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story  作者: 岸村 改
1660/1675

22-5

封筒の両面を見るが、やはり住所は書いてない。


透かして見ても、中に手紙らしきものがあるとしかわからない。


「なぁ?これの何処が住所のわかる物なんだ?」


「中に書いてあるじゃないですか。住所らしきものが。開けてみたら良いのでは?」


何で中に書いてあると・・・そうだった、こいつの場合千里眼で見れてもおかしくなんだった。


かと言って、こんな見るからに怪しい封筒を開ける気にはなれない。


「悪いが、俺には見えない。代わりに読んでくれないか?」


「え~、嫌ですよ。面倒ですし・・・。さっきから私の事ないがしろにするし。」


「別に蔑ろにはしてないだろ?ちゃんとこうして相手してるじゃないか。」


本当だったら、すぐにでも追い出して優雅に久々の休暇を満喫したんだこっちは。


ただ、このまま追い出したら、この厄介な物がどう転ぶかわからない。


休暇を返上させられるのはごめんだからな。


「なんか、おざなりですねぇ。まぁいいですよ、読んでも。その代わり後で頭撫でてくださいね?あ!あと、尻尾のブラッシングも!」


「はいはい。暇があったらやってやるから、早く読んでくれ。」


「約束ですからね!それでは!・・・あ。だめです。これ、私無理です。」


何でだ?


それだけ自信満々にしといて、読めないってどういうことだ?


何か書いてあったのはわかるんだろう?


「だってこれ・・・私が習ってない漢字が使われてます~。」



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