リクのサブストーリーとまゆらの現状。
今回はリクとまゆらにお話の焦点を当てました。
どうぞ。ごゆっくりと。
リクはイタリアに居た。
今現在交際中の地球人、というかイタリア人男性との間に
またしても子供を身籠っていた。
その男性の家の中のテーブルにコトンと飲んでいた紅茶の
カップを置く。
こめかみに手を当てて少しばかり憂鬱な表情で過去の記憶を整理していた。
リクは出産経験がかなり多かった。
月の国のしきたりに苦しめられていたのはキリだけではなく
リクを含むウサギ族の娘全てに当てはまる。
リクは国外逃亡後に逃げ惑う様に全ての惑星の男性との間に
ほぼ数十人も御子を生していた。
リクも「逃げたかった」のだ。
古臭い悪しき風習から・・・。
国の滅亡から、彼女は枷が外れたかのように「遊ぶ」・・・
ではなく、そんな軽々しい気持ちは毛頭なく、
真に迫った感情から・・・。爆発しそうな欲求から・・・。
様々な異性と付き合っていた。
皆子供たちは独立し、自立し、母から離れていた。
そのうちの1人の娘はイエス・キリストとの間に
儲けた愛娘。
そう。生まれ変わって転生した「木山まゆら」なのだ。
真名は「マユラ」。
だがマユラは出産後すぐに死産してしまっていた。
途方にくれるリクにキリストは優しかったのを記憶している。
ふう、と溜め息をつきながらカップに手をやり、1口飲む。
まゆらについて考えていた。
彼女は強い。
最強の戦士。
生まれて間もない頃から前世の記憶を持ち、
前向きにひたむきに生きていた。
そんな愛娘をリクは誇りに思っている。
まゆらは優れた洞察力と直観力を兼ね備え、
絶対音感と身体能力が高かった。
その為か小さい頃からアイドルになるのに憧れていた。
太っていたことから周りの虐めや嘲笑にも笑顔で耐え、
こらえにこらえ、ポジティブに明るくかわしていた。
そんな生き様が彼女にとって「誇り」だった様だ。
おっとりしているのに芯が強いのは母親であるリク譲りなのだろう。
サバサバしていて嫌味がないのが彼女の強みであり最大の魅力だ。
現在、まゆらは学校で勉強しながらダンススクールやボイトレに
励んでいた。激しいダンスの訓練の所為か足が少し痛む。
発声練習もしているので喉もガラガラだ。
でも生きがいを見つけて活き活きとしていて実に明るい彼女は魅力的。
将来プロになる為、作詞も手掛けようと彼女は目標を高く掲げていた。
後にトップアイドルとなる彼女は声優業もそつなくこなす。
それはまた後のお話・・・・・。
ただ彼女・・・。まゆらは少し小さな悩みがあった。
「水着写真集か・・・・・・・。」
水着で撮影があるのが苦痛だったらしい。(笑)
「ダイエットしなきゃー。あー。やだな、露出・・・。」
まだまだ思春期の女子にとって水着撮影はやや抵抗がある。
でも彼女は強いので数年後トップに上り詰める。
上昇志向の強い女子なのでそんなものは朝飯前だ。
続。
リクの過去をもう少し掘り下げたかったのですが
ややネタを練るのが不足気味で消化不良なのが残念です・・・。
まゆらのアイドルデビューは数年後・・・。
そのエピソードはラスト近辺で優しく描写します。




