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深淵の瑠璃 #19
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「じゃあ……アリア。ラピスには、これから、寿命ができるの?」
と。
新たなる神は言った。
「そういうことに、なるね。――――アスミ様。」
新しい神は“アスミ”と名付けられた。
神の仲間入りを果たした宝石精霊。
いま、彼女は学んでいる。
神の全てを。
世界の全てを。
「いつか……ラピスは、死んじゃうんだね。」
「そうだね…。でも、人間だから…。」
「…人間だから…?人間だから、死ぬの…?」
「人間だから、死ぬの。あれは、そういう生き物。」
「それは、少し悲しい…な。」
「………。ちがう。私たちが死なない、特別な神だから。死ぬのが普通なの。アスミ様。」
「…そっか、そうか……なら、私は。」
「いつか――――人間が、幸せに死んでいけるような……世界にしたいな。この世界を。」
「…アスミ様は、人間が好きなの?」
「うん…。大好き。人間が、大好きなんだ。だから――――みんなに、幸せになってほしい。幸せになりたいって、思ってほしい。」




