閑話:聖なる騎士骨格を持つ者
ネタバレはしたくないので今は言いませんが話が続けばあとで振り返ると面白いというのが僕にとっての閑話だとおもっています。
私が生きていた世界ではいつでもどこでもと言えるほど国同士の争いがあった。
それは戦争と呼ばれる物でその原因というものは大きな物とも小さな物とも言えるものであった。
思想の違い、信仰する神の違い、「宗教」たった二文字で示されるこの言葉によって私たちは日々を争いそれぞれを信じる神様に祈りを捧げ命を捧げすべてを捧げて争いあった。
私の国ルーナでは月の主神ルナ様を主と捧げた国であった。ルナ様の元に集まりし騎士団を誰もが誇らしげであり、また力を持っていた。その中でも近衛隊長に関してはルナ様から直々にお言葉を頂き騎士骨格を頂いた。
ルーナでは騎士になり経験を積みルナ様にお目をかけられるほどの者になると騎士骨格と呼ばれる物が与えられる。それは神聖な物でありまた強大な力を持った物であった。
遠距離で与えられるすべての物を弾けるほどの肉体を作り人間では耐えられない物理的攻撃も耐えれるようになる物だった。
例え眉間に弓を放たれても皮膚が破られることはなく、首を斧で叩ききられようとも一切浸食できずに放ち手は命の灯を終えるだろう。
ただし頭部を砕かれたり、心の臓を貫かれたりしたらその人生は終としてしまう。
だがその中でも近衛隊長と呼ばれる物に関しては人の枠を超える聖なる騎士骨格を与えられる。
聖なる騎士骨格は通常の騎士骨格と呼ばれる物とは騎士骨格が骨だけではなく体の生命の1つ1つまで骨格化される。これは現代でいう細胞と呼ばれるものが騎士細胞に変化されるわけである。
私の住む国の近衛隊長と呼ばれる者は人とは違う物。姿は人と似たモノというのがこの国に対する近衛隊長だ。だから彼女ら彼らは畏怖と敬意から「近衛殿」と呼ばれる。
別段近衛隊長1人に対して近衛が存在しているわけでもなく他の近衛もいるわけだが「近衛殿」を指す言葉は代々近衛隊長1人のみである。
死すことができず任命を解かれるまで死ぬことを許されない矛であり楯である近衛隊長。
当代130代目近衛隊長の名はサクラ。彼がその名を呼ばれることはなくただ一言「近衛殿」。
聖なる騎士骨格を持った近衛殿の話を始めよう。




