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キラボシダイアリ  作者: ランス
月の涙
22/66

月の涙 #20

「もうすぐです…準備してください!早く全員回収して脱出します!」

今回も車を運転してくれているのはスピアさんだ。警備員を言いくるめて城の敷地内に侵入している。

…地味に私たち、すごいことしてない?


「着きました!降りてすぐ回収してきてください!」


車から外を見て、見つけたのは。

スイ、ペア、アメスト、…そして、クリミア。

なんだ、全員いるじゃない。脱出は成功したんだ!


…待って、違うよ。そうじゃない。


「…っ、おい、クリミア!」

ホープが呼びかけたのにもかかわらず、ずっと鉄の扉を開けようとしているクリミア。

なんだか…様子がおかしい。

待って、もしかして!

ホープが言っていた…!


「オリヴィアさ…ん、開けてください…!」

()()()()()()()()()()()()


考えろ、私。

何が起きた?もしかして、中で誰かに見つかった?

いや…それだとおかしいんだ。クリミアの言ってることからして、オリヴィアさんが…

()()()()()()()()?でも、もしそうだとしてそれは一体如何して?

理由がわからない…何一つ見えてこない。

駄目だ、駄目だ駄目だ、どうしたらいいの?


呆然とする私の横を、一人の影が通っていった。

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