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ゲームの世界は好きだけど転移したいなんて言ってない!  作者: For-rest-one
第五章 挫けぬ国『ベルフィア』
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結構な決行

 地下で話し合うこと十数分。

 シェルター内で、ある結論が下された。


「じゃあ、今言った作戦で行きましょう」


 僕たちは、一つの作戦を練り上げた。

 立案者は、僕ということに一応なっている。

 細部の動きや担当をダリアが決めて、街の地理などはアスピダとソフィアに頼った。


「はい。 ……でも、本当に上手く行きますかね?」


 不安そうな声を上げるアスピダ。

 正直、その確証は無い。

 敵が未知数な以上、"絶対"という言葉は有り得ない。

 ただ、ここに留まり続けるリスクと天秤に掛けたとき、自ら解決に動く方がまだマシというだけのこと。


「考えたってしょうがないわ。 ほら、行きましょう、アスピダ(ねえ)


 ソフィアはアスピダの手を掴み、シェルターの出口へと向かう。

 僕とダリアも、そのすぐ後ろに並んだ。


 扉に手を掛けた二人の後ろ姿に、僕は声を掛ける。


「二人とも、また無事に会いましょう」


 頷くアスピダ。 不敵な笑みを見せるソフィア。


「ええ、あんたたちも気を付けなさい。 それじゃあ――」


 扉を勢いよく開け、そのまま飛び出して走る去る二人。

 間髪入れず僕たちも地上に出て、二人とは別の方向、大通りへの移動を始める。


 作戦はこうだ。

 まず、アスピダとソフィアの二人には、街の中心方向にあったギルドへ向かってもらい、道中で住人に避難を呼び掛ける。

 その後、戦える人たちを連れて、僕らに合流する手筈だ。

 その間、僕たちはダリアの魔力感知に従い、二人に教わった裏道を通って大通りに出る。

 そこで敵の偵察を行い、状況に応じて足止めや住人の救助に動く。


 本当は、戦闘スタイルの相性とか、地理的な問題を考えると、僕とダリアは別行動の方が良い気もするが……、足の速さや隠密性を考慮した結果こうなったらしい。


 当然ながら最善は、全員合流してから交戦すること。

 僕たちはあくまで斥候。 勝算の小さい戦いはなるべく避けたいところだ。


 などと考えながら、夕日に染まる裏道を駆けていると、遠い建物の間に、街灯の明かりが見えてきた。


「残り100メートル。 ……そろそろみたいですね」


 ダリアの言葉に、気を引き締め直した。

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