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一時間目:出席は朝の時間までに終わらせましょう。

―――畑山緑学園…

それは田舎の中の田舎にある古いエスカレーター式の学園。


ここには、ある少年がいた……―――










「………笹川ぁ!」


――そう言い出席を取るのは1年5組の担任、佐藤大悟。

この1年5組では数少ない常識人。

年齢20代後半。独身。女運が無く今まで付き合った女性はみななんかすごい。


「佐藤!」


「はい?」


――担任の佐藤と同じ名字の佐藤新[あらた]。出席で名前を呼ばれ何故か疑問系で答える。

年齢12歳。モテる。

女の子より女の子な顔をした女顔の少年。

この物語の主人公。


「いや出席の返事が疑問系じゃ困るから」


「スミマセ~ン」


「しかも謝る気0?」


「ハイハイ、次は品川ですよ。」


「何で先生がそんな風に言われなきゃいけないんだよ!!


あ~、もう品川!!!」


「は~い」


「伸ばすな!!

なんかムカつく!」


「八つ当たりですか~」


「だから伸ばすなっつの!


曽根原!」


「はい」


――品川由紀

こんな名前だが男子。

年齢13歳。昼寝が好きで語尾などを伸ばす癖がある。


――曽根原菜々子

1年5組の良識人で担任の佐藤とは共に苦労人。

年齢13歳。担任の佐藤に恋心を抱いているが、その恋が実る事は無いだろう。


「津田!」


「……………」


「津田!」


「……………」


「津田蘭!!」


「…………ぃ…」――津田蘭

声が小さく出席取る時はここで必ずつっかかる眼鏡っ子。

年齢12歳。眼鏡をとったら可愛い、と言う訳では無いが不細工でも無い。


「………津田蘭さん?」


「……ぃ…」


「うん、もう、良いよ。時間つうか行数の無駄だもんな。

このやり取り。じゃ、次は戸叶[とがの]蓮」


「へ~ぃ」


――戸叶蓮

津田蘭とはいとこ同士。

年齢13歳。畑山緑学園理事長の息子且つ売り上げNo.1の化粧製品の次期跡取りの予定。ちなみに机に足を乗せている。


「いとこなのに態度とか全然違うのな。」


「俺、父親似なんで」


「……………………………」


「いや、もう津田にいたっては何言ってるか分からないから。

てか何か言ったの?今」


「私はお婆ちゃん似です、だってさ」


「だから何だよ。」


生徒相手に冷たくツッコんだ教師であった。


「次、もう時間ないからちゃっちゃとやるぞ」


「いいとも~」


「どうツッコめば良いの?先生は

佐藤君は少し黙ろうね」


「主人公なのに何も言わないのはタブーかと思ったんで…」


「前触れ無しに笑っ○いい○ものギャグやるのもある意味タブーじゃないの?」


「伏せ字のポイント下手ですね」


「そうですね!!

って乗っちゃったよ!

てか時間が無いんだったよ!

えと永崎、野村、浜田、樋村姉弟、前野」


「「「「「「「は~い」」」」」」」


――永崎結

畑山緑学園のマドンナで戸叶蓮の母親が経営する化粧製品のCMにより売れたチャイドル。13歳。


――野村直[ただし]

絵に書いたようながり勉だが気が弱いため有頂天になる事はない。

13歳であだ名はノッチー。


――浜田堅太郎

地味。13歳。


――樋村あやね(姉)

ツインテールの女の子。ブラコンで曽根原菜々子とは担任の佐藤を巡るライバルだがやはりその恋が実る事はない。13歳。


樋村彪斗[あやと](弟)

あやねの三つ子の弟。真ん中は1年1組にいる。好奇心旺盛で無邪気。新の親友でよく一緒にいる。


――前野希蝶[きちょう]

名前は可愛いがけっこう嫌な奴。自信過剰なナルシストで新に恋心を抱き両想いだと思い込んでいる。自称ヒロインで13歳。


「……やっと終わった。」


「ま、田舎の中な田舎の学校だから良かったけど普通の学校だったら一時間目終わってたかもしんないですよ」


「お前らが普通なら一時間目始まる前には終わってたんだぞ」


「自分の不甲斐なさをオレ達のせいにしないで下さい」


二人の佐藤の言い争い(?)が進む中ドアの向こうから女の子の声がする。


「……あのゥ」


「ん?」


「あ!

悪い悪い忘れてた!

みんな今日から新しい友達が来るぞ」


「えぇ!新しい(あらたしい)友達!?

佐藤君に友達が出来るんですの!?」


「あたらしい、な。あらたしい、なんて言葉聞いた事ないから」


「んで、転校生は?

ドアの外にいんだろ?」


佐藤新と担任佐藤+前野希蝶の漫才を無理矢理止めたクールな御坊っちゃまの戸叶蓮。

その蓮の言葉により担任佐藤はドアにずっといる転校生を教室に招き入れる。


「はい、今日からこの1年5組のクラスメートになる……」


「張蘭雛[チャン・ランスウ]と言いまス!

よろしくお願いしまス」


と言って一礼する蘭雛に戸惑いを隠せない1年5組の面々であった。

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