純白の調理服
1月25日。
この日も平穏に営業をすることが叶った。
露店も、全てを売り切ることが出来た。
ファナがリエルに、3月7日の《まぼろし亭》の事を言うと、大喜びであったそうだ。
そして、カトリーヌとリリアと、アディスの親友からも伝言が届いた。
まずカトリーヌが、3月7日の《まぼろし亭》へ、参加するとの事だった。
次にリリアとその仲間達も、3月7日の《まぼろし亭》へ、全員参加するとの事だった。
次にアディスの親友が、2月14日に、ファナと会う事を了承した。
待ち合わせは、午前11時に《竜の跳ね鳥亭》へ集まるとのこと。
それと、3月7日の《まぼろし亭》も、了承が得られた。
これで3月7日の《まぼろし亭》は、14人の参加が決定した。
1月26日。
今日は早朝から忙しい。
午前4時から、マドレーヌを300個焼いた。
俺とアイロスで二人がかりでも、時間はギリギリだった。
午前6時からは、4人で仕込みを始めた。
俺とアイロスは、朝食の仕込み。
ファナとアディスが、スイート・ポテトのごときスイート・ダイナの仕込みである。
俺達は調理に没頭し、料理を仕上げていった。
午前8時の鐘が鳴った。
従業員が顔を揃え、着席していく。
ジュレが配膳、プリムはお茶の準備をしてくれた。
「朝食の献立は、トーテムを使った汁物料理と、ユーカンとチコの実を使ったサンドイッチだよ。さぁ、召し上がれ」
俺達は、一斉に食べ始めた。
味噌汁にはダイコンのごときヨグリと、ニンジンのごときメイリグ、ホウレンソウのごときテーペを入れている。
疲れた身体に染み渡る美味しさだ。
ピリ辛サンドイッチも、実に美味しい。
「疲れている所悪いが、発注していた調理服が出来上がった。お客に挨拶をすることもあるし、うちも調理服を着ることにした。キョウスケとアイロスは、早速調理服を着て貰いたい」
そう言って、リーズヘッグは俺とアイロスに、調理服を3着ずつ渡した。
「ありがたく着させて貰うよ。ありがとう、リーズヘッグ」
俺はサンドイッチを食べながら、純白の調理服を見つめた。
俺は、料理番として生きていく。
それが形になったようで、とても嬉しかった。
食後は、料理の仕込みである。
勿論、俺とアイロスは、調理服に着替えている。
俺とアイロスが昼の仕込み。
ファナとアディスが、ナポリタンの仕込みだ。
俺達は賢明に力を尽くし、料理を仕上げていく。
午前10時半、ファナとアディスが、出発していった。
俺とアイロスは、料理の仕上げである。
時間は刻々と過ぎていく。
午前11時の鐘が鳴り響く。
開店の刻限である。
並んでいたお客が、怒濤のごとく押し寄せてくる。
プリムは、順番に案内し、注文を取っていく。
ジュレは、お茶の配膳である。
「1番から6番に、1つずつねーっ!」
「あいよ!」
「1番テーブルに5つ、お願いします!」
「あいよ!」
俺は鉄鍋を2つ使い、兎肉を焼いていく。
焼きあがったら、醤油のごときユーカンと赤唐辛子のごときチコの実で味付けをし、食べやすい大きさに切る。
フランスパンに兎肉を挟んで,木皿に盛り付ける。
汁物料理は、トーテムを使った味噌汁。
付け合わせは、マッシュ・ポテトのごときマッシュ・フォンディと、カボチャのごときエリマを練り込んだクッキーである。
付け合わせの盛り付けと、汁物料理の取り分けは、アイロスの担当だ。
俺は仕上がった日替わりを、カウンターに並べていった。
「1番から6番、上がったよ!」
「は、はい!」
「1番テーブルに5つ、上がったよ!」
「はーいっ!」
俺は鉄鍋に肉を投じて、日替わりを仕上げていく。
注文は次々と入ってくる。
俺は木皿に、サンドイッチを盛り付ける。
「7番から12番、上がったよ!」
「は、はい!」
「2番テーブル、5つ、上がったよ!」
「はーいっ!」
店内は満員御礼、凄い熱気である。
俺はお客の喜ぶ声を聞きながら、肉を焼き続けるのだった。
時間が過ぎて、午後2時半。
ファナとアディスが、帰還した。
今日も全て売り切ったそうだ。
二人は速やかに、皿洗いを手伝ってくれた。
午後3時の鐘が鳴った。
閉店の刻限である。
お客がどんどんはけていき、最後の1人まで帰ったら、休憩時間である。
ジュレとプリムは、店内の清掃。
リーズヘッグは金勘定。
ファナとアディスは、皿洗い。
俺とアイロスは、昼食の仕込みだ。
昼食の献立は、汁物料理がイリュームと卵の中華風スープ。
肉料理が、兎肉のとんかつ。
付け合わせは、タピとディラーのレィモン乳脂炒めと、キノコ2種類とセルルのナムル。
菓子は、ピンクグレープフルーツのごときネレボロのゼリー。
俺とアイロスは、調理に集中して、料理を仕上げていった。
出来上がった料理を、カウンターに並べていく。
配膳はジュレ、お茶の準備をプリムがしてくれた。




