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《 恋の仕方 》
年月の流れで人は変わっていきます。
私自身も変わったと思います。
以前は、虫に恋をする花のようでした。
私に留まってくれないと解っているのに、自分とは違う世界を生きている姿に惹かれて。
「キミの蜜が一番美味しいよ」
そんな言葉を信じた振りをして自身を騙し、他の花に翔んで行く虫を追いかける事も出来なくて。
それなら花でいるのは止めて、食虫植物でいようと思っていた時もありました。
あらゆる言葉を信じる事はせず、懸命に作った濃厚な蜜の香りで誘っておいて、近寄ってきた虫は全て喰らってしまおう…と。
けれど今は、虫には恋をしなくなりました。
同じ世界で生きていて、共に陽射しを浴び 共に風に吹かれ 共に朽ちてゆく、すぐ傍で寄り添って咲いている花を、純粋に愛しく想うようになったのです。
これから先、この命在る限り生きていくのなら、このような恋が私を満たしてくれると思う今日この頃。




