第7話 3の月5日(2) 指輪の効果
第7話 3の月5日(2) 指輪の効果
「・・・っん」
ゴートと会話しながら指輪に触れたとたん、瞬間的に情報が思う浮かぶ。
ゴート ♂ 種族 ドワーフ
HP 87/87
MP 23/23
能力
槌 3
短剣 1
盾 2
商人 4
鍛冶 5
調合 2
種族能力
ドワーフの血☆:武具の作成時会心の出来になりやすい
(なんだこれは まるでゲームのステータス画面みたいな)
「おい ライト どうしたんだ」
「・・・」
(まさか結さん 病院で俺がチラッと言ったゲームみたいな冒険って言葉で・・・)
「ブツブツつぶやいて 本当にどうしたんだ」
「・・・ねぇゴー兄ってダンジョンなんかに採掘に行くときの装備ってハンマー?」
「おう昔は短剣なんかも使ったりしてたんだが、からっきしでな、商売柄ハンマーがしっくりきたんだ」
「盾なんかも使ったり?」
「そうだが・・・」
「魔法とかってゴー兄は使えるの?」
「マホウ? なんだそれ? 一体どうしたんだ?」
(まさにステータスみたいだ でもやっぱり魔法はないよな 今まで遭遇したことないもんなぁ じゃあMPってなんだ?)
また疑問が沸いてくる。
「いやなんか急に気になってね さあ何を仕入るかかんがえるかな?」
そうゴートにごまかしながら答え、店の一角にある自分の机に戻る。
指輪を触らずにアイを見る
・・・当然何も起こらない
今度は指輪を触りながら見る
「なんですか?」
真剣に見つめられたアイが聞いてくる。
アイ ♀ 種族 人
HP 32/32
MP 25/25
能力
家事 4
料理 3
接客 3
(やっぱり指輪が作用してるのは間違いないな)
問い掛けに答えず、またブツブツつぶやきだしたライトを気味悪がったアイは、ゴートのそばに行ってしまった。
(今度は・・・)
商品であるポーションを見る
ポーション 薬・素材 状態:可 効果:HP回復
頭に浮かぶ情報に物品も鑑定可能と判断する。
(しかしまぁ結さん 便利なものを・・・ありがとう)
指輪について色々と試そうとしているとアイさんが行商人一行が町についたのを教えてくれた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『種族:人』・・・特徴 よく言えば万能、悪く言えば器用貧乏 人口割合は大変多い
『種族:ドワーフ』・・・特徴 低身長 手先が器用で力があり者が多く武具作成に携わるものが多い
『アイテム:(結の)指輪』 ・・・結から託された、見た目なんの変哲のない指輪 実は取外し不可 ユニーク能力『鑑定』取得
『能力:鑑定』・・・対人物・対物に効果有り 種族・HP・MP・能力など様々なことがわかる