表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キラボシダイアリ  作者: ランス
月の涙
17/66

月の涙 #15

クリミアは、共鳴でホープによる熱烈な説得を受け、ここを脱出することを決めた。

それから、ホープによる伝言を通して、ルビアに色々聞いて…

脱出が、できるかも知れない。そう見通しが立った。


「あっ、クリミアさん!大丈夫ですか!?頭痛ですか!?」

オリヴィアは慌ててクリミアにそう聞いた。

「オリヴィアさん!えっと、そうじゃなくて…いま、ホープさんとは共鳴…というのをしまして。」

クリミアが照れ臭そうに答える。


…なんか、テレパシー的な何かか…それで、相手がホープ…

ああ、なんとなく、僕は察しがついた…


「共鳴…?それって…ルビアさんの持ってた資料に確か…」

「ルビアさん…あ、ルビーの宝石精霊の方のことですか?先程、ホープさんを通して、色々とお話を聞きました。」

待った。今、気になる言葉が…

()()()

「ホープ!?ホープたちは無事なの!?」

「あ、はい。どうやら無事のようで…今は軌跡荘というところにいらっしゃるようです。」

「軌跡荘…ですか…それで、ホープさん…とは、どなたのことでしょうか?」

あれ…ホープのことって隠した方がいいかな…?

まあいいや、存在はどうせ割れてるだろうし。

「一緒に煌星荘に住んでいた、ダイヤモンドの宝石精霊さんです。それで……その……共鳴を……」

「…あの、共鳴って確かルビアさんの資料だと心を通わせ…」

オリヴィアは共鳴について何か知っているようだった。

…その先を聞きたかったが、頬を赤らめたクリミアによって遮られた。

「きょ、共鳴をしまして!」「共鳴って何ー??」

アメスト!僕は察しがついたけど突っ込むんだな!すごいなあああアメストおお!

…僕はだいたい察しがついた。「心を通わせた宝石精霊同士」はどうやら脳内会話…もとい、テレパシー的なことができるらしい。

そしてアメスト…聞かないでやって…

そっとアメストを引っ張って止めた。アメストは「ちぇー」と言って止まってくれた。

「あ、あとで説明しますっっっ!」

クリミアは顔を赤くしてそう言った。

「えーっと…待った。さっきから気になってたんだけど…ルビアさんって、誰のことかな?」

多分、スイも察しがついたんだろう。スイから質問、というかアメストの追求を止めた。

「あ…ルビーの宝石精霊の方です。ロベルト国王の…「コレクション」で、今は軌跡荘の管理をしているようです…」

そこでふと、オリヴィアさんが首をかしげる。

「あれ?先程、ルビアさんに色々と質問をしたようですが…ルビアさんって…その、喋れませんよね?」

「えっと…え?喋れたようですが…」

「喋れたんですか!?」

そのレベルでコミュニケーション取ってないんかい!!

ああ、たしかに「話しかけづらい人」と言っていたけども…

なるほど。新しい友達…クリミア、そして私たちに縋る理由がよくわかった。


友達がいなかった。だから彼女は…


「えーっとつまり…クリミアちゃんは、ホープくんと共鳴…テレパシー的なことをして、ルビアさんに話を聞いて、脱出する方法がわかった…ってことかな?」

スイが話をわかりやすくまとめてくれた。そうだと思うが…

「ここから出られる!?やったあ、早く出ようよ!こんな暗いとこいたくない!出よう!?」

とてつもなく早口のアメスト、そりゃあそうだ。

最初から「ここに居たくない」と一貫して居たアメスト。アメストは元からそう決めていた。

それから、クリミアもホープとの会話を通して出ることを決めたらしい。

僕は、ここに居たいわけじゃないし、脱出する。

そして、スイは…

「他の4人のこともある。そして僕もなるべくここに居たくない…脱出するべきだと、思うよ。」

…これで、4人の意思は固まった…。


4人の意思は。


つまり、もう一人…


「……み、皆さん………こ、こから…出られる、のですか…?」

オリヴィア。

「どこかに、行って、しまうの、ですか…?それじゃあ、私は…」

また()()()()()()。と、小さく呟いた。

目からは涙が零れ落ちる。

溢れる、()


()()()()()()()()()()()()()()()!」

「……え?クリミア、さん…?」


「一緒に出ましょう!ここから出て…煌星荘に行きましょう!」

クリミアは手を差し伸べる。取りやすいように。


…そして。


オリヴィアは、その手を取った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ