表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/92

90 ヴァイア防衛戦 弐 (改訂-5)

【ヴァイア防衛戦】弐をお送りします。

遂にゴドラタン帝国が反旗を翻しました。

急展開の今回です。

宜しくお願いします!

 見渡す限りの草原。



 遥か彼方にみえる黒金の光。



 ライアット公国の東方にある第二都市カルーナ。ここはライアット公国東方の最大都市でアリストラス皇國、ゴドラタン帝国との交易中継地点でもある。ナイアス大陸西方地域からパルミナを経由してゴドラタン帝国、はてはナイアス大陸東方地域にまで伸びる交易路の要所だ。古くはアリストラス超帝国崩壊後には街が成立していた記録があり、当然ゴドラタン帝国よりも歴史は古い。ライアット公国自体、元々はアリストラス超帝国の地方の有力貴族だった。アリストラス皇國のサージェス家とは縁戚にあたる。

 そのカルーナから東北方向に騎馬の大群が見える。一羽の白い鳩がヴァイアの街を目指して飛び去った。



「敵襲!! 敵襲!!! 」

 物見から敵の来襲が知らされる。



「ゴドラタン帝国第一軍が越境して来ます! 」

 伝令兵が城の広間で報告を行う。


「遂に来たか……公国とヴァイアの街に連絡兵を走らせろ! 籠城に入る! 」




◆◇◆




「ヒロト! ゴドラタン帝国第一軍が動いた! 」

 マーリンの使い魔からの報告だ。マーリンは本当にヒロトの予想が当たって信じられないと言う顔だ。



「シリウス団長へ通達、ゴドラタン帝国第ニ軍の後方へ赤鷹騎士団を展開! 」

 このタイミングでか? どう収拾つけるつもりだ? シリウスは苦虫を噛んだ顔で指示を出す。



「九郎に任せるしか無いな。間に合うか? 」

 直ぐにヒロトは戦術マップを表示して、新たに陣形を組み替えてゆく。



「ゴドラタンめ! 戦闘を放棄するつもりか? 」

 武蔵はゴドラタン軍の不審な動きを見逃さなかった。ゴドラタン帝国第ニ軍は大きく迂回して魔獣の軍団を回り込み、戦線から離脱する動きを見せた。



「奴らが抜けた穴を魔獣の軍団に埋められます! 」

 総司はマンティコア二体ほぼ同時に片付けながら叫ぶ。



 「シリウスが対処する! それよりも数が多すぎる。退路が絶たれるぞ! 」




◆◇◆



「メイデルちゃん〜。ここは任せたよ〜」

 そう言っておもむろに城壁からビリーが下に飛ぶ!



「ビリー隊長!? 」

 


「下に行って総司達の裏に回ろうとしている敵をやってくるだよ〜」

 何処までも受け答えが軽い。大あくびをしながら、眠そうな顔を撫でている。



「お一人でですか?? 」



「じゃあ! 行ってくる」


 笑顔でそう言い残し、ビリーは猫の様に身軽にその体を城壁から地上へ踊り出て、前方の戦場へ走る。飛びかかってきたグリフォンをライフル銃の一撃で屠る!



「ヘッドショット! 」



 マンティコアが十数匹、ビリーを囲む様に襲って来るが、ビリーは涼しい顔で、ライフルを捨てて腰のリボルバーを抜き、一気に殲滅する!



「す、凄い!! 」

 メイデルは初めてビリーの本格的な戦闘を見た。普段からは想像もつかない。凄まじい速さで敵を屠って行く。



「リロード! 」

 撃ち終えた薬莢を捨てて、次の弾丸を込める。異常な速さだ。あっと言う間に、総司の抜刀隊の後方にまで到達した。

 キメラが三体、左から来る。



「これでも喰いにゃ! 」

 特殊弾頭【炎獣】を立て続けに打ち込み、三体が爆炎に包まれ炸裂する!



「ビリーさん! 」

 総司とビリーが背中合わせになった。



「次来るだよ! 」

 そう言いながら、またキメラにヘッドショットを喰らわした。

 



◆◇◆




 カルーナから西に二十五デルの地点をゴドラタン帝国第一軍に向かって九郎の遊撃特別大隊改め、遊撃特別連隊は疾走していた。

「何の為に奴らはカルーナを押さえにかかるんだ? 」

 ウィリアムが九郎と並走して話しかける。



「カルーナはゴドラタン、アリストラス、そしてライアットの3カ国の交易中継地だよ。あそこを押さえてアリストラス軍の補給を断つつもりだよ〜」



「だが、そんな事は奴らにとっても得策では無いだろう? ライアットが落とされたら、次はアリストラスかもしれんが、ゴドラタンかもしれん」



「だからさ。ヒロトはこの動き自体が目眩しかもしれないってさ」



「目眩し? 」



「ゴドラタン帝国の皇帝は無駄な事はしないんだと」






 ヒロトは戦略モニターごしにゴドラタン皇帝の事を考えていた。


 「彼が本当にナポレオンの記憶を継承しているなら、無駄な事はしない。全ての行動には意味がある……マーリン俺の身体の事は大丈夫だよ。力を抑える事にするよ」



「本当じゃな? 」



「ああ、本当だ」

 ヒロトはそっとマーリンの肩を抱き締めた。



◆◇◆




「魔獣だけでは心許ないな……」



「では猊下! 私が参りましょう」



「いや。お主は黒騎士を頼む。彼奴の宝珠を奪え! 」



「わかりました! 」

 黒装束の男は、この世の者とは思えない程の邪悪な笑みを浮かべた。




「ならば、私がヴァイアに参りましょう。闇風をお貸し下さい」

 聖職者の様な出立ちのもう一人の男が、負けじと邪悪な笑みを浮かべる。



「許す! エレクトラと、かの征夷大将軍をやれ! 」



「ははぁ!! 」



 闇の様に濃い圧力(プレッシャー)の二人は同時に姿を消した。




【ヴァイア防衛戦】弐をお送りしました。

これからゴドラタン帝国との二正面戦に突入するのか?気になるとこです。

(OVA トップをねらえ!を観ながら。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ