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俺の描いた物語による末路 ~300人の小説家のバトルロワイアル~  作者: この星にいる誰か
第3章「狂愛と その目に見える ”僕TUEEE”」
80/80

瞬く

作者「課題が多くて忙しいって理由で、2週間も黙休みした作者がいるらしい。イッタイダレダロ」



【桐島 剛】


「安心して、僕が終わらせるから。」


……今目の前にいるのは、本当に進なのか?

見た目は全く同じで、俺が付与した氷魔法を使っているのは確かだ。

だが、何かが違う。

勇気の仮面なしで、ちゃんとコミュニケーションが取れている進を見ると、違和感しかない。


「シャロォン!」


「くっ、進危な……」


「シャ……ロォォォ……」


「っ!?」


……何が起こったか、全く分からなかった。

モンスターの体が、一瞬にして氷漬けになっていた。

それも、逃げる場所を残さないよう全体的に。


「……進!?」

「え、一体何が……!?」


進は、攻撃する素振りすら見せていない。

手をかざす素振りも、魔法を使う構えも。

そして……進からは氷の魔力すら感じなかった。

一体どうなってるんだ……?




【主催者の男】


「っ!?まずいですよ!?進があり得ない位強くなってますよ!?」


「……Xから聞いたが、この世界のかつての神”カグラ”がそうさせたらしいな。」


「あのキメラ、清水を食べたから、紫の飴で能力を継承する可能性が……!」


「確かにまずいな。進と自我を持ったXの分身、この二人の記憶は()()()()()()消せたが、かつて麻生が持っていた”心読み”が進らに渡ったら……あいつを出すか。」


「え、もうですか!?」



【渡辺 進】


「……はぁっ!」


僕は空に浮かぶモンスターを氷漬けにして、その氷を……


「ふっ!」


大きな氷の丸太を形成して潰した。

飛び散った体は全て固体となって動かない。再生したりはしないと思う。


「ふぅ……」


渡辺 進として戦ったのは、18年ぶりになる。

体が成長に追いついてないから、全力は出せそうにない。

もっと強くならないと……


「おい、進……?」


戦いが終わった僕に真っ先に話しかけたのは剛だった。


「何というか、まぁ……まるで人が変わったようだな。別人レベルで強くなってるし。」


「……死んでから色々あったからね。」


チオニスとして異世界を生きた18年間、剛に言った方が良いのかな?


(……言わない方が良いんじゃないか?)


クロちゃんがそう言ったので、隠すことにした。


「これ、勇気の仮面だが……今のお前に必要か?」


僕が死んでから持っててくれたみたいだ。

異世界でコミュ力を鍛えたから、今は必要ないかもしれないけど……


「取っといてくれるとありがたいかな。」


「分かった……本当に何があったんだ……?」


剛はアイテムボックスに勇気の仮面を入れた。



それにしても、剛だけじゃなく井東も大西も割橋も、18年ぶりに顔を……


「……りーくん……だよね?」


……誰ぇ?

本当に記憶にない女子が、よく分からないあだ名で呼びかけてきた。


(……結じゃなかったか?豚田に洗脳されてて、お前を演じた俺と戦った。)


結……結……

確か、時間停止の人だっけ?

黒髪で、アニメから出てきた人みたいに顔が整っていて、胸が少し大きい。


……本当に、結という名前と持っていた能力。

それから僕の体を使ったクロちゃんが殺したという記憶しかない。


「えーっと……?」


「な、なぁ進?知り合いなのか?それに”りーくん”って……」


「……りいいいいいいいくうううううん!」


「うっ!?」


結がいきなり僕に抱き着いてきた。

……どういう事ぉ!?


「……へへっ、大きくなったけどこの安心する臭いは変わらないねぇー。」


「?????????」


いきなりの出来事に言葉が出ない。

どこかで会っただろうか?


「ねぇねぇ、久しぶりによしよししてぇー!」


(ムギュッ)


「……。」


胸が当たってるんだけど。

どうしたらいいか分からなかった僕は、とりあえず言われた通りに頭を撫で……


「……ねぇ、違うでしょ?」


「……え?」


「りーくん、いつも私によしよしする時、右手で撫でてるでしょ?何で左手で撫でてるの?」


「……え、何」


「もしかしてりーくんじゃないの?でも臭いはりーくん、それにその顔つきも私が想像した大人のりーくんと同じ。ねぇ、あなたはりーくんなの?それとも私の事忘れちゃったの?ねぇ、ねぇ!」


「……え」


これがヤンデレっていうものですか?

撫でる手が違っただけだよね?というかまずりーくんって何?


(カグラが言ってた”幼馴染”なんじゃないか?)


あーそういうこと?

でも僕と幼馴染って……

よく分からないので、僕は結にこう言った。


「……さっきからついてこれてないんだけど、君は誰?」


「……え?」


結の目が急に真っ黒になる。

……目のハイライトはどうやって消してるんだろうか。


「僕が未神 遼二って名前で昔生きてたのは知ってて、八歳の時に僕が死んじゃったらしいね。でもこうして生きてるんだけど、八歳までの記憶が全くないんだよね。君は幼馴染か何か?」


「……なんで」


「え?」


「なんで!!」


「……ぎぃ!?」


急に力が強くなって、僕に離れる隙を与えない。

そんなに強いなら、あのモンスターを倒せたんじゃ……?


「なんで死んだ位で私の事忘れるの!?私は死んでからもずっとりーくんの事を考えてたんだよ!?生きてた時も、ずっと、ずっとりーくんの事を愛してて、りーくんも私を愛してくれたのに!?なんでそんなあっさり忘れるの!?死んでから私の事どうでも良くなったの!?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」


「……おい、進?」


抱き着かれた時は近くで頬を染めていた剛だったが、今は心配してくれている。


「ごめん、本当に覚えてな……」


(パリィン!)


「……っ!?」


急に何かが割れる音がした。

少なくとも、僕と結に関する音ではない。

音がしたのは……モンスターの死体からだ。


「な、何ですかこれ!?」


井東が見てるところに視線を合わせる。

そこには、”宙に浮かぶ10枚のクッキー”があった。


「これは何だ?」


割橋がその内の2枚を手に取ったその時。


(ビュウウウン!)


「……何だ?」


黒い光に覆われた誰かが、1枚だけ回収した。


「……これをお前たちに渡すことはできない。」


「……誰だ?」


「……ミスターZ。」


ミスターZ?

自己紹介が済んだ途端、彼はすぐに去って行った。


進(遼二)に少しヤンデレっぽさをちらつかせてる結。

その一方で、キメラが落としたのは紫の飴ではなく、クッキーだった!

そしてミスターZがその内の1枚だけを回収したが、この10枚のクッキーは一体!?

次回『分ける』

つづく!

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