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ゲームの世界は好きだけど転移したいなんて言ってない!  作者: For-rest-one
第一章 悪炎竜『マローガドラコ』
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厨二病は恥に非ず

「炎魔法『フランマ・カタルシス(火炎浄化)』!」


 言い終えると同時に、男の掌に烈火が顕れる。

 その勢いは彼の手を焼き尽くさんばかりに荒々しいが、当の彼は微塵も臆せず、危なげなく炎を見せびらかしている。

 まるでパフォーマンスの一環かのような振る舞いだが、揺らめく炎は確かな温度を僕に感じさせた。


「どうだ? これで信じる気になったろう」


 魔法についてはもう疑いようがない。

 というか、これ以上難しく考えていたらどうにかなってしまいそうだ。

 それよりも、今度は別の疑問が生じる。

 何故、彼は火傷を負わずにいられるのだろう?

 僕の心中(しんちゅう)を汲んでか、男は話した。


「これは基礎魔法『熱操作』の応用だな。 空気中を漂う()()を媒体として、周囲の熱をコントロールできる」


 僕のゲーム経験から、魔法があるのなら、()()とやらもあるのでは無いかとは薄々察していた。

 本当に存在するかは定かではないが、重要なのはこの世界では魔法があるということだ。


「更に、魔素を発火させたりすることも出来る。 そして、自慢みたいになるが魔素の操作が上手(うま)ければ応用魔法が使えるって訳だな」


 まるで御伽噺だ。

 俄に信じられないが、目の前の景色が全てなのだ。


「そんで、今俺は手と火の間の温度も調整してるって訳だな」


 理屈はわかったが、もしかすると相当な高等テクニックなのではないか?

 ともあれ、僕はドラゴンを倒すためにこれを覚える必要があるらしいが……。


「さて、次はお前がやってみな」


「僕がですか?」


「お前以外に誰が居る」


 やはり僕は魔法を使えるようにならなければいけないようだ。


「そうだな……、最低でも四つは覚えてもらわなきゃ困る」


「ちょっと待ってください、四個もですか?!」


 口を挟まずにはいられなかった。

 一日しかないのなら、いっても二個程度だと思っていた。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()、そして()()()()()()。 この四つがなけりゃ、ドラゴン戦は厳しいぞ」


 語感から意味は何となくわかるが、()()()()()()()()で、仕組みが全く分からない。

 魔法とはそんなに簡単に覚えられるものなのか?


「勿論、剣の鍛錬も並行して行う。 こっからが本番だぜ」

滑り込みセーフです。

次から気をつけます。


修正箇所 一字下げ

(20/06/03)

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