第20話 自分の店
第20話 自分の店
オキの先導され自分の店に向かう。
オルフの家を出て町の中心部を通り過ぎてまだ歩く・・・歩く・・・歩く。
こころなしかだんだん人通りが少なくなってきた気がする・・・。
「ライト様こちらです」
あまりの立地の悪さに内心辟易していると店に到着したようだ。
建物自体は比較的新しく大きさも十分だろう。
「いい建物ですね 中身も見せてもらえますか?」
「もちろんです こちらが鍵になります」
鍵を開けると結構な期間空き家になっていたのか埃臭かった。
「ここが店舗スペースですね。裏手が仕事場です」
「結構広いですね」
「ええ 広さは十分だと思いますよ 居住スペースは2階です」
「こっちは?」
「ここは裏庭になっております もちろんここも自由に使っていただけます」
「裏庭まで・・・至れり尽くせりですね」
「ライト様ならお気づきかと思いますが立地が立地なのでまぁ」
「ですよねぇ ふぅ 先が思いやられる」
「仕事場もご覧になりますか?」
「そうですね」
店舗スペースの裏にある仕事場は広さも十分そうだ。
しかし各道具類は一昔前の物ばかりだった
「広さは十分ですね でも道具は古いものが多いですね」
「前の住人の方は結構お年を召してましたから」
「そうですか 道具一式揃えるのに結構掛かりそうだな」
「うちの主人の店で揃えませんか?勉強しますよ」
「ここで商談ですか・・・抜け目ないですね オキさん」
「アハハ お店でお待ちしております ライト様」
オキと2階に上がる。
居住スペースは1階と打って変わりしっかりとした家具が備え付けられていた。
「こちらの家具などはこちらで揃えさせていただきました お気に召すといいのですが?」
「わざわざすいません こんなにいい品を」
「いえいえこちらは前の住人の方がほとんど持っていかれましたので新しい方が見えた時に直ぐ住んでいただけるよう準備しただけですので」
「お代は?」
「必要ありませんよ」
「じゃあお言葉に甘えさせていただきます」
「もし何かありましたらわたくしにお話ください 出来ることはするよう申しつけられておりますゆえ」
「その時はお願いします」
立派な家具を揃えてくれたオルフとオキに感謝しつつ店を後にする。
オルフとの夕食のためまた来た道を戻る最中、オキに話しかけられる。
「ライト様」
「はい」
「夕食の時間までまだ時間がありますがどこか案内しましょうか?」
「いやいや大丈夫ですよ 開店まで結構時間もありますしね」
「そうですか・・・」
「はい」
「そうだ少々お時間いただけますか?」
「ええ いいですよ」
「ライト様の今後のために冒険者ギルドへ参りましょう」
オキはそう言うと大きな建物に入っていく。




