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第28話 均衡狩り

王都。


朝。


霧。


通り。


人。


ざわめき。


壁。


紙。


「均衡は保たれた」


三枚。


四枚。


五枚。


子供が読む。


大人が剥がす。


また貼られる。


言葉だけが残る。


均衡。


北区。


裏通り。


騎士団。


鎧。


槍。


足音。


団長が言う。


「仮面を見た者は」


兵士。


「三人」


団長。


「全員捕まえろ」


一拍。


「均衡の刃を名乗る者は」


低い声。


「騎士団が裁く」


昼。


市場。


騎士団が男を捕まえる。


仮面。


群衆が騒ぐ。


「均衡だ!」


「離せ!」


兵士が叫ぶ。


「均衡ではない!」


男が笑う。


「均衡だ」


沈黙。


群衆。


揺れる。


「均衡を殺すのか」


騎士団の手が止まる。


団長が言う。


「違う」


一拍。


「均衡を騙る者だ」


だが。


言葉は軽い。


群衆の中。


誰かが呟く。


「均衡を狩っている」


沈黙。


別の声。


「均衡狩りだ」


言葉が広がる。


均衡狩り。


神殿前。


白い階段。


神官が言う。


「民が騒いでいます」


沈黙。


聖女。


空を見る。


「思想は止まりません」


一拍。


「刃より速い」


王都。


夜。


仮面の男。


二人。


壁に紙を貼る。


「均衡は保たれた」


背後。


足音。


騎士団。


槍。


「動くな」


沈黙。


仮面の男が笑う。


「均衡だ」


兵士。


「違う」


一拍。


「均衡を騙るな」


仮面の男。


「均衡を狩るのか?」


沈黙。


兵士が言う。


「そうだ」


一拍。


「均衡狩りだ」


ルクレール邸。


夜。


応接室。


紅茶。


執事が言う。


「騎士団が動いています」


私は頷く。


「ええ」


執事。


「均衡の刃を狩ると」


沈黙。


私は窓の外を見る。


王都。


遠く。


騒ぎ。


小さく言う。


「面白いですわね」


執事。


「何がでしょう」


私は微笑む。


「均衡を信じる者と」


一拍。


「均衡を狩る者」


カップを持つ。


紅茶。


静か。


「どちらも均衡を使っていますもの」


沈黙。


夜。


王都。


壁。


また紙。


「均衡は保たれた」


そして。


別の壁。


新しい紙。


一行。


「均衡狩り開始」

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