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128 呪怨百足 (改訂-5)

【呪怨百足】をお送りします。


宜しくお願いします。




【第二部隊】


 クレオパトラ七世

 レベル110 女王(クイーン)

 バロフ・バルバロッサ

 レベル85 戦士長(チーフファイター)

 ジャンヌ・ダルク

 レベル145 大教皇(アークエンプレス)

 安倍晴明

 レベル115 大妖術師(アークソーサラー)

 ビリー・ザ・キッド

 レベル117 銃士(ガンナー)

 ウィリアム・マーシャル

 レベル109 聖騎士(ホーリーナイト)

 メイデル・リ・シャーリー

 レベル75 魔法騎士(マジックナイト)




 紙で出来た人形が舞う……


 晴明は道満が召喚した鬼どもを、


 式神を使って打ち倒す。


 蘆屋道満が実行しようとした、


 百鬼夜行……


 平安の都を地獄に変えようとした……


 だが……本当の地獄はここにある。


 ロード・グランデ大迷宮の第五階層からグラウスとは別ルートを進んだクレオパトラ第二部隊は、凄じい死臭と格闘していた。多くの妖魔を生贄にしているのか、夥しい死体が折り重なっている。



「この凄じい死臭……エリザベートの時みたいですね……」


 晴明は式神を多数放ち、先行させて罠やモンスターの有無を確認しながら慎重に進む。



「生き物が腐った臭いじゃな。妾は苦手じゃ……ヒロトはもう出発したかのぅ〜」



 クレオパトラはスカーフを口に当ててマスク代わりにしている。手にした錫杖に灯をともして、辺りを確認しながらすすむ。段々と瘴気が強くなってくる。



「なんだな? あれは? 」



 ビリーは、バレットM82のスコープ越しに異様な光景をみた。巨大な百足の化け物が、戸愚呂を巻いている。その周りには妖魔達の死骸が散乱している。その百足の化け物の足は全て鋭い剣で出来ている。散乱した死体も、百足の動きに合わせて蠢いている。どうやらゾンビ化している様だ。


 

「……あれは日の本の化け物です。琵琶湖辺りの山深い所に出ると言われる大百足。様々な悪霊、怨霊の集合体が長い年月で実体化した化け物。三体ですね〜」

(……何故? 日の本の化け物がここに居る?? 以前に道満が召喚したのか? 最上位の怪異を召喚するには、古神道の奥義を習得している必要がある……)



 呪怨大百足(ジュオンムカデ) レベル110



 晴明がすぐに懐から呪符を取り出して投げる。呪符は巨大な白い蠍に変化して、大百足に襲いかかった。



「もう! 本当、気持ち悪い! 」



 ジャンヌもすぐに祈りに入る。皆の身体がほんのりと青い光に包まれた。身体強化と、自動回復が付与される。



「俺たちも行くぞ! 」

 ウィリアムが先行し、その後をバロフとメイデルが走る。



 ズガガガガガガガンンンンンン!!!



 ビリーの精密射撃が始まった。

 大百足の甲殻と甲殻の間の隙間に徹甲弾を撃ち込む!

 たまらず、大百足の一匹が、宙に跳ね上がり、メイデルの頭上から襲いかかる。それをウィリアムの横殴りの一閃が、硬い大百足の甲殻を断ち切るが、真っ二つには出来ない。

 のたうち回る大百足の頭に、バロフが大上段に構えた巨大戦斧を振り降ろす!! 大百足の頭に食い込むが、頭を激しく振り回してバロフを跳ね飛ばした!



「地獄の火炎よ! 爆裂せよ!! 」



 クレオパトラが錫杖をのたうち回る大百足に向けて意識集中すると、無詠唱で、爆裂攻撃が連続発生する! ただの爆裂攻撃ではなく、地獄の黒炎を召喚した爆裂攻撃だ!

 ウィリアムはすぐに次の大百足に向かって真空の刃を次々と叩き込んで行く!

 剣で出来た百足の足がウィリアムに四方から襲いかかるのを、晴明の五芒星結界が防いでくれた。



「ヘッドショット!! 」

 ビリーが発射した魔力のこもった弾丸が、大百足の目を狙い撃ちにしていく。



「硬い奴らじゃな! 」

 バロフが巨大戦斧を軽々と振り回して、ブーメランの要領で大百足に向かって投げた。回転しながら凶悪な威力の戦斧が大百足の胴体を切り裂いて戻ってくる。

 胴体が断ち切られても、まだ大百足は蠢き、クレオパトラ目掛けて飛ぶ様に走ってくる。



 「雷鳴剣!!  ウォォォオオオ!!!!」



 メイデルが刀身に風雷精霊の雷爆呪文を付与して、クレオパトラに突進して来る大百足を腹側から縦に切り裂いて行く!! 



「舐めるなよ! 化け物共! 」




◆◇◆




 「魔導団の連鎖爆裂攻撃後に、銃士隊一斉射撃! 」



 シリウスは連合軍をグランパスを越えて、ロード・グランデ大森林にまで進軍させていた。各軍との連携も上手くいっている。ロード・グランデ大迷宮に近づくほど、敵の個体は強力になってくるが、攻撃は散漫で対処可能だった。遠方にアヴァロンの姿も見えて来たところだ。



「この分であれば、後三日ほどで、大迷宮の入り口に到達し、アヴァロンと合流できるな。ジークフリード殿に連絡を! 」

 カルミナの受け答えも弾む。



「ああ、本国からの第二陣も出立した。あとは陛下達次第だ。祈るしかあるまい……」





【呪怨百足】をお送りしました。

今後、敵がどんどん強くなっていきます。

(映画 呪怨を観ながら)


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