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奇跡の欠片 #18
*クリミア side
「で。クリミア?」
「えっと…なんでしょう、ホープさん。」
私とホープさんは、家に残っていた。
誰も家に残らないわけにはいかないだろう――――ということで。
「大至急ここから逃げよう、クリミア。」
「……はい?」
唐突にホープさんに“提案”をされる。
「えーっと……何から?」
「それはわからないけど、なんか、家の周り…まだ遠くからだけど、囲まれてる気配がする。」
「え、ええ!?また!?」
「…さて、クリミア。こういうので、第一に狙われるのは俺だと思う。」
「……そうですよね、ダイアモンドですし…」
「危険に巻き込まれるかもしれない、ここにいつ帰って来られるかわからないけど…付いてきてくれるか?」
「は、はい!」
そうして、私たちも家を出る。
*
……数十分後。
誰かが、アパートのドアを開ける。
……青い髪。
黒のコート。
目を引く、眼帯。
「…………………。」
*
…まだ、彼女は見つからない。
都市部を必死に探した。
しかし、いない。
彼女は、いない。
「……ラピスちゃん……!」
アメジストの宝石精霊、アメスト。
…ラピスの最愛の宝石精霊。
それはさておき。
この日は11月30日――――。
……12月が、始まろうとしていた。




