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「」
凍てつく体に鞭を打ち、叫ぶ心にクリアさを。
誰もが無意識のうちにする行動。
容赦ない気候の辛さを気にしないように。
揺れる視界にイ常はなく。
『ナンデモナイ』と信じ込ませる。
無意識を意識的に。
彼の特異さはその一点に集約されているだけのこと。
さあ、いつものように言い聞かせよう。
自身はただの機械にすぎないのだと。
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決して過ちではありませんでした。
その時その時の最善を尽くしているだけのこと。
今回はたまたま、それが終わりを告げる鐘の音だったという、至極単純な帰結だったのです。




