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「やっぱり、その手紙を開けないとだめなんじゃないですか?」
「それこそ、絶対にヤバい状況だろう。考えてみろ?この状況でキョンシーなんて来られたら発狂もんだぞ。」
「あら?キョンシー可愛いじゃないですかー。少なくとも、私には大概の事は利きませんし。」
そうなんだよな。こいつにとっては、ほとんどの事が他人事になるわけだ。
実際、こいつ自体が人間と言うには規格外すぎる存在だからな。
俺としては、厄介な事を厄介な奴が持ってきてる状態でしかない。
「それでどうするんです?明かない棺をいつまでもまさぐっても仕方ないと思うのですが?」
「言い方。お前、本当に年齢と使う言葉が一致してないぞ。そんなんじゃ、後々困るぞ?」
「そうですか?特に困るとは思いませんけど・・・。」
調べてみてわかったが、この棺、つなぎ目の内側に何か彫ってある。
物理的なロックで開かないわけじゃないという事は、この彫り込まれているのは呪詛か?
おいおい、勘弁してくれよ?呪詛が彫り込まれてて、それがロックの代わりとか、完全に黒な案件じゃねーか。
「流石にこれは俺の手には余るぞ。」
「何開ける前から弱気な事を言ってるんですか。こういうのはですね、母様曰く、ノリと勢いで行くのが大事と!」
「そんなギャグみたいなノリで開けようとしてるんじゃねーよ!あ。」
隙間に、マイナスドライバー突っ込んで、呪詛の文字を削って開けやがった。




