第八話 ごみ屋敷と兄妹
白うさぎと、その手伝いのビルは二人で家で作業をしていた。
「ビル、そこは、もうちょっち左よ!そう、そこ。」
「へい、姉さん、こんな感じでよろしいですかぃ?」
「ええ、そこらへんの補修をよろしくね」
「へい、わかりやした。」
「あーあ、王をどうにかする方法かぁ…。」と、意味もなくため息をつく白うさぎ。
「姉さん、そんなこと言っていると、反逆罪で殺されますぜぃ?」
「冗談よ…あら、有砂じゃないの、久しぶりっ。元気にしてたー?」
そんなところに兄妹はやってきた。
「ええ、おかげさまで。」
「有砂の兄の佑紀です、お見知りおきを」と、挨拶をする佑紀である。
「へえ、有砂、お兄ちゃんいたのねー?なかなか、仲良さそうじゃない?」
「全然そんなことないですからっ!むしろ仲悪いですから!」と、有砂。
「またまたー、そんなこと言って照れちゃってーw」
「まあ、どこにでもいるような、兄妹ですよ?」というのは、佑紀。
「あら、そう?あ、どうぞそこにおかけなさいな?」
ベンチを指さしながら白兎は言う。
「あ、どうも」佑紀は軽めに。
「失礼します。」なぜか有砂は改まって…。
「今日はどうかしたのかしら?なにか聞きたいんでしょ?」
「ええ。たぶん以前、有砂に話してたことがあると思うんですが、それについてお話を聞くことはできませんか?」
「そのこと…ね?そうね、あなたたちにはもっと詳しく話したほうがいいかもしれないわね…。」
「なにか…あるんですか?」と、佑紀は突っ込んでみる。
「単刀直入に言うと、革命を起こそうとしてるのよ。」
「革命…ですか…?(やはり、この世界でも革命なんてあるんだな)」
「ええ、あなたも一緒にやる気はない?」
「俺は…俺には…革命なんてできないですよ…。」
「そう…わかったわ(いいえ、この子ならできるわ。)。話の前に…あなた達にその話の前に合わせたい人がいるの…。」
「これから、その人のところに行くんですかっ?」と、有砂は聞いてみる。
「いいえ、ここで、これからお茶会をやるから、あとちょっちしたら来るわよん♪」
「そうなんですか!」
「俺たち、そんな、お茶会なんて参加しちゃっていいんですか?」
「いいわよいいわよ!全然問題ないわ!」
そんな感じでわいわいしながらマッドハッターを待つ三人…