表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/68

58

「お妃様とかどう、アリーシャは背が高いし、スタイルもいいから映えると思うんだよね」


顎に手をやりながら真剣な表情で言った凛子(りんこ)は、冗談で口にしたようではないようだ。


「ええー、絶対かっこいいじゃん、それはそれで有りだなー」


手を組んで嬉しそうにそんなことを言う美緒莉(みおり)も全く馬鹿にしている様子がなく、本気でいいと思っているようだった。


「アリーシャが困惑しているようだからその辺でやめてやれって」


部活が終わった後、帰宅前にいつもの四人で集まれたので、アリーシャの自転車が置いてある駐輪場で(さえ)に言われた、もし白雪姫が出来なかった時の話を皆に相談した。

そして相談した結果がまさかのお妃様だった。


「日本では割と悪役って人気なんだよ。海外では結構嫌われるイメージが強いかもしれないけど」


そうなの、悪役だよ、できればやりたくないんじゃないの。

白雪姫のお妃様は、アリーシャの中では外れ役だ。

だって、白雪姫の美しさに嫉妬して、意地悪して、殺そうとして、最期は雷に打たれて死んでしまう役だ。

原作では灼けた鉄の靴を履いて死ぬまで踊るとか、そんな感じの最期だったはずだ。

そんな役の一体何処がかっこいいというのだろうか、何が原因で人気になっているのだろうか。

アリーシャは一人で静かに混乱していた。


「まあ、他にやりたい役って言ったって、選択肢はそこまでないんだからじっくり考えておきなよ。それはそれとして、明日の昼休み。作戦会議するからね」


(さえ)は一人帰路が別なので、先に歩き出してそう言った。


「作戦会議?」


「そ。オーディションに勝つための、作戦会議」


また明日ねと手を振って去って行った(さえ)を見送り、残った三人は顔を見合わせ首を傾げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ