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一日の授業の終わりを告げるチャイムがなり、教室はほっとした空気に包まれる。
武尊は早々に荷物をまとめ、教室を抜け出そうとした。すると隣の席の松本が声をかけてくる。
「杉原、今日も文化祭の準備」
「ええー。昨日も俺、頑張ったじゃん」
「昨日は昨日。今日は今日」
高校生男子としては少々ふくよかな松本は、きっぱりと言い切った。
夏休み開けは意外と忙しい。大きなイベントである文化祭の準備に追われることになるからだ。
「だいたい、文化部は自分たちのことで忙しいし、運動部もまだ部活優先やから、俺たちみたいな帰宅組が準備するしかないんやって」
「そりゃわかってるけど、昨日もなんだかんだ女子が相談ばっかりして話が進まなかったじゃないか」
「なら、杉原が仕切れば」
「無理、無理」
「だよなー」
松本も同意する。
白鳳学園では、毎年文化祭が2日、体育祭が1日で行われている。さらに今年は創立150周年らしく、初日は記念式典まで組まれている。
そのため、いつもより文化祭は小規模になるらしいが、だからといって準備が楽になるわけではない。
「今日は何するの」
「模擬店のメニューを決めるって」
「昨日もそんなことを言っていて、決まらなかったよね」
「なら、杉原が仕切れば」
「だから、無理だって」
何かを提案したとしても、女子たちの気持ちを簡単に動かせないことを、武尊も松本もよく知っていた。だからこそ、二人は顔を見合わせると、大きなため息をついた。
そんな二人には見向きもしないで、女子たちが輪になって話し始める。声が小さくて聞き取りにくい。しかしその輪の中に入っていく勇気はない。
窓際の席に行き、二人は座った。松本は退屈そうに机に伏せる。
「俺、はよ帰ってゲームの続きしたいのに」
その言葉に、武尊は苦笑する。
ふと、窓から校庭を見ると、まだまだ暑い中、運動部員たちが大声を出しながらトレーニングに励んでいる。
「頑張るよなー」
基礎練習が嫌いな武尊は、思わず呟いた。
「ところでさ、杉原は1組の井久見のお供なん?」
松本の言葉に、武尊は驚く。
「はぁ?」
「だって、お前たち同じ日に転校してきたし、井久見は1組やろ? ってことは、殺魔師か、殺魔師になるんやろ。なら、杉原はそのお供やって、みんな言ってる」
武尊は大きく手を振って否定する。
「いやいや、俺と恭介は友達だって。殺魔師で言うのなら、片割れ」
「片割れって?」
「相棒みたいなもん」
「もしかして、杉原、殺魔師なん?」
場所を京都に移して、新シリーズ始まりました。
よろしくお願いします。
本作品は個人創作です。
一部の表現や設定の整理にAI(ChatGPT)を補助的に使用しています。
「さち」名義で「pixiv」「小説家になろう」「カクヨム」にて同時掲載しています。
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2026年6月11日 一部変えました。




