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【連載再開】ダンジョンで殺人が起こると発生する閉鎖空間に閉じ込められた俺が脱出するまで  作者: ミンミンこおろぎ
第三章 死霊術師を探せ〜女3人男1人のハーレムパーティーでダンジョンに向かうまで〜
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閑話 デリーメの怪談

なあ、死霊街って知ってるか?


 知ってるに決まってるって?




 そうだよな。


 デリーメの住人なら、小さい頃から何度も聞かされて、脅おどかされてるもんな。




 小さい頃、悪いことをすると死霊街に捨てるぞって脅かされたって?


 そりゃひどい。




 いや、相当なイタズラをしたって?


 そりゃ仕方ないかもな。




 俺はな、死霊街に行ったことがあるんだ。




 そんな驚くなよ!


 なんだよ、その縁切りエンガチョのポーズ!





 聞きたくないならいいよ。


 え、聞きたい?


 しかたないなぁ。





 俺がまだ子供の頃だ。




 ふと目が覚めると、にぎやかな音楽が聞こえてきた。


 楽しげな音楽だ。




 音楽が聞こえる方に行くと、金持ちが住むような豪華な街に出た。




 街全体に灯がついて、きれいだったよ。




 なぜか懐かしいような気もした。





 街の住人は、みんな外に繰り出して、音楽に合わせて楽しそうに踊っていた。




「いっしょにどうだ?」って言われて、子供だった俺も列に加わって踊った。




 空には満月がかかっていて、実に愉快な気分だった。




 友達もできた。


 内容は忘れたが、すごく面白い話を聞かせてくれた。


 ソイツと、ずぅっといっしょにいたいとすら思った。





 その時だ。




 いきなり胸が苦しくなったんだ。




 すごく苦しかった。


 噂に聞く心の臓の病やまいってこんな感じか、俺は死ぬのかって思った。





「ミャーオ、ミャーオ」


 さらに猫の声が聞こえた。




 はっと、気がついたら俺はベッドの中にいた。




 そして、ウチのデブ猫が俺の胸の上に、ドスンと乗っかっていやがった。




 ウチのデブ猫は、よくこうやって起こしに来るんだ。






 朝になって、夢のことを家族に話したら、オフクロが大騒ぎだ。


 手を引っ張られて、神殿に連れて行かれた。




 そこで、聖水でワシャワシャと髪を洗われた。


 抵抗しても無駄だった。





 オフクロは、護符も貰ってきて、俺のベッドに貼り付けた。




 その後、聖水が効いたのか、護符が効いたのか、二度とその夢は見なかった。





 大人になって、仕事で死霊街に行くことがあってさ。




 びっくりどよ、俺が夢で見た街とよく似た風景があるんだ。


 現実の死霊街は、すっかり廃墟で俺が夢で見た時みたいに灯はついてなかったが。





 と、言うわけで俺は子供の時に一度、仕事で一度、合計二回死霊街に行ったことがあるってわけだ。



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