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『婚約を押し付けられたので、第一王子殿下を脅して婚約者になっていただきました』  作者: 伊佐波瑞樹


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111/111

あとがき

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!


『婚約を押し付けられたので、第一王子殿下を脅して婚約者になっていただきました』


全110話、これにて完結です。


最初は、押し付けられた婚約から逃げるために、アマリリアが第一王子であるライルを脅して婚約者にするところから始まった物語でした。


もちろん、その時の二人は恋人でもなければ、相思相愛でもありません。


むしろライルからすれば、突然脅されて婚約者にされるという、とんでもない始まり方です(笑)


そんな二人が一緒に過ごし、いろいろな出来事に向き合い、少しずつ相手を知っていく中で、偽りだった関係が本物へと変わっていきました。


そして最後には、誰かに押し付けられた婚約ではなく、自分たちの意思で互いを選び、夫婦になることができました。


この作品を書いていく中で大切にしたかったのは、恋愛だけではなく、「誰か一人がすべてを正しく判断できるわけではない」という部分でもあります。


数字だけでは分からないこと。


記録だけでは拾えないこと。


実際にその場所で暮らしている人にしか分からないこと。


逆に、一人の経験だけでは全体を判断できないこと。


アマリリアもライルも、最初から何でもできる完璧な人間ではなく、失敗したり、迷ったり、知らないことを認めたりしながら、少しずつ「どう考えるか」を覚えていきました。


同時に、二人には仕事だけで人生を埋めてほしくありませんでした。


街へ出かけて、甘いものを食べる。


手を繋ぐ。


一緒に朝食を食べたいと話す。


別々に仕事をして、それでも同じ家へ帰る。


そんな何でもない日常を、二人が自分たちで選べるところまで描きたいと思っていました。


だから最終話も、結婚式だけで終わるのではなく、その後に二人が第二小宮へ「帰る」ところまで描いています。


物語としてはここで完結しますが、アマリリアとライルの人生はこれからも続いていきます。


きっと仕事を家へ持ち込んでお互いに注意したり、朝食を一緒に食べられない日が続いて寂しくなったり、休日にはまた二人で街へ出かけたりするのでしょう。


そしてライルは、これから先も何度となく、


「最初は脅されて婚約者になったんだけどね」


と言って、


「まだ言いますの!?」


とアマリリアに怒られるのだと思います(笑)


そんな二人の日常が、この物語の外でも続いていると思っていただけたら嬉しいです。


全110話という長い物語を、最後まで追いかけてくださった皆様。


途中から見つけてくださった皆様。


感想、評価、ブックマークなどで応援してくださった皆様。


そして、ここまでアマリリアとライルを見守ってくださったすべての皆様へ。


本当に、本当にありがとうございました。


皆様が読んでくださったからこそ、二人を結婚式まで送り届けることができました。


もし、


「二人の結婚後をもう少し見たい」


「第二小宮での新婚生活が気になる」


「また二人のデートを見たい」


という声がありましたら、いつか番外編を書くこともあるかもしれません。


その時は、また二人に会いに来ていただけたら嬉しいです。


最後にもう一度。


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!


アマリリアとライルのこれからの日々が、きっと幸せなものでありますように。


そして、この物語を読んでくださった皆様にも、楽しんでいただける時間を少しでもお届けできていたなら、とても嬉しいです。


それでは――。


『婚約を押し付けられたので、第一王子殿下を脅して婚約者になっていただきました』


これにて、完結です。


最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

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