10/10
1年生の終わりから2年生春
1年生が終わるころ、担任の川山先生が結婚を機に退職することになった。
若くて明るくて、私にとって「学校=この先生」というほど大きな存在だったから、春を迎える前にぽっかり胸に穴があいたような気がした。
2年生になり、山川という新しい担任の女の先生が教室に入ってきた。クラス替えはなかったけれど、同じ教室でも空気の色が少し違って見えた。
前の担任が去っていった寂しさと、新しい日々にまだ馴染めない落ち着かなさ。
そのふたつが、当時の私の心の中で混ざりあっていたように思う。




