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ラストエピソード1「まゆらの場合」

今回からラストエピソードになります。もう既に最終話に近づいております。

10年後・・・・・。


まゆらはアイドルになっていた。

夢を叶えて本物のトップアイドルに・・・。


ステージ上ではじける様に踊りながら歌う。

「まゆらちゃーん!!!」

みんなの声がする。


「今日はありがとう~!!」

汗びっしょりでまゆらは手を振りながら楽屋へ戻る。


「まゆらちゃん、今度の仕事のオファーが・・・。」


「何?北谷さん?」

北谷さんとは女子マネージャーの事だ。


「絵本作家の岩咲定子さんとの対談を雑誌に掲載したいとのことで。」


「定子さんの?!!」

まゆらはぱあっと明るい顔になる。


そう、「悪魔の貞子」と呼ばれて操られていた

最大の宿敵、彼女は夢を叶えて大人気の絵本作家になっていたのだ。


「その日!!楽しみにしてますって彼女に伝えてくださいっ!!」



そして、対談当日・・・。

まゆらは髪の毛をツインテールにして、マスタード色のドレスを着用し、

対談相手の定子を待つ。


「こちらです。岩咲さん。」


入ってきたのは、あの頃とは見違える様に綺麗になった彼女だった。

痩せてスタイルも良くなり、顔立ちは薄目だが薄化粧でとても美しい。


「うっわあああ!!!定子さんだー!!!

会いたかったです!!凄いよ定子さん!!夢!!叶ったね!!叶えたんだね!!」


涙目を浮かべるまゆらと定子。


「あの時、貴方に出会えてなかったら・・・。私はここまでこれなかった。

本当にありがとうございます・・・。まゆらさん!!」


持っていた花束をまゆらに手渡す定子。


「座って。ありがとう。綺麗なブーケだね。」

花の匂いを嗅いで幸せそうに微笑むまゆら。


2時間に及ぶ対談。


その終わりの方で彼女から提案があった。

「次の新曲、良ければ私に作詞させていただいても・・・。」

謙遜気味に聞いてみる定子。


「うそお!!めちゃ嬉しいですっ!!頼んじゃおっかな!!」


10年前とは打って変わって明るい雰囲気の2人・・・。


「ありがとう!!定子さん!!」


微笑む定子。

彼女の既刊は「アイドルは魔法少女」シリーズだ。

勿論モデルは彼女たち魔法少女のもの・・・。


小さな女の子に大人気でアニメ化もされ、おもちゃも飛ぶように売れている。


続。

久しぶりに登場したのはまゆらの天敵だった

あの、「定子」。

夢を叶えた者同士、再会を果たしたのだ。

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