【合流】リモンド
革命派の人々は部屋に置いてきた。もしものときは任せろとアルシナさんが請け負ったので、取り敢えず一任することにしたのだ。隣の部屋にある弓矢を取ってこさせ、それを布で隠しつつ彼は笑った。
「こいつさえあれば、もしもんときもどうにかしてやれる。あいつ等の人質にはならない。お前達は自分のことに集中しろ。」
足音が響く。私も飛鳥さんも、知らず足早になっている。
「任せて良かったのかしら。」
「他に方法も無いでしょう。それに、長く弓を使ってきた手でした。」
「なるほどね。だからあの人、あんなに自信満々だったの。」
私は違うことばかり考えていた。多分飛鳥も。要するに、蓮は何をしているか、ということ。
…何をしていたのか、の方が合っているか。
先程来た連絡で彼は、"こっちは全て終わったけど、そっちはどう?終わったんなら合流しよう。"と言った。無事なのは喜ばしいが、…何をしていたのかは分からないままだ。
「間に合ったね。」
はっとして私達は足を止めた。飛鳥さんの表情が僅かに緩む。無論私も、力んで握っていた拳を開いた。
廊下に居たのは、癖毛の男。全てを射貫くマリーゴールドの瞳。
「蓮。」
彼はにこりと笑った。
「2人とも怪我なく良かったよ。行こうか。」
「行くって…。」
「狩り隊の人達は大体、あそこに集まってるんだって。さっき聞いてきた。」
不安気な飛鳥さんへ、彼は微笑みかけた。
「大丈夫。まずは、死傷者を少なく、交渉といこう。」
「交渉はいつも通り私が行います、いいですね。」
頷いてから、ああそう、と振り返って、蓮は私を見た。
「交渉カードだけどね。さっきジョーカーを仕掛けてきたから、使って。」
マリーゴールドの炎が、ギラリと閃いた。




