深淵の瑠璃 #11
「…今のが、最適解?」
そうスイくんは、ペアちゃんに尋ねた。
「ん。まー、助けてあげられるなら助けてあげたかったな……でも、それはこの際、気にかけても仕方ないかもしれない……さて、アイテム回収っと。」
と、ペアちゃんは言い。
“色がぐちゃぐちゃにかき混ぜられた核石”を拾った。
「…どうなるんだろう、この核石。もうこの核石から宝石精霊は生まれないんだろうな…もともと、無理やり生命を維持していたらしいし。さて、スイ。」
「え?」
「いのちをだいじに!ベホイミ!」と言い、ペアちゃんは手をスイクンの方へ向けた。
「ん…ありがとう、ペア。」
「どういたしましてだね。」
*
「べ、ベルー!無事!?」
「……んー、やっぱ、ホープくんみたいにはいかないかなぁ…」
「~~!!やっぱり、雷、食らってたんじゃん!」
スフィアちゃんも、ベルーくんに治療をする。
「……情けない、かなぁ、ちょっと……流石に。」
「そ、そんなことないでしょ、だって、ベルーが死んじゃったら私!」
「……死んだら?」
「……今更、誤魔化さない…!死んじゃったら、辛いもの!そんな、そんなの絶対嫌だ…!」
「スフィアに、俺は必要?」
「~~!!!必要よ!死んでほしくない!そ、その…近くに、いてほしい…!いつでも!」
「…じゃあ、戦争とか、全部終わったらさ…」
*
「皆さん。」
みんなが会話をしていたところを、玖澄さんが遮った。
「…あ、あなたが、東雲の…」スフィアちゃんは、怯えながらそう答える。
「ええ……さて、これ以上、戦争を続けるのも、どうやら無益のようですね…」
「…は?」ベルーくんが、疑問に思って、そういった。
「…最強の宝石精霊を作るために。…戦争に見せかけただけで、本当は戦争ではありませんでしたし…私が終わらせれば、この戦争もどきは全て終了します。」
…ああ。
「もう、終わらせよう?」
と。
疲弊しきった顔をした、玖澄さんに――――ベルーくんは、そういった。
「…ところで、終わらせるためには…」ペアちゃんは、そう言った。
ほとんど、察しがついているような声色で。
「簡単です。元を断てば良い。」
元を。
東雲玖澄を――――断つ。
殺せばいい。
そういうことか。
じゃあ、最初からこれはやっぱり戦争ではなく。
東雲玖澄、たった一人の強奪戦。
そこに敵国も何もいない。
兵器だけを携えて。
「……皆さん。さて、最後に。託したいものがあります。」




