表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弱者だった俺が転生すると強者になっていた。  作者: 石立 諷太
トーナメント戦
51/52

#47 《成り上がりの弱者》直中 雄一郎

(マスター)・・・・・・」


そう、奏多を呼ぶ。

だが、深い眠りに付いているので返事は・・・・・・ない。

それでも諦めずに何度も呼び掛ける。


勿論、奏多を起こす理由は試合開始の1時間前だからだ。

昨日寝る前に「明日、もし俺が起きなかったら何してでも一時間前には

起こしてくれ。」 そう、頼まれたから今現在起こしている最中である。


体を揺すっても一向に起きる気配は・・・なし。

ちょっと強めに胸を叩くが起きる気配は・・・なし。


何をやっても起きる気配はない。

ならばと、花蓮がとった行動は・・・・・・


(マスター) 起きないと、服を脱がせてあんなことやこんなことしちゃいますよ・・・?」


突然、奏多の目が開く。


「ふぁぁー・・・おはよう・・・」

「おはようございます、(マスター)。 今のは狙っておきましたか?」

「ん? 何のことだ?」


当然、意味が分からない。

起きて早々「今のは狙って起きたんですか?」 などと聞かれても

「何のこと?」 となる。


けれども、花蓮からしてみては、下心満載で言ってみたら、すぐに起きる。

そんなことが"あってたまるか!" と思うことだ。

(これだと、(マスター) が寝ているときにすることができないじゃないですか・・・・・・)


「よし・・・・・・準備をして、会場に向かうとするか。」


誰ともなく奏多は呟く。

それを、花蓮に聞かれていて


「そういうと思っていました!」


満面の笑みで、花蓮は奏多に服を差し出している。

その服を受け取る奏多だが・・・・・・


「なんだこれ・・・・・・?」


受け取って開けてみると、それは俗にいう、厨二臭い服装だった。

だけど、その世界にそのような概念は存在しないため、


「なんだ? この無駄にカッコいい服は?」


そうなってしまう。

勿論のこと、花蓮にもそのような概念は存在しないため

普通の服だと思っている。

だから・・・・・・


「なんだって、(マスター) にカッコ良くなって貰う為ですよ☆」

「却下だ却下! 俺はいつも通りの服で出る!」


そういい、花蓮を無理やり追い出し、いつものように服を着替えようとするが・・・・・・


「なんだこれ・・・・・・?」


クローゼットを開けてみると、そこには、先ほど花蓮に渡されたような

服がずっしりと詰め込まれている。


当然奏多は・・・・・・無言。

(いや、何をしてもいいから起こしてって言ったけど、ここまでするか?!

普通は・・・・・・)

と、今頃後悔している。


仕方なく、その服に着替えることにした奏多は、今回の試合について考える。

(今回の試合は、俺が持っている最大の力を出すべきなのだろうか・・・・・・

聖夜はああいっていたけど、ほかの人全員に勝負を持ちかけられれば勝てるかどうかは

正直、五分五分と言ったところだろう。

そんな無謀な賭けをすることはできない・・・・・・

だったら・・・・・・)


必死に施行を巡らせる。

ほかの人の力量は目にしてきたが、《成り上がりの弱者》直中 雄一郎の力量はまだ、目に

してはいない。


ランカーに入っているのだから、強いことは確かなのだが、《成り上がりの弱者》・・・・・・

という言葉が、奏多の頭から離れない。


なぜ、ランカーに入っていながらも"弱者"と呼ばれているのだろうか・・・?

そんなことを考えながら服を着替える。


だけど、どんだけ考えたって答えは当然、出てくることはない。

そんなことを考えているうちに、服を着替え終わる。

(あれ・・・? 以外にこの服、動きやすいな・・・・・・)


そう思いながら、部屋を出る。

すると、こよみが


「お兄ちゃん。 おはよう。 今日の試合頑張ってね♪」


そう、笑顔で声援してくれる。

奏多自身も、今日の試合を落とすわけにはいかないので「もちろん。」

と、答える。


そして、こよみには「練習を少ししたいから先に行っとく。」と、伝えて

外に出る。 奏多は、聖夜も誘っていくつもりだったのだが、部屋のチャイムを鳴らすと

いろはが出てきて「お兄ちゃん・・・ならもう・・・行っちゃったよ・・・・・・」

いかにも、寝起きの声だった。


当然といえば当然か・・・・・・ と、奏多は心の中で思い、「ありがとう」

いろはに、そう伝えて闘技場へ向かっていく。

(今日は朝から嫌な予感がするな・・・・・・)


奏多には、謎の第6勘が働く。

当然、本人には知る由もないことなので切り捨てて、心を入れ替える。


奏多の後ろからは、花蓮と愛理がついてきており、二人で女子トークをしている。

それからは何も考えることはなく、闘技場に着いた。

闘技場に着くと、観客はもう既に集まっており、そこら中に


"奏多君がんばって!!!!!!!!!!"


と、いう厚紙に書いたであろう文字が目立つ。

そんなことは、当人は全く気にしておらず、今始まる試合に真剣になっている。


すると、奏多の前方から聖夜がやってくる。


「遅かったね。 起こそうと思ってチャイムを鳴らしてみたんだけど、誰も出なくて

先に行っちゃってたよ。」

「そうだったのか・・・・・・」


奏多は花蓮を見る。

すると、花蓮は「そ、そんなのは知りませんよ~」 とでも言いたそうな表情をする。

まあ、それはどうでも良かったことなので、視線を聖夜に戻す。


「で、今日の試合は多分、チームを組んでる気がするよ。」

「僕もするよ・・・」


そんな中、試合を観戦している理事長は考えていた。

(さぁ、如月奏多・・・あなたの実力ここで見させていただきますよ・・・・・・)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ