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キラボシダイアリ  作者: ランス
月の涙
16/66

月の涙 #14

「よし、ちゃっちゃと終わらせるわよ。」

随分饒舌に喋るようになったね…ルビアさん…

「共鳴ってったって…どうしたらいいんだよ。」

ホープは困惑している。

…そりゃそうだ。どうやるのかな…?

「祈る。強い思いを込めて祈る感じだよ。」

「い、祈る…?」

「あ、それから…共鳴ってね、声で会話するんじゃなくて、心で会話するの。口に出しても意味がないんだよ。」

心で会話する。…なんか、よくわからないシステムだ…。

「はあ…心で…うーん、祈る…うーん…」

「こう…電話が繋がってほしい…みたいな感情で大体いける、と思うわ、」

「そんなもんなの…?」


「……………あっ」

いけたんかい!


――――――――――――


ホープ「クリミア!」

クリミア「えっ!?な、なんでしょう…?声が響く…」

ホープ「俺だ!ホープ!」

クリミア「えっ?え、えっ?ホープさん!?な、なん、どうしてですか!?この近くにいらっしゃるのですか?!」

ホープ「あ、いやそうじゃなくて…えーっと、今、共鳴っていうのをしてる。」

クリミア「共鳴…?え、えっと…それってなんでしょうか…?」

ホープ「あー…えっと、宝石精霊は…どうやって誤魔化すか…ああ、もういいや…宝石精霊は、心を通わせた相手とこうして会話とかができるらしい…よ。」

クリミア「え…心を通わせた…って、え…?そ、それって!」

ホープ「…ごめん、一旦これは後で…。うん、うん。…はずかしいし…」

クリミア「…と、とにかく!えっと、今そちらはどうなっているのでしょう…?」

ホープ「あ、えっと…今は、ロベルト国王の側近…スピネルの宝石精霊なんだけど、そいつとかに協力してもらってる。信頼できる…と思う。たぶん。そっちのこと、大体のことは把握してるんだけど…一応、そっちで何が起きてるか教えて。ロベルト国に囚われてるんだよね?」

クリミア「スピネル…宝石精霊…協力…。なるほど、なんとなくですが…わかりました。こちらは…オリヴィアさん…あ、ムーンストーンの宝石精霊に、その…同棲を提案されまして。」

ホープ「は?」

クリミア「同居…?」

ホープ「あ、ああ、うん……うん?」

クリミア「そ、それで…受けました…」

ホープ「はああああああああ!?」


――――――――――――


「はああああああああ!?」

と、心で会話をしていたはずのホープが叫ぶ。

…あまりに何か驚くことがあったのだろう。

「うわあああああ!?ホープ!?ど、どうしたのだ!?悪の波動…」

「ちょっと静かにしててねラピス!」

とりあえず混乱したラピスを止める。


――――――――――――


ホープ「…同居を受けたって!?それって、ロベルトに住むってこと!?」

クリミア「は、はい…そうなります…。ごめんなさい。いろいろ、考えた末に決めました。勝手に決めてごめんなさい…それから、皆さんに、お世話になりましたと伝え…」

ホープ「馬鹿かお前はあああああ!住む!?そうじゃなくて!!どうにかして、そっから脱出する!そいつも連れて来たいなら連れてきて!それで…」

クリミア「……………」

ホープ「…その、俺…ああもう!クリミア!どうにかして抜け出せ!俺は、お前に、


 もう一度会いたいんだよ!!!!いや、一度じゃなく、何回でも!毎日でも!!」


――――――――――――


「もう一度会いたいんだよ!!!!いや、一度じゃなく、何回でも!毎日でも!!」

またホープが叫んだ。

…何叫んでんの!?

「ホープ!?おちおちおちついておち」

「ベルー!落ち着いて!!」

「…こういうこともしばしば起きるのよ…」


――――――――――――


クリミア「……………」

ホープ「…クリミア?」

クリミア「…あ、頭がぐわんぐわんして…ちょ、ちょっと、待ってください…」

ホープ「あ、ごめん…」

クリミア「…そ、その…あ、ありがとうございます…」

ホープ「…それで、どうするんだよ…住むの…?」

クリミア「…いえ。」


――――――――――――

*ペア side


「脱出します。」

と、クリミアは…声に出して、そう言った。


まあもちろん、僕らの方は混乱している。

なにせ、いきなりクリミアが頭を抱え出し、顔を真っ赤にしているのだ。

「クリミアさん!?ど、どうしちゃったんでしょう…?」

「ううーん…オリヴィアちゃん、後でクリミアにいろいろ聞こう…」

「…頭おかしくなっちゃったのかな…?」

「多分違うと思うよアメストくん」

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