悪夢の始まり2
[数日後]
瞳:じゃあ、そろそろ帰るね!
美里:もう、何日泊まってんの(笑)
瞳:なんか居心地が良くてさ!
美里:まあいいけどさ(苦笑)
瞳:ありがとね♪
美里:またいつでもどーぞ♪
瞳:は~い。 じゃあね~
[瞳が帰ってから2時間後]
~チャイム~
美里:は~い。
刑事1:警察です。
美里:えっ?
刑事2:どうして警察が来たか、もう分かってるよね? 来てもらおうか!
美里:えっ!ちょっと!! よく分かんないんですけど。 私、何かしました?
刑事2:君だって調べはついてるんだよ!!
美里:どういうこと?
刑事1:君が○○○という国の全電力を止めて、街をパニックにさせた。 さらに、街に爆弾を置き、死傷 者を出した。
美里:なにそれ! 私じゃない!!
刑事2:言い訳なら署でいくらでも聞いてあげるから、一緒に来てくれるね?
美里:はい・・・。
警察署で取り調べが行われたが、美里に不利な情報ばかりで、美里は犯人だと思われてしまっていた。
しかし、確実な証拠がない為、美里を一時帰宅させ後日再び取り調べをすることになった。
~帰宅した夜~
瞳:美里!!
美里:瞳! なんで?
瞳:本当は堂々と表から入ろうと思ったんだけど、マスコミが結構いて入れそうになかったから、また裏口 から入ってきた。
美里:よかったぁ。 瞳に逢いたいって思ってた。 でも、こんなことがあったから、もう会ってくれない と思って、不安だった!
瞳:何言ってるの!! またいつでもって言ったのは、美里の方でしょ?(笑)
美里:でも、私今、よく分かんないけど犯人だって疑われてて!
瞳:知ってるよ! ニュースで流れてるし、新聞にも書いてあった。
美里:やっぱりそうだよね・・・。
瞳:で、実際は?
美里:犯人じゃないよ!! 絶対違う!! きっと誰かが私のパソコンにハッキングして、データを盗んだ んだと思う。 そのデータを使って勝手にあんなことをしたんだと思うんだよ!
だから、本当に私じゃない!!
瞳:分かった。 その言葉を聞きたかった。
美里:信じてくれるの?
瞳:当たり前じゃん! 何十年も一緒にいるんだよ? あと、なんで今の話を警察やマスコミの前で話さな かったの?
美里:だって、全然私の話を聞いてくれなくて!!
瞳:そっか。
美里:ねぇ。私、これからそうすればいいのかな? このままだとなにもやってないのに犯人にされちゃう よ~(泣)
瞳:ほらっ、泣かないで。 ・・・・・じゃあ、逃げちゃう?
あ~、でもこれは私が勝手に言ってることだから、あんまり気にしないで!
美里:もし。もしだけど、逃げるとしたらどこに行けばいいの?
瞳:そうだな~。 目的地はないのかも。 真犯人が見つかって、自分の容疑が晴れるまでどこまででも逃 げる。っていうのが答えかな~。 分かんないけど。
美里:そっかぁ。
瞳:ごめん。 変なこと言っちゃったね。 私、帰るね! ここにいるとまた変なこと言っちゃいそうだか らさ(苦笑)
美里:待って!! 今日はここに泊まってくれないかな? なんか1人でいたくなくて・・・。
瞳:分かった。 じゃあ、泊まらせてもらうね!