38話 大剣とキメラ
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① -1 " +(間1行)はその人が思っていることを示します。基本的には、その作品の主人公(今作なら 君)のことを示します。違う場合もあります。
①-2 "+(間2行)はテレパシーを示します。用法はカギ括弧と同じで実際に口で話している(対話)か脳内で会話をしているかの差になります。
② ' はその人のセリフ中に小声で何かを言う時に使われます。(言葉で表すなら、「✧✧と、呟いた」となるのかな)
③「「」」(多重鍵括弧)重なってる鍵括弧の数に応じて同時に喋ります。
④----で敷き詰められている場合大きな場面(場所と視点)切り替えとなっています。例えば自陣視点と敵陣地視点の切り替えなど。ただし「数分後」などの時間に関わるのには適応外です。
⑤3回改行は小さな場面切り替えを示します。
⑥〖〗は魔法の詠唱文を表します。
⑦『』+間2行は過去の誰かが話した内容を示します
その他は、普通の記載の方法と同じです。質問等ありましたら、遠慮なくどうぞ。出来る限りお答えします。
※いつもより長めになっています
「まだ痺れているの..」
そうぼやくのは家氏くんである。
「あれほどの力を受けるとは、大変であったな」
そう励ましているように見えるのは義忠くんである。
「それはそうと、次はお主ではないか?」
「そうであるぞ」
いつもに比べるとテンポがかなりいいがどうやら次は義忠くんの戦いのようだ。
「敵は誰であるかの?」
「それは彼であるぞ」
と義忠くんは指を指して誰が敵であるか示していた。
その指差す方向を見てみると、
「次って誰?」
と聞くのはみつおくん。
「服部殿かの」
そう、次の対戦相手は家氏くんが言うように服部くんと義忠くんの試合である。
いや、一瞬みつおくんかと思ってしまった。
この流れ的にはみつおくんと言っても違和感はないだろう。
だが1度冷静になってみるとみつおくんはさっき戦っていたのですぐ違うとわかったものの、流れ的には完全にみつおくんだったな。
「さあ、誰なんやろ」
いやいや、服部さんあなたの番ですよ。
いや、みつおくんと違うからもしかしたらそういうボケなのかもしれない。
だとしたらはた迷惑だが、、
「半兵衛くんだよ」
「あ、俺か」
おいおい本当に忘れているじゃないか。
江戸川君に教えられてやっと驚きの表情と共に久しぶりの「あ+(名前)」シリーズを言う服部くん。
こんな所で再会したくなかったしというか忘れるなよ。
「あーたしか相手らよっしーだったよね。ちょうど俺が戦っていた人と仲良かった人」
え、こわ。
いまふたつほど怖いことが起きた。
ひとつは話したこともなければ会ったこともない、つまり赤の他人にあだ名で呼んでいること。
もうひとつはあのみつおくんがトーナメントの事を把握していること。
「え、かいとくん..だよね?」
もはや怖すぎて本人確認までする江戸川君。
たしかにそれはしたくもなる。
「何を言ってるのよw俺だよ、五十嵐魁斗。」
そう半笑いながらも名乗りをあげるみつおくん。
「たしかにこの感じはいつものかいとくんだ..」
それとは裏腹に疑念が残りつつもそうと認めざるを得ない状況に戸惑う江戸川君。
「よっしーって誰なん?」
こいつ空気読み下手くそなのかな。
いや話題をしっかり変えているから有能とも言えるのか。
服部くんらあまりにもすごいタイミングでもうひとつの怖いところに当たりつけた。
「え?あーーー..............、そう!徳川家氏くん、だった気がする!」
自信が無さそうだが実際は正解を言い当てているみつおくん。
なぜここのメンバー(服部くんとみつおくん)は自分のこととなるとよく忘れ、他人のこととなるととてつもない回答能力を持ち合わせるのだろうか。
普通は逆だと言うのに。
「徳川くん、服部くん、準備をしてくださ〜い」
結局小ボケがひとつ挟んであったな。
一つだけじゃなかった気もするが..
「行くとするか」
とたち上がりそういうのは義忠くんだ。
「健闘を祈るかの」
家氏くんに応援を貰った義忠くんは何も返すことなく舞台へと行った。
「ほな行ってくる」
とこちらも立ち上がり出陣をしようとしていた。
「頑張れよ!」
「がんばって!」
そう応援をするのはみつおくんと江戸川君だ。
「おうよ!」
そんな応援に対して服部くんは元気な返しを入れる服部くん。
そうして、2人は舞台に立った。
「..!?」
服部くんは目の前に義忠くんを置いた時とある感覚を覚えた。
それは
"normalか!?"
だ。
つまり相手はnormalスキルを持っているということだな。
以前も言ったがスキルの程度によってオーラの強さが変わる。
まあでも正直weakとnormalはそこまで違いはない。
だから少し見分けるのが難しいというのもあるがまあ今回は良いとして、
「なんだ?俺をみてすぐキョトンとした顔になったが悪いことでもあったか?」
そう聞いてくるのは服部くんをキョトンとさせた張本人である義忠くんだ。
「..いいや、楽しみなってきたぜ!」
と服部くんは右手を横に伸ばしてそこに持ち前の大剣を召喚した。
臨戦態勢ということだな。
「では第9回戦目始めます、three,,,two,,,one,,,,,,go!
」
と言った瞬間服部くんの左側から鎌の見た目をした何かが飛んできた。
"まじかっ.."
と衝撃を受けつつ冷静にジャンプで避けてそのまま大剣を盾にできるように隠れた。
すると鎌(?)は大剣と触れることにより金属音のようなキーンという音を鳴らして弾けた。
「あの一瞬を避け切るか、面白い」
と義忠くんは言うと正面に突撃してきた。
しかしそんな単純な攻撃は服部くんからしたら大した話でもないので大剣を床に突き刺したまま90度回転して守った。
「ふっ」
と思っていたが、義忠くんの鼻笑いと同時に後ろからサメの口が現れた。
「は?」
と今度の服部くんは大剣の柄の頂点に手を置きつつそこを軸にジャンプをした。
するとサメの口はそのまま真っ直ぐ衝突をした。
一方服部くんはその勢いを使って義忠くんにかかと落としを決めた。
しかしその攻撃は弾き返されてしまった。
「なっ」
服部くんの攻撃が弾かれたのはかかとの落下位置にあの鎌(?)が2本交差して塞いでいた。
一方体制を崩してしまった服部くんは義忠くんにここぞとばかりに攻撃を仕掛けられた。
具体的には両方向からのサメの口だった。
しかし服部くんはここでも冷静だった。
体制を崩しながらも右手に大剣を再召喚することによりテレポートさせ大剣を水平にして回転斬りを決めて危機を脱した。
その後服部くんは着地をして義忠くんと距離を開けた。
...なんというか、高水準な戦いだな。
ほんの一瞬の話なのにとてつもない量の攻撃が詰まっている。
「いくらか生物の肉体で攻撃をしてくると..」
距離を開け息を整えながら冷静に敵の攻撃を解析していた。
「それがわかってどうするという?」
そんな中義忠くんは煽りを入れていた。
「..はは、そんなもん、なっ!」
と言うと同時に大剣を担いで一気に距離を詰めて思いっきり横に斬りかかった。
「グググ!」
と少し不思議な声を発しつつも2本の鎌(?)で防御をしていた。
「おりゃああああああ!!!」
だがしかし服部くんのバカ力だ。
そんな大したこともない防御では防ぎ切ることはできず、鎌(?)は完全に切れてしまい、義忠くんは吹き飛ばされた。
「ぐはっ、」
と壁と衝突をした義忠くんは少し唾を吐き座り込んだ。
「何がなんだろうとな、ゴリ押ししか勝たんのだよ!」
と大剣を地面に突き刺しつつ鎌(?)の上でそう答えた。
脳筋だな。
「...そうか」
と座り込みつつも受け答えをする義忠くん。
「じゃあ、これで終いに..」
と服部くんは義忠くんに近づこうとしたら膝立ちになってしまった。
「お前、、何を..」
悶絶しながらも義忠くんに訊く服部くん。
「悪かったなカマの一部をふぐの毒針に置き換えさせてもらった」
「そんなアホな..」
といい服部くんは倒れ込んでしまった。
「え、らんちゃん、どういうこと?」
そう聞くのはみつおくんだ。
「えーっと、多分ね、」
少し長いので代わりに解説をする。
なぜそのような芸当が許されるのか。
それは彼のアビリティに依存する。
彼のアビリティ【Chimera】は体の一部分を自信の知る範囲なら自在に任意の生物の体と置き換えることができる。
いわゆる1部分だけキメラ化するということだ。
彼ができる芸当としては指程度の部位を5箇所かそれ以上キメラ化し、腕程度の部位を2箇所以上キメラ化することが可能である。
キメラ化した肉体を更にキメラで書き換えるとは、さすがエース格のちからの持ち主だ。
「え、てことははーくん負けるってこと...?」
そう悲しそうに答えるみつおくん。
「服部くんダウンによりカウントを始めます。ten,nine...」
「いや、まだだよ」
とまだ諦めていない江戸川君。
さすがにフグ毒を食らったらさすがに立ち上がるのはこんなんだと思うが..
「まだや、、まだや、まだやぁぁぁ!!!」
と拳を握りしめながら大きな声を上げて足掻いていた。
しかし拳と喉は動けど体は動かない。
「six,five...」
「終わったな」
と勝ちを確信したのか元々なにか警戒をしていたのかいつでも動ける体制でいたが遂には座り込んだ。
「へっ( ´・֊・` )」
と悪そうな顔をする服部くん。
しかし残念ながら悪そうな顔は伊藤先生以外見ることはできなかった。
「four,three...」
とカウントももう終了に近づいた時義忠くんの頭上になにか召喚された。
「...!?」
それは服部くんの大剣だった。
一方、義忠くんは驚くはいいものの悲しいことに体は動くことはできなかった。
「two...」
しかし服部くんの方もカウントが終了に近づいていた。
「いけぇーーーー!!!!!」
と叫ぶ服部くん。
服部くんの大剣は綺麗に義忠くんの頭に当たるか否か怪しい程度の高さに召喚をされていた。
そして召喚をされてすぐにした方向へ大剣の重さを利用して勢いよく落下して行った。
「これでもダメか..」
「one...」
と一言悲しみに包まれていた義忠くん。
カウントももうすぐでおしまいと言えるが残念なことに大剣が頭上にありもう頭をかち割る勢いだ。
というかこれ当たったら普通に弔られるのじゃないか。
我々霊体は物理攻撃は無効みたいなものだが当たるなら生身の人間と死亡条件は同じだ。
そんなことが有り得るのか...
「'【+=%・…€】'」
と思ったら小声で伊藤先生が何かをいった。
すると大剣は伊藤先生の右手側にあった。
「カウント終了前に義忠くんの死が確定しましたので義忠くんを敗北とみなします。故に服部くんの勝利!!!!」
「しゃおら!!!!!!」
ということで寝転びながらも勝利にうれしみを覚える服部くん。
「はーくんすごいじゃん!一瞬負けるかと思ったけどw」
というのはセリフ的にもわかるだろうがみつおくんだ。
「お疲れ様、半兵衛」
そうねぎらいをかけるのは江戸川君だ。
「いやー、さすがにフグ毒を盛られた時は死ぬかと思ったわ」
というよりフグ毒盛られて死なないのはどうかと思うが..
「え、なんで今は生きてるの?」
と超素朴な質問を投げるのはみつおくんだ。
ほんとそれなと言いたくなるような質問だ。
「ん?気合いよ」
ん?
気合い?
毒って気合いで何とかなるものだったか..
「え、怖」
珍しい、みつおくんが怖いと言っている。
いつもは怖がられる側なのに。
「でもさすがに体ビリビリに痺れて動けねぇよ」
むしろそうじゃないと怖い限りでしかない。
「先生、解毒薬っていつきます?」
とダメ元で伊藤先生に訊く服部くん。
「今持ってきてもらっている予定だから待っててね」
なんというか不確定要素が多かった気がしたが気の所為ということにしよう。
「そうですか、じゃあ俺はしばらく寝転がっておくわ」
と言うと服部くんは元々観客としていた位置に戻されていた。
「ん?」
当然、「ん?」となるだろう。
「え?」
と驚くのはみつおくんだ。
至極当然の反応だ。
「(ᯅ̈ )」
それはどういう表情なのだろうか。
変な表情なのは江戸川君だ。
心当たりでもあるのだろうか。
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ここからは蛇足だがあの二人の状況を見てみよう。
「よしよし、だいぶ慣れてきたわよ!」
前回からかなり離れたので軽く説明をすると三浦さんは伊藤先生に誘拐をされてエネルギーの放出の練習をしていた。
あれからだいぶ経ったのでかなり上達したみたいだ。
「あら、だいぶ様になっているじゃない」
珍しく褒めてくれる伊藤先生。
優しい、のか?
ちなみにだがこの状況下でもひたすら三浦さんは攻撃を続けている。
で、実は伊藤先生はあまり攻撃をしていない。
いや、というより一つ一つが重たいというのもあるが..
「じゃあそろそろ私もいっぱい攻撃しようかしらねっ!」
「ヘア!?Σ(゜д゜;)」
「【│範囲攻撃】」
「うわ(ᯅ̈ )」
この位の攻撃なら何回かされていた三浦さんだった。
なのでサクッと避けれていた。
しかし、
「もういっちょ、【│範囲攻撃】」
「ヘア!?Σ(゜д゜;)」
とまさかの2回攻撃が来た。
残念ながらここまで対応はできていないので普通に当たってしまった。
「( ◜ཫ◝)ヴッ」
久しぶりに攻撃を食らったのかすごい顔になっていた。
「敵が2回攻撃してこないとも限らないのにそれを警戒しないのはやばいわよ笑笑」
相変わらずこの人は人のことを煽るのが上手く三浦さんは
「:( #´°ω°` ):イラッ」
とこの表情だ。
いや、散々食らってるのに慣れてないのかよ。
まあ言っていることは至極真っ当なのだが..
そこからしばらく殴り等の攻撃を避けつつしばらくした後、服部くんが大剣を転送したシーンまで来た。
「..!?もう、またあのゴミカスね..」
「すごい暴言が漏れているわよ笑笑笑笑笑笑」
ここぞとばかりに爆笑をしながら煽る三浦さん。
「あ?」
と結構ガチめのキレを見せたと思ったら、
「( ゜∀゜):∵グハッ!!」
と高出力の範囲攻撃を放ってきた。
普通に八つ当たりだ。
可哀想に。
「まじであの子だるいわね..。審判権限で敗北にしてやろうかしら」
と物騒なことを言う伊藤先生。
物騒すぎてもはや怖い。
Bad Killer 38話 大剣とキメラ fin.
次回
「次の戦いってあれだよね!」
と珍しく興奮気味のみつおくん。
「うん!あの試合は確かに少し気になるよね!」
そう答えるのは江戸川君だ。
次の試合は誰との戦いか。
それは、
「の前に解毒薬届いてない?」
おっと、急に遮ってくる輩がいた。
5月2日投稿予定
お楽しみに!




