天使
ランニングを終えた後、私は自室でシャワーを浴び水分を補給した後、家着用のワンピースをメイドさんに着せてもらう。
家着用のワンピースといっても流石お嬢様。
袖や裾にレースが施されている実に上品なワンピースを着せられた。
着替えてからは朝食までの時間を読書などをして過ごす。
読書といっても、大人が読むような分厚い本を読むわけではない。
私は今五歳児なので、難しい本は読まないようにしている。
だって五歳児がすっごい分厚い本を真面目に読んでいたらびっくりするでしょ?
アリアさんもレイモンドさんも親バカだから、そんな場面に出くわしたら
『うちの子は天才だわ〜!!』
『当たり前だ!俺たちの子なんだから〜!!』
って大騒ぎするに決まってるし。
挙げ句の果てには屋敷内でパーティーを開きそう・・・。
ああ、そんな場面が易々と想像できる。
恐ろしいっーー!!
ブルブルと身体を震わせていると、コンコンと部屋のドアがノックされた。
「どうぞ。」
そう返事をすると扉を開けて入って来たのはメイドさん。
「失礼します、お嬢様。お食事のご用意ができまし
た。」
「わかりました。今向かいます。」
私は読んでいた本を閉じて、自分を呼びに来たメイドを連れて自室を出た。
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自室からダイニングルームへと廊下を歩いていると、ある人物とばったりと出会う。
私は自分の目線よりも下にいるその人物を見て瞳を輝かせる。
そしてそれは向こうも同じだったようで。
「ねぇしゃま〜。」
私を視界の端に捉えた途端、トテトテとこちらへとやってきた。
ああ、天使!!
こちらへおいで!!
「どうしたの、リリー。姉様に何か用かな〜?」
そう言いながら私は彼女を抱き上げる。
彼女の名前はリリアーナ。
私が三歳になる少し前に生まれた天使(妹)だ。
「あのね〜、ねぇしゃまがいたから''おはよう''って言おうと思ったの〜。」
「まあ、そうなの!姉様とっても嬉しいわ。」
「えへへ〜 /// おはよう!ねぇしゃま〜。」
「おはよう。リリー。」
私が挨拶を返すとパァーと表情が輝いた。
か、可愛い〜〜!!
外面では平静を保っているが、内心では天使の可愛さに絶賛発狂中だ。
天使は容姿から言動まで全て天使だ。
サラサラの金髪は光を反射してキラキラと輝き、パッチリとした紅緋の瞳には長い睫毛が影を落としている。
そしてこの愛らしい笑顔や話し方。
私は天使にデレデレだ。




