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キラボシダイアリ  作者: ランス
月の涙
6/66

月の涙 #4

*スフィア side

一番早く異変に気付いたのは私だった。

(下…なんか、騒がしくない…?)

そう思い、階段を少し下り…見たものは。


地獄だった。


(なに、あれ…なにあれ…!?)

次々と締め上げられ、捕らえられていく仲間たち。

その男たちが、視線をこちらに――――

(向けられたらやばい!)

咄嗟に、サッと階段を引き返す。

(こ、こういう時は…まずは、ラピスだ!)

急いで2階に戻り、ラピスの部屋にそっと入る。

「ラピスっ、今、下で大変なことになってて…」

「……え……あ……ぇ…?」

ラピスの顔が蒼白になる。

ラピスは、「まずい」こと、に気がついたのか。

ぼーっとしているようで…意識がないみたいになる。

…様子が、おかしい。

「ラピス!?だ、大丈夫!?」

「………どう、しよう…バレ……どうし……」

「お、落ち着いて…!ラピス!」

反応がない…

目を開けているんだけど、ぼーっとしてて反応がない…!

…今、2階には誰がいる?

確か、ホープと一緒に2階に上がってきた。その時にダンスの練習をしているベルーを見つけた。

少なくとも、4人。ちょうど半分…

…どうやったら逃げ出せるんだろう…


「ねえ、ラピスさん…あれ?スフィア?」

そう言って部屋に入ってきたのはベルーだった。

「あっ、ベルー…!今、1階が大変なことになってて…」

「俺も見てきた!けど…どうする?どっから逃げ出せる…?」

二人で考えてみるも、解決策は浮かばず…


「…あ?人間が来て1階にいた奴らが連れ去られてる…?」

というわけでホープを起こしに行った。めちゃめちゃ顔怖いけど。

「どうしたらいいかな…?人間さんたち、2階来ちゃうよ…!」

「(………そこにいるラピスどうしたのっていうのは一旦置いといて…)

…やっぱり、窓しかなくない?」

ベルーはため息混じりに答える。

「だよなー…、さて、どうしたもんかね…」

その時、ラピスがハッと我に帰る。正気に帰って来てくれたようだ…。

「2階の奥になら、火災用の避難はしごがある…そっからなら出れるかも…?」

「もう、それしかないよね…私、開いてくる!」


かくして、私たちは脱出に成功した。

私たちだけでも脱出できたのは、幸運だったかもしれない。



その幸運が、どんな結果をもたらすかまでは――――ひとまず、置いておこう。

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