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封筒の両面を見るが、やはり住所は書いてない。
透かして見ても、中に手紙らしきものがあるとしかわからない。
「なぁ?これの何処が住所のわかる物なんだ?」
「中に書いてあるじゃないですか。住所らしきものが。開けてみたら良いのでは?」
何で中に書いてあると・・・そうだった、こいつの場合千里眼で見れてもおかしくなんだった。
かと言って、こんな見るからに怪しい封筒を開ける気にはなれない。
「悪いが、俺には見えない。代わりに読んでくれないか?」
「え~、嫌ですよ。面倒ですし・・・。さっきから私の事ないがしろにするし。」
「別に蔑ろにはしてないだろ?ちゃんとこうして相手してるじゃないか。」
本当だったら、すぐにでも追い出して優雅に久々の休暇を満喫したんだこっちは。
ただ、このまま追い出したら、この厄介な物がどう転ぶかわからない。
休暇を返上させられるのはごめんだからな。
「なんか、おざなりですねぇ。まぁいいですよ、読んでも。その代わり後で頭撫でてくださいね?あ!あと、尻尾のブラッシングも!」
「はいはい。暇があったらやってやるから、早く読んでくれ。」
「約束ですからね!それでは!・・・あ。だめです。これ、私無理です。」
何でだ?
それだけ自信満々にしといて、読めないってどういうことだ?
何か書いてあったのはわかるんだろう?
「だってこれ・・・私が習ってない漢字が使われてます~。」




