 属性 黄 トークン/マリオネット

 ・能力:このトークンがフィールドに出たとき、

 フィールド上のツール及び

 カスタムツールカードを1枚破壊する。

 ◎――――――――――――――――――◎


「カスタムツールカードも破壊、ね……ってえぇ!?」


 テキストをまじまじと確認した途端に現状ヤバイことに気付いた剣。


「マジェスティアスに装備した≪バインド・チェーン≫を破壊です!!」


 マリオネットが無機質に動いた途端に、鎖に縛られたマジェスティアス目掛けて黄色いレーザーを放つ。そして鎖は粉々に砕かれ、束縛から解放された!


「オイオイ……、のっけから鎖外すヤツがあるかよ……」


「そのまま≪マジェスティアス≫で攻撃です!!」


 おおっとこれは危ない! 700のAPをまともに受ければ致命傷間違いなしだ!!


「受けるわけねぇだろ!? ≪ジェットチャージナイト≫でブロック!!」


 事前にユニット出してて良かったぁ! だがマジェスティアスの強さは一目瞭然、平なナイトも粉々に粉砕された!!


「オーバーキルすぎる……一応≪ジェットチャージナイト≫の効果でカードを1枚引くぜ」


 これで剣の手札は8枚。


「次は外しませんよ……!!」


 もうゲームの修羅場に情けは捨てた、穂香の緑色の眼に()()()は残されていなかった。そして剣は……


(俺や銃司のドラゴンよりも屈強なステータスを持つ≪マジェスティアス≫。こんなんじゃ幾らユニットで盾にしても切りがねぇぜ……!)


 そう、剣のエースカード≪ヴァルキリー・フレア・ドラゴン≫や、銃司の≪ヘルズ・クリムゾンドラゴン≫よりもステータスが格上。

 更にトリッキーな能力を持つ穂香の真の切り札≪虹色の魔導戦士―マジェスティアス―≫。


 これを覆すには、それ以上に強大なパワーを持つユニットやカードで立ち向かうしか方法は無い。


 果たして剣にそのようなカードは存在するのか。全ては剣のドロータイムで引かれる1枚のカードが答えとなる――!


 《CARD DRAW》


 引いたカードを目で追って確認すると同時に、剣は得意気に笑みを浮かべる。



(……なぁ()()()! みのりが俺にくれたカードなら、穂香を助けられるかも知れねぇぜ!?)


 みのり!? まさかこのデッキにまだ仲間のカードが入っていると言うのか!!?


「よし、じゃそのみのりのカードを見てびっくらこくなよ!! EG⑧を消費してこのユニットを召喚!!!」


 短時間でブルーバードのEG蓄積効果を多発させた剣はいつの間にかEG⑧まで溜めて、一気に消費させ…………って。


 EG⑧ッッ!!!? ――それって、まさか!?


『ユニットカード……【ビッグマウンテン・ゴーレム】!!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎ユニットカード◎

【ビッグマウンテン・ゴーレム】EG:⑧

 AP:700(MAX) DP:600(MAX) AS:20

 属性 赤 ユニット/ジャイアント

 ・能力:なし

 ◎――――――――――――――――――◎


 え……ええええぇぇぇぇえええええッッ!!!!??


 アメイジング界におけるシャークトレードを決定版として非公式に制定された伝説の()()()()()()じゃないか!!!


 確か倭刀(やまと)との戦い(第38話)で使ったきりだと思いましたが!?


「な、何故……!? 何故剣さんのデッキにそんなカードが!!?」



「言わなくても分かってる筈だろ? ――みのりも、穂香の事を大事な友達だって思ってる。俺をその気持ちをこのカードに込めたんや!!


 ()()という高い山の巨人の名に懸けて……今度こそお前を止めてやるぜ! 穂香ッッ!!!!」



 さぁ、ビッグバン級不回避の激突合戦!! 勝つのはどっちだ!!?


次回の更新は5月28日(木)を予定しています!

お楽しみに!!


そしてゲームの続きが気になる皆さん!『早く続きを読みた~い!!』って方は是非ともブックマーク、感想、評価等も宜しくお願いします!!

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