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老婆の最期・・・。「リクの下した決断・・・」

またまた、続きです。

静かに佇みながら、涙をぽろぽろと流すキリ・・・。

その涙は・・・けして、冷たくも悲しくもない、「暖かい涙」だった・・・。


「おかあさん・・・。もう・・・。「自分」を責めないで・・・。

俺を産んでくれて・・・・・「ありがとう」・・・!!

でも、俺はもう・・・泣かないよ?おかあさんが泣いても・・・。

俺はもう・・・「泣かない」って決めたんだ!!これからも!!」


ユイトは笑顔だった・・・・・。眩しいまでの・・・笑顔だった・・・。


そして、決意を秘めた様な顔つきになり、くるっと後ろを振り返る。


「俺は・・・戦うと・・・!!「エリナちゃん」を本当に助けるって

決意したからここに立ってる!!!だから・・・負けたりしない!!!」


老婆の方を向き、強い真っ直ぐな眼差しで見つめた。


「フォッ?!!な・・・何を・・・この・・・小娘が!!!

ワシを殺すというのか?!!いいじゃろう!!!殺してみせよ!!!

ワシを・・・「お前の手で」殺してみせよ!!その・・・

美しい手を・・・・・ワシを殺すことによって「穢して」みせよ!!!」


老婆は狼狽える様にユイトに罵声を浴びせる・・・。

その姿は・・・「哀れに見えた」・・・・・・・。


「神々しい」までの気高いオーラを身に纏ったユイトの姿は・・・。

まるで、この世の「女神」そのものであった・・・・・。


「美しいとなど・・・・・・!!ワシが思うはずがない!!

この様な醜き者を・・・・・!!「美しい」などと・・・・・!!」


悔しそうに泣きながらユイトの姿を見る老婆・・・・・・。


「そうじゃ・・・・・。ワシが・・・・!!この世を

破滅させると・・・!!誓ったのじゃから!!!滅すると!!

皆、皆、皆!!滅ぼすと!!!!人間は醜いのじゃ!!愚かで!!

醜い筈なのじゃ!!皆、そうじゃ!!美しくなど!!あるものかあああ!!!」


その瞬間、老婆は捨て身の覚悟で最後の力を振り絞る様に、

「滅びのまじない」をかけた・・・・・!!!


「破滅の呪いじゃああああああああああっ!!!!!!」


物凄い勢いで嵐が巻き起こり、何も見えなくなった・・・。


その頃、地球で戦っていた3人もまた・・・。

力が尽き果てそうになりながらも必死に戦っていた。「守る為に」。


「もう・・・立てない・・・ぐらい・・・!!体中・・・・・!!

びりびりして・・・きて・・・・・・」

すずがぐらつく様に足元から崩れ落ちそうになるのを必死で抱き留めて

庇う英太。


「もう少しだ・・・!!堪えろ!!すず!!!もう少し!!!」


英太も身体をギリギリまで削りながらも戦う・・・。


「・・・・負けないわ!!!私っ!!絶対に・・・・・!!

生きて、この星で・・・夢を叶えると色んな人と誓って・・・

「約束」したんだものっ!!!私は・・・・・めげないし!!

諦めたりしないって!!!だから!!こんなところで・・・・!!


負けられないのよっ!!!!!」


渾身の力を尚も振り絞る気高い姿に気おされる様に見惚れてしまう2人。


「愛は・・・・・地球を・・・・世界を・・・・宇宙を・・・・・!!

「全てを」救うのよっ!!!!!ありきたりな台詞だけどお構いなしっ!!!


・・・・・・だって!!!愛が無きゃ!!人間は誰1人として・・・・・っ

「生きられない」のだからっ!!!!!


「守る」!!!!そう!!!願うのよっ!!!私っ!!!」


足元は膝からもう崩れ落ちそうだが、必死に懸命に戦うまゆら・・・。


その姿は一見苦しそうにも見える・・・だが・・・。

彼女はそれでも「笑顔」を絶やさなかったのだ・・・!!!


強く前を見据え、目の前に出来ること全てに命を捧げる様に

「守る姿は神の様だった」・・・・・・・。


祈りは「笑顔」として変え、努力するその姿は凛として美しい・・・。

全ての不浄を包み込んで護る「神の化身」の様だった・・・!!!


「屈しないわ!!!「決めた事には」!!!!」


まゆらは尚も戦い続ける・・・・。


すずは、力尽きそうになりながらも「まだ・・・やれる。」と言い、

英太に寄り添いながら、お互いの力を出し合っていた・・・。


そう、皆がそれぞれ、「愛の力」として・・・。

「この世の希望」として、懸命に頑張っていた・・・・・・。



老婆は・・・・・・。

姿をくらましたかの様に見えたが・・・・・。

ユイトとリクには「視えていた」・・・・・。


「そこにいる!!!」

2人同時に叫ぶ・・・。


「な・・・?!幻術を見破るだと?!!!何故・・・?!!

ワシが全力で・・・・・!!「滅びの魔術」を使ったのに・・・!!

何故、「何処の世界も滅びない」のじゃ?!!!」


「決まってるよ・・・!!みんなが「戦って守ってくれているからだ!!」」

ユイトが叫んだ。


「エリナちゃんは何処だ?!何処に姿を隠したっ!!!言え!!!

まず、それを先に言え!!!」

怒気をはらんだ口調で激しく問い詰めるユイト。


「あの・・・小娘など・・・・!!もう・・・次元の彼方じゃ!!!

次元の彼方の地下牢に幽閉しておるわ!!!朽ち果てて死ぬのみじゃよ!!!」


「生きてるんなら・・・・・助ける・・・・・!!まず・・・・・!!

お前を滅ぼしてからだっ!!!!」


ユイトは大声で叫びながら光の刃を手にし、振り下ろそうとする・・・。


「ひいいいいいいいいいいっ・・・・・・!!!」


だが、ユイトには・・・どうしても・・・出来なかった・・・。

目の前には力を失った非力な哀れな老婆の泣き顔があったからだ・・・。


「俺には・・・・・・出来ない・・・・・・!!!こんな!!!こと・・・」


優しいユイトは・・・諸悪の根源の老婆ですら・・・。

手にはかけれないでいるのだ・・・・・。


そんなユイトの姿を見て、リクは自らの手に持った剣で・・・。

老婆の姿を・・・・・・無残にも打ち砕く様に滅した・・・。


「殺したのだ」・・・・・・・。


断末魔も虚しく・・・老婆は息絶えた・・・・・・・。


「貴方が・・・・手を汚す必要など・・・ありません・・・・・・。

ここは・・・。私が・・・・・・「全て」を・・・・。

私自身の手によって・・・・・・。終わらせました・・・・・・。

これで・・・私も「人殺し」ですわ・・・・・・・・。

罪は今。私が負いました・・・。全ての負の連鎖を・・・・。

断ち切る為に・・・・・・・・!!!」


リクは涙を流していた・・・・・・。

リクの手により命を終えた哀しい老婆・・・・・・。

負の連鎖を断ち切る為に自らの手を汚したと語る彼女は、

姉や母、婚約者の為に・・・最期の審判を自ら下した・・・。

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