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ピンク・スコーピオン!!  作者: 水柴ロク
20/25

#20 手がかり

挿絵(By みてみん)


ソフィーは、ローザ宛のアリーヤの手紙を読んで、ローザに話した。


「あたしと電話で話してる時は、あの子に別に変わりは無かったよ。」


「アリーヤはどこにいたの?」


「その時は、あんたのいた病院に居たよ。その後、行方をくらませたんだ」


ソフィーは、アリーヤ達を襲った、光線銃を持った兵士について、ローザに訊いた。


「本当にそんな兵士がいたのかい?」


「ええ、いたわ。そいつが、アリーヤとお客さんを……」


ローザはハッと気づいた。


「家が壊されたあと、お客さんの姿がなかったわ」


「そのお客の名前は?」


「コア……たしかそんな名前だったはず。アリーヤの友達で、ハワイから来たって言ってた。アリーヤと、その人と3人で、夕食を食べていたの。」


ローザは、捜査官のコワルスキーに電話をかけ、思い出した事柄を話した。


「その人物とは、どこで知り合いましたか?」


コワルスキーは訊いた。


ローザは答えた。


「分かりません。気づいたときには、その人はアリーヤの部屋にいました。だから、食事にさそったんです。」


「何か変わったところは?」


「その人は、花に興味を持っていました。机にかざっていた、ピンクの花です」


「分かりました。その後は?」


「アリーヤとその人が、お話して、家が壊されて……そういえば、家が壊れた後、バレーボールが宙に浮いていたような……」


ローザは頭を抱えて言った。彼女の体調が良くないと、ソフィーは電話を切らせ、ローザにべッドで横になるように伝えた。


「私は充分寝たわ」


「いいえ、だいぶ疲れてる。寝たほうがいいよ。」


「アリーヤには親戚も知り合いもほとんど居ないのよ!3年は家にとじこもってたんだから!あの子が1人で生きていける筈が無いわ」


「落ち着きなさい、ローザ」


ローザは落ち着く様子が無く、ソフィーの家にある、アリーヤの幼い頃の卒園アルバムを、本棚から取り出した。


「何をするつもりだい?」


ソフィーの問いに、ローザは答える。


「アリーヤと面識のある子を片っ端から探すの。手がかりよ」


「そんな事してもムダだよ」


「やって見なけりゃわかんない!」


ローザは、卒園アルバムの写真に写った、幼い頃のアリーヤのすぐ隣に、車椅子に乗った少女を見つけた。


「ブリトニー……! そうよ、あの子はブリトニーの所に居るのよ」


ローザはそう言うと、車のキーを取り出した。


「ちょっと待ちな、どこへ?」


「ブリトニー・スミスのいる町よ!手がかりをさぐるの」


ローザは入院の関係で、運転免許を更新できていなかった。車の運転はソフィーに任せ、ローザ達は高速道路に乗った。


 アリーヤが昔、通っていた保育園は、更地になっていた。町の人にきくと、2年前のUFO襲撃事件のせいだという。ローザは、何か手がかりは無いかと、町の人全員にアリーヤの写真と、彼女の通っていた保育園の卒園アルバムを見せ、話をうかがった。何日もローザは、そのことを続けた。


しかし、成果は出なかった。ローザはあきらめず、今度はブリトニー・スミスの家を探す事にした。


「アリーヤはブリトニーとは3年以上会ってないじゃないか」


「仲直りしたかもしれないでしょ?」


そう言って、ローザはアリーヤの居場所を探すため、スミス家へ訪れた。


ベルを鳴らすと、ブリトニーの祖母である、クララ・スミスが玄関に顔を出した。


「お久しぶりです、クララさん」


クララは、ローザの事を一瞬だれか分からなかったようだが、思い出したらしい。彼女は2人を、家に招き入れた。


ローザが事情を話すと、クララはこう言った。


「お宅の娘さんも行方不明に?うちの子もですよ」


アリーヤが行方不明になる少し前に、ブリトニーも行方が分からなくなったらしい。


「家にも半年ほど前に来ました。捜査局の人がね」


家に戻ったソフィーとローザは、真夜中になったので寝ることにした。ローザは、べッドに座りながら、アリーヤからの手紙を読んでいた。


「私は、ママやみんなを守るために、ママの元を離れます……私は行かなきゃだめなんです……時間がない」


手紙のこれらの言葉が、何を意味しているのか、ローザには分からなかった。




(スペース・771)


宇宙空間。


アリーヤ達は、惑星バミリオンを出発しオウル・コロニーへと向かっていた。宇宙船の操縦室で、アリーヤはブリトニーにたずねる。


「クララは元気?」


「さあな、こっちに来る前に、2,3回ケンカした。ダーリンの家族はどうなんだ?」


「ケンカはしないよ。今、会えないのが、つらいかな。」


アリーヤ達の乗る宇宙船は、少しの音も立てず、ゆっくりと、宇宙の中を進んで行く。


土星のような輪を持つ惑星を通り過ぎた。青く巨大な惑星だ。




アリーヤは、その青く巨大な惑星に見とれていたが、すぐ、宇宙船の操縦に戻った。




宇宙船がオウル・コロニーへと向かっていると、前方に宇宙船らしきものが見える。


「あれは……まさか!」


その宇宙船はデッド・オリオンの船だった。オリオンの船はゆっくりとこちらに近づいて来た。




つづく……




©2023ⅯizushibaRoku

このお話は、 2021-12-25 23:51:32に、ブログに投稿していたものです。

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