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ピンク・スコーピオン!!  作者: 水柴ロク
51/61

#51 チーム結成!!

挿絵(By みてみん)

「それからね、私は惑星ブルームでモヨの修行を受けて、格闘技術と色んな惑星の基礎教養を教わった。射撃と剣術はマイクから教わって、医療系はスー・イェンに教わった。ナリナァは、はじめは怖かったけど、次第に打ち解けていったし、他の星で、ライアンやトム、ブリトニー、ベティ……いろんな仲間に出会った。」

14歳のアリーヤは、写真の数々を眺めながらホノカに淡々と説明していた。

「クレッセントのコアは、同じオウル・コロニーに住んでいたセリア達から、情報を得たみたい。私はモヨから、オウル・コロニーに行くように言われたんだ」

2年前。宇宙帝国デッド・オリオンの力は強大であり、クレッセントやバミリオン星は劣勢だった。戦力も足りず、オウル・コロニーに着いた時、アリーヤの力を借りたいと、コアから言われた。ウペンド・モヨは反対した。

「この子はまだ12歳で修行の身だ。デッド・オリオンを倒して宇宙を救うだなんて、できるわけがない!」

アリーヤはそう言われてカチンと来た。

「私だって、デッド・オリオンの1つや2つ、やっつけられるよ!前に地球を救ったもん!」

ベティはアリーヤに賛同した。

「アリーヤの言う通りよ!今オリオンを潰さないと、いろんな惑星で犠牲者が出る!」

モヨは目を鋭くして、ベティに言った。

「ベティ、あんたは妹の仇を取りたいだけだろ?」

ベティは当然だと言って、モヨにこう言った。

「今ここで死んだらデッド・オリオンへの復讐は叶わない。ここで死ぬか、私たちと来て生き延びるか。私にそう言ったのはモヨの方よ。私の惑星カペラはオリオンの兵器で死の星にされて、妹も死んだ。オリオンのその兵器はクレッセントが壊してくれた!今がその復讐のチャンスよ!」

ライアンも前に出た。

「俺たち地球人も、オリオンにどれだけ虐げられてきた事か……あんたなら分かるんじゃないの?モヨさん」

トムも前に出た。

「そうよ!あいつらが好き勝手に暴れている所なんて、もう見てられない!あたしもアリーヤに賛成するわ!」

トムはマイクに振り向いた。

「ちょっとあんた、アリーヤが勇気振り絞ってオリオンと戦うのよ!そこで腕組んでないで何か言ったらどう?」

マイクは壁に背を預け、腕を組んでいた。

「おれは反対だ。レジスタンスに入る気はない。」

ライアンが困惑した。

「なんでだよ?マイク!」

トムも言った。

「そうよ!このいくじなし!」

マイクはアリーヤに近づいて言った。

「おれはジーン・ナイトが気に入らねぇんだ。おれが付いていくのはアリーヤ。きみだけだ。きみがチームを作れ」

アリーヤはにっと笑った。

「そんなこともあろうかと、チームの構想と名前は決めておいたよ!チーム名は、ピンク・スコーピオン!!」

仲間たちが目を丸くした。ライアンが訊いた。

「オリオンに対抗するからスコーピオンなのは分かるけど、ピンクってのは?」

「ピンクの花の花言葉は、(大胆)(純愛)(貞節)。私が生まれた町ではね、町のみんなが愛にあふれて、優しさと幸せを願って飾られるの。オリオンを倒したら、平和が来るようにしたい!」

マイクが賛同した。

「おれはなんでもいいぜ。隊員第1号は、おれだ」

ライアンとベティも賛同した。

「オリジナルのチームってのがいいね!」

「私もピンクなんとかに入るわ、アリーヤ!」

トムが言った。

「船の料理係は、引き続きあたしに任せて。船医はスー・イェンが引き受けてくれるわ。」

すると噂を聞いていたかのように、ブリトニーと、彼女の車いすを押していたスー・イェンが来た。ブリトニーが叫んだ。

「おいおいおまえら!何勝手に話決めちゃってんだ?おれらも混ぜろよ!」

アリーヤはブリトニーに向かって微笑んだ。

「ブリトニーは戦うの好きだもんね。高性能なパワードスーツを調達してきたよ」

ブリトニーは笑顔になって言った。

「そうこなくっちゃ!」

こうして、デッド・オリオン対抗チーム・ピンク・スコーピオンは誕生した。しかし、アリーヤの真の目的は別にあった。

アリーヤが首に下げているカメラの本体が赤く光っているのを、チームの船医になりたてのスー・イェンは見逃さなかった。が、アリーヤのことだから大丈夫だろうと、気にしなかった。ウペンド・モヨは飽きれた様子でメンバーを見ていた。

「あんたらだけじゃ心配だ。あたしの昔の仲間も呼ぶから、無茶するんじゃないよ」

アリーヤはモヨに訊いた。

「モヨもチームに入ってくれるの?」

モヨは笑顔で答えた。

「当然さ。可愛い弟子をオリオンなんかに殺されてたまるかって話だ。宇宙を平和に出来る算段はあるのかい?」

「オリオンから離反したジュリアが情報を持ってる。ジュリアの情報は使えるよ」

「上出来だ。敵の内部を知れたらこっちのもんだ。」

アリーヤたちピンク・スコーピオンは、作戦を立てた。敵のボス・オリオン18世はジュリアの情報で、惑星キヅナに、妻にされたミカと共に居ることが分かった。アリーヤはジーンに頼んでオウル・コロニーに収監中の宇宙人囚人たちの内、オリオンに反感を持っている囚人をピンク・スコーピオンのメンバーに招き入れる提案をし、ジーンは許可を出した。そのかわりにコアが、ピンク・スコーピオンの監視役になった。モヨの昔の仲間もたくさん来てくれた。地球人も居れば、そうでない種族もいた。アリーヤは宇宙メガホンで仲間に対して演説をした。

「私たちピンク・スコーピオンは、クレッセントとバミリオン政府と共に、デッド・オリオンを打ち破ります!平和を勝ち取ろう!」

僅か12歳の少女の演説に、歓声が上がった。オリオンに不満を抱く者は多いから、なのもあるが、第一はウペンド・モヨの弟子だからだった。

惑星キヅナに向かうピンク・スコーピオンの名もなき宇宙船を先頭に、クレッセント軍とバミリオン軍の艦隊が惑星キヅナに向かっていた。

「待っててミカ。必ずあなたを助け出す!」

つづく

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