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【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第4章【アメイジング・ウォーズ編】

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第51話④~決して『後悔』は残すな!!~

【アメイジングゲーム状況】

 ・桐山剣 HP800:手札1枚 EG④

 フォロワー:マテリアル【ストーンウォール】

カスタムツールカード【ハートフル・ホープシールド】


 ・立海銃司 HP600:手札1枚 EG①

 フォロワー:【ヘルズ・クリムゾンドラゴン】

 立海銃司(たつみ じゅうじ)が繰り出した《進化》カードによって、地獄のドラゴンを【真紅超龍】に姿を変えた!



 このスケールの拡大と襲い来る重圧感が、剣の言葉を失わせていった。

 そして()()()()でも、同じように……!!



 ◇◇◇


 ――紅蓮城バスター・キャッスル、指令本部。


「ユニットが進化――? そんな事も出来るの!? ねぇ、史也さん!!」


 剣と銃司の激闘を真剣な視線で観戦していたみのりと史也(ふみや)の姿があった。


「……私に聞く前に、自分から調べたらどうだ? ゲームの事を知りたければ自らが動く事だ。質問はその後で何時でも出来る」

「あ、はい……」


 史也の素っ気ない対応に若干恐縮しつつも、みのりはプレイギアから『G-バイブル』で調べた。……この展開何ヵ月振りだ?


 ★★★


 ☆[進化―EVOLUTION―] (アメイジングカードシステム)

 アメイジングカードの中には、希に[進化可能]と書かれたカードが存在する。

 これらのカードを進化させる場合はツールカード≪進化≫が必要不可欠となる。


 進化の素材となるカードがフィールドにいる場合、≪進化≫を使用後は素材カードを変化させて進化するため、素材を墓地や除外させる訳ではない。


 また進化によってパワーアップしたカードのルールとして、素材が既にダメージや強化を行った場合は、進化カードのステータスを全て()()()()した状態でフィールドに出ることになる。


 ―G-バイブル『進化と言えばポケ◯ン、デジ◯ンどっち?』より抜粋―


 ★★★


 みのりはG-バイブルで調べ終わるや否や、史也がさりげなく語り始めた。


「……銃司が出した≪ヘルズ・クリムゾンドラゴン≫はアメイジングの進化カードの中でも随一のパワーを誇るカードだ。

 こうして銃司の手に渡ったのも、()()なのかもしれない」


「運命――?」


「あのドラゴンの体内から発する真紅(クリムゾン)の業火……あの荒々しさが何処となく、銃司の亡き兄、(じょう)のPASに似ている」


「……!!」


「ゲームの世界に『奇跡』や『運命』なんて言い出したらキリがないが……、あのドラゴンのカードが丈の魂に宿り弟の銃司の力になっているとしたら、あながち間違っていないのかも知れないな」


 史也の(たま)さかな話は綺麗事に思えるかも知れないだろう。しかしみのりには僅かながらも、それを信じられる自信があった。


「……多分、史也さんの言ってることは当たってるかもしれません。

 ―――剣くんも私に姿がそっくりな《サラ・チャンドレイユ》っていうカードをで当てた時、剣くんは()()()()()()だったって言ってました! それで私も確信が付いたんです!!」


「……何だ、その『確信』と言うのは?」


「剣くんも銃司くんも()()()()んです!

 ゲームに命を懸ける所も、カードを信じている事も、勝負に一生懸命な所も、全部!!」


 ◇◇◇



「進化した≪ヘルズ・クリムゾンドラゴン≫の効果発動!! このカードが進化したとき、俺は持てる手札を全て墓地に送り、捨てたカード1枚につき、貴様のフォロワー及び装備しているカスタムカードを破壊する!!」


「な、何ぃッッ!!?」


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎進化ユニットカード◎

【ヘルズ・クリムゾンドラゴン】(≪ヘルズ・フレイムドラゴン≫を進化)

 AP:600 DP:600 AS:10

 属性 赤 ユニット/ドラゴン/進化

 ・能力:[フライヤー]

 ①このカードが進化したとき、自分は持てる手札を全て墓地に送り、捨てたカード1枚につき、相手のフォロワー及び装備しているカスタムカードを破壊する。

 ◎――――――――――――――――――◎


「見たか剣!! これがユニットの格の違いという奴だ!!! さぁ真紅超龍の贄となれ、対象はカスタムツールカード≪ハートフル・ホープシールド≫だ!!」



『グォォォオオオオオオオッッ!!!!!!』


 悪魔が叫び立てるような雄叫びを上げたクリムゾンドラゴンの超音波が諸にシールドに響き渡り、その衝撃で木っ端微塵に砕かれた!!


 〔《ハートフル・ホープシールド》破壊!!〕


「お、俺の希望の盾が……!」


 粉々に砕かれた盾の様を見送った剣の顔がみるみると青ざめていった。


「……これが俺の全力、切り札を出し、HPも互いに僅か、そろそろ決着の時だ!! 俺の最後の砦【真紅超龍】を越えられるものなら、越えてみろッッ!!!!!」


 銃司は激をぶつけると同時に、クリムゾンドラゴンに非情にも攻撃コマンドが繰り出された!!



「復讐の業火を受けてみるがいい!! ――『地獄のヘルズクリムゾンバーン』!!!!!」


 ドス黒い炎の玉がドラゴンの口から剣に目掛け発射された!


「させるかッ!!」


 剣のカウンター・レスポンス、そしてカードスキャン!!!


『アクションカード、【ハーフガード】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎アクションカード◎

【ハーフガード】属性:黄 EG:①

 ・効果…自分に受けるユニットやカードの

 ダメージを10秒間半減させる。

 ◎――――――――――――――――――◎


「ダメージカットか」


 ドラゴンの攻撃続行、半減されながら未だAP300の大ダメージを剣に食らわせた!!


 〔剣 HP800→500〕


(これで……これで良いんだ――! またこれで条件は満たした!!)


 拭えない絶望の中で抗う剣、そこから口を噛み締めて銃司にその鋭い眼光を見せつけた。



「この状況でもこの面、一ミリも諦めてはいないか……さぁ、次はどう立ち向かってくるのだ? 貴様の常識をも覆す戦法を俺にまた見せてくれるのか!? 期待しているぞ――!!!」


 対して銃司、まるで剣の抗う姿をもて余すかのように、相手に期待を押し寄せていく。


「……今まで色んなプレイヤーと戦ってきたが、お前って奴が未だに良く分かんねぇ。何故そこまで俺に期待する? 俺の何処に惚れたんだよお前は? 正直変な気分だぜ……」


 大胆な強さを通り越して銃司に呆れ返る剣に、彼は真摯に受け返した。


「……簡単な答えだ。全てのゲームに()()()()()()()()()からだ」


「――――『悔い』……」


「俺もゲーム戦士としてどんなゲームにも本気で挑み、自分にも相手にも決して悔いを残す戦いをするな、と兄貴から学んだ。


 ――俺は本気で貴様に挑み、G-パーツを奪い取る。貴様がそれに対し憎むのも憤るのも勝手だが……決して悔いは残すな!! 散るのなら俺と同じく、誇り高きゲーム戦士に相応しい姿で散るんだな!!!」


 貴族の名高いプライドと信念、銃司のゲームに戦う戦士としての構えに剣も感情を改まった。


「『悔いを残すな』、ねぇ……まぁ後悔するようなゲームなんか最初からしねぇけどな」


 そして剣にはある一つの『決断』を迫られていた。


(この状況から見て、サラやヴァルキリーや超越必殺技(エクシードストライク)を待っているようじゃ勝ち目は無い。……ならば俺の奥の手で、カード1枚1枚の可能性に賭けるしか――――無いッッ!!)


 覚悟は、決まった!!


「俺は、俺のPAS『ロングソード』から発動するPASスキル、【不屈の騎士魂】を発動するぜ!!」



 ☆【不屈の騎士魂】

 HP500以下の場合、ツールカード発動のタイミングで発動できる。EGを最大限に上げ、カードを5枚ドローする。


 PASスキルは魂のスキル! EG(エネルギーゲージ)を必要としないがゲームに一度しか使えない最後の奥の手、これで枯渇した剣の手札を一気に増やして逆転を狙う考えだ!!


「へぇ……やるじゃないか」



「行くぜ、最後の賭け……ナイト5ドローッッ!!!!」


 そしてEGも⑩に追加! さぁ手応えは、どうだ……!?



「成る程、それで≪ハーフガード≫で半減させた所でクロスアビリティの発動条件を満たした訳か、その強大なアドバンテージは相当な物だ。さぁ続けろ」



「………………いや、このままでいい」


 ――5枚も引いておいて、何も出さないとは……!?


(充分にチャージされたEGと5枚のカード、残念だが俺に完全な勝利を確信させるのはまだ早い)



 銃司もこの状況下で容易く攻撃を下す程、爪は甘くはない。カードゲームにおいて重要な要素は、どんな状況でも【常に疑うこと】。


 勝利へのコールが鳴り響くまでは、一秒たりとも気を緩ませてはいけない。

 そして痺れを切らした銃司の指令が下された!!!



「≪ヘルズ・クリムゾンドラゴン≫で攻撃!!」


 再びドラゴンの口に、黒い炎の玉が作り出されていく!!


「さぁ、どうだ? もう一度貴様の機転でカウンターをしてみろ!!! ――この黒い炎を越えてみろォォォォォォ!!!!!!」



 ドラゴンの炎が発射された瞬間、剣の瞑っていた目ならギンッと強い威圧を放つ!!



「……お前さっき言ったよな? 『プレイヤーとして悔いを残すな』って、だから本気でゲームに挑んでるって!!


 ――じゃこいつを食らっても、後悔すんなよッッ!!!!!!」



『カウンター・レスポンス発動』



 剣が万を持して繰り出す、カウンターボタンの作動。それは力強く、()()()な決断であった!!


「な………?!! まだ≪ヘルズ・クリムゾンドラゴン≫を乗り越えるカードが――!!」


「倒すのはドラゴンじゃねぇ!! 立海銃司、お前だッッ!!!!!」



『アクションカード……【インヴァージョン・マジック】!!』


「そ……そのカードは――――!!!!!」


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎アクションカード◎

【インヴァージョン・マジック】

 属性:黄 EG:④

[カウンター]相手のユニット攻撃時

 ・効果…攻撃ユニットを対象にする。

 そのユニットの攻撃ダメージを無効にして、

 AP分のダメージをそのユニットの

 コントローラーに与えられる。

 ◎――――――――――――――――――◎


 つまり、攻撃した相手のユニットを自分でなく、相手にまるごと跳ね返す『ダメージ反射カード』!!




≪ヘルズ・クリムゾンドラゴン≫のAPは600、そして銃司のHPも600ッッ!!!





「――――跳ね返せェェェェェェエエエエエエエエエッッッッ!!!!!!!!」



次回、5月4日(月)。

桐山剣VS立海銃司戦、決着――!!


そしてゲームの続きが気になる皆さん!是非ともブックマーク、感想、評価等も宜しくお願いします!

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