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ゲームの世界は好きだけど転移したいなんて言ってない!  作者: For-rest-one
第五章 挫けぬ国『ベルフィア』
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窮地ですね

 足音を極力抑えながら、裏道を縫うように進み、大きな魔力の発生源へと少しずつ近付く。

 異変に気付いたのは、その直後だった。


「……あれ? あそこ、人が立っていませんか?」


 建物の隙間から覗く大通りに、一人の冒険者らしき男が立っているのを発見した。

 後ろ姿なので顔はよく見えないが、目立つ外傷も無く、ただ静かに佇んでいる。

 避難か協力をお願いするため、近付こうとしたが……


「待ってください」


 僕の腕をダリアが掴み、止めた。

 そして続け様に、その冒険者を指した。


「迂闊に出れば、あの者と同じ目に遭いますよ」


 そう言ってダリアは、珍しく余裕の無い顔を見せた。

 一体、どういうことだ?


「端的に話します。 ――あの者は、精神魔法の餌食になっています 」


 精神魔法?

 どこかで聞いたことがあるような、ないような――。


「とにかく今は、ここを離れましょう。 かなり厄介な敵です」


 彼女が踵を返そうとした時、僕の背中側、つまりは大通り方面から、悍ましい寒気を感じた。

 ダリアが驚愕とも絶望とも取れぬ表情を見せる。


「逃げ――」

詳細な設定に時間を割いていたら、本文の方が少なくなってしまう例です。

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