表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
飛べない鳥は羽ばたく夢を見る   作者: さち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/8

1

 一日の授業の終わりを告げるチャイムがなり、教室はほっとした空気に包まれる。

 武尊は早々に荷物をまとめ、教室を抜け出そうとした。すると隣の席の松本が声をかけてくる。

「杉原、今日も文化祭の準備」

「ええー。昨日も俺、頑張ったじゃん」

「昨日は昨日。今日は今日」

 高校生男子としては少々ふくよかな松本は、きっぱりと言い切った。

 夏休み開けは意外と忙しい。大きなイベントである文化祭の準備に追われることになるからだ。

「だいたい、文化部は自分たちのことで忙しいし、運動部もまだ部活優先やから、俺たちみたいな帰宅組が準備するしかないんやって」

「そりゃわかってるけど、昨日もなんだかんだ女子が相談ばっかりして話が進まなかったじゃないか」

「なら、杉原が仕切れば」

「無理、無理」

「だよなー」

 松本も同意する。

 白鳳学園では、毎年文化祭が2日、体育祭が1日で行われている。さらに今年は創立150周年らしく、初日は記念式典まで組まれている。

 そのため、いつもより文化祭は小規模になるらしいが、だからといって準備が楽になるわけではない。

「今日は何するの」

「模擬店のメニューを決めるって」

「昨日もそんなことを言っていて、決まらなかったよね」

「なら、杉原が仕切れば」

「だから、無理だって」

 何かを提案したとしても、女子たちの気持ちを簡単に動かせないことを、武尊も松本もよく知っていた。だからこそ、二人は顔を見合わせると、大きなため息をついた。

 そんな二人には見向きもしないで、女子たちが輪になって話し始める。声が小さくて聞き取りにくい。しかしその輪の中に入っていく勇気はない。

 窓際の席に行き、二人は座った。松本は退屈そうに机に伏せる。

「俺、はよ帰ってゲームの続きしたいのに」

 その言葉に、武尊は苦笑する。

 ふと、窓から校庭を見ると、まだまだ暑い中、運動部員たちが大声を出しながらトレーニングに励んでいる。

「頑張るよなー」

 基礎練習が嫌いな武尊は、思わず呟いた。

「ところでさ、杉原は1組の井久見のお供なん?」

 松本の言葉に、武尊は驚く。

「はぁ?」

「だって、お前たち同じ日に転校してきたし、井久見は1組やろ? ってことは、殺魔師か、殺魔師になるんやろ。なら、杉原はそのお供やって、みんな言ってる」

 武尊は大きく手を振って否定する。

「いやいや、俺と恭介は友達だって。殺魔師で言うのなら、片割れ」

「片割れって?」

「相棒みたいなもん」

「もしかして、杉原、殺魔師なん?」



場所を京都に移して、新シリーズ始まりました。

よろしくお願いします。


本作品は個人創作です。

一部の表現や設定の整理にAI(ChatGPT)を補助的に使用しています。


「さち」名義で「pixiv」「小説家になろう」「カクヨム」にて同時掲載しています。

無断転載・無断使用・AI学習への利用は禁止しています。


2026年6月11日  一部変えました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ