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異世界にきちゃったみたい?  作者: 耶汰姫
リュヒトリア公国
30/59

閑話 明日香の過去4

お気に入り登録ありがとうございます



「あの・・・そこをどいていただけないでしょうか?」

彼女は困ったように眉をさげた





この日俺は近くの海に来ていた

海水浴シーズンとも重なってごちゃごちゃと人ごみがうざかった


「夏といえば海だろ!ビーチで波と戯れるかわいい女の子たち!というわけで、今日は海に行きましょうぜー」


手下その1である大島がこう提案したのがきっかけだった

俺も海は好きだったので反対はなかったし

なにより最近珍しく学校に行っていたので訛った体を動かしたかったのもある



海の家もかなり繁盛しているようで、ジュース一本買うのに20分もまたされる始末だ


「おい、あれって・・・」


引きつった顔で凱の指差す先を見てみれば



いた!



そこには会いたかった、未だに名前すら知ることの出来ていない彼女が半そで白のTシャツにグレーのデニム生地のホットパンツという薄着で海の家の前で焼きそばを焼いていた

このくそ暑い中、汗ひとつ掻かすに


「あれって、あのときの女だよな・・こんなとこで会うなんて・・ってどうした?ぼけーっとして?」


凱に指摘されてあわてて表情を取り繕ったが、付き合いの長いあいつはわかったような顔で


「なるほどねぇ・・」


とつぶやいていた


「何がなるほどなんだよ、てきとーなこといってっとぶっ飛ばすぞ」


顔が赤くなっていくことには目をつぶってほしいものだ


「いやぁ・・女の趣味は悪くないぜ」


にやにやしながら肩に手を置いてきやがったんで、ペシリと叩き落としてやった


「うるせーよ。だいたい、来るもの拒まず去るもの追わず食いたい放題のお前にゃいわれたかねーよ」

「まぁまぁ、お前だって持てるくせに誰とも付き合おうとしないせいだぜー。ってかもしかしてまだドーテーだったりすんのか?」

「ちげーよ、ばーか」


語尾を小声にしながらなお肩に手を置いてこようとしやがったので、拳骨を落としてやったが不慮の事故だ

まったく余計なお世話だってんだ



一連の俺たちの絡みを見ていた手下どもは


「どうかしたんですか?」


頭に?マークでも浮かべていそうな顔できょとんとしていた


「あの子、あの焼きそば焼いてる子、ちょーっとかわいいとおもわね?名前知りたいなーっともってな」


俺はぎょっとした

そんな俺の気持ちをよそに、凱はにやついた顔で手下に指示をだしていく


「おい!乱暴はよ「いいからいいから、悪いようにはしねーって。お前だってあの子の名前知りたいんだろ」」

「う・・」





「あの・・・そこをどいていただけないでしょうか?」


彼女は困ったように眉をさげた

彼女が屋台を出て一人になったところを、5人で囲んだ


「店がありますので「なぁ、ねーちゃん俺らと遊ばないか?」」


彼女の言葉を遮り、手下その2田代が彼女の肩に手を置いた

おい!彼女に触れるな

俺がそれを言う前に、凱によってその手は払われたが


「あの、ほんとに困るんです。店がありますから」


彼女は困ったようにオロオロとあたりを見回し、誰かに助けを求めているようだった


「いやさ、店があるのは知ってるんだけど、ちょっとだけいいかな?あ、もし今が都合が悪いなら店が終わった後でもいいからさ」


凱はいかにも、悪さはしませんよー的な顔をして彼女に微笑みかけていた

くそ、なまじ顔がいいだけにむかついてくるぜ


「はぁ、店が終わった後なら」


彼女はしぶしぶといった風に肩を落とし一礼して、俺たちの横をすり抜けてた


「よかったな。これで名前聞けるぜ?」

「よけーなことしてんじゃねぇぞ。彼女怯えてただろ」

「怯えるって・・・まぁ普通はそうかもしれんがあの子だしな、こうでもしないと捕まえられねーぜ?」


そんなことわかってる。わかっているが、怯えられたらこれからどんな風に話しかけりゃいいんだよ

俺は理不尽なことを考えながらも、この機会に名前だけは聞こうと、心に固く誓った



本編がなかなかすすまない・・・すみません><

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