表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/100

再びの修行




 カルは竜の口に向かっている。サンドラのもとを離れて早、3ヶ月程が経っていた。その間に色々な事が起こり、カルの状況も急変している。今はその事と父を殺したと思われる、ドラゴンの暗殺者の事について、サンドラに確認するつもりだった。


 キンクウの祠に辿り着いた。いつものようにネックレスを使い、巨大な部屋に向かう。グリムが立っているのが見えた。


「グリムさん、こんにちは」

「カル・エイバース確認した…元気そうだな、カル」

「相変わらずです、それではまた」


 カルは扉を開け、巨大な部屋に入って行った。サンドラとステラの姿があった。


「お師匠様、ステラさんこんにちは」

「おお、我が弟子よ、今日はどんな用件じゃ?」

「カルちゃん、よく来たわね」

「はい、あの、すごく驚かれることかと思いますが…」


 カルは自分が光の巨人の子孫であること、父もそうでウバクの民という結社のリーダーになったこと、ウバクはまだ存在し、科学という力を持っていること、そして、父を殺したのは食す者に雇われたドラゴンの暗殺者だったことを2人に伝えた。


「なんじゃと?お前がウバクの光の巨人の子孫で、結社の主になったと?しかも父親を殺したのがドラゴンとはな…」

「カルちゃんちょっとの間にすごい事になってるのね?」

「自分でもよくわからなくなってしまいました」

「ふむ、それでその科学とやらはどの様なものなのじゃ?」

「はい、何の素質のない者でも強い力を得られる、ウバクの民はそれを軍事利用させない為に守っているようです」

「誰でも強い力を得られるものとな…」

「とんでもない事になるわね」

「そしてその力を守る為に父さんは殺されました…」

「ドラゴンの暗殺者についてはこちらで調べてみる」

「ちょっと私も気になるわね」

「それとお師匠様、キスクにゲートを作って頂けませんか?」

「うむ、そうじゃのう。よし、明日にはゲートが使えるようにしておく」

「よろしくお願いします」

「カルちゃん、何かわかったら直ぐに伝えるわね」

「はい、それでは戻ります」


 カルは直ぐにキスク向けて移動する。この後ヨウの家に帰り、みんなと今後の事を話し合う。そしてジョシュさんにまた話を聞く。今は情報が少なすぎる、カルはそう感じていた。


 ヨウの家に着いたカルは、今後の行動についてみんなと話すことにした。もう夜になっていた。

「みんな、まだ敵の存在もよくわかってない、今後はどうして行くのかを考えなくちゃならないと思う」

「うん、そうね、とにかく敵がカルの事を知っているのか、ウバクの民の事をどれだけ掴んでいるのかを知らないとだと思う」

「そうですね、私もセシルに賛成です。とにかく情報を集めないといけないと思います」

「ああ、その通りだ、そして我らももっと強くならなければならぬ」

「そうだね、みんなもっと修行をしよう」

「そうだ私ももっと強くなりたい」

「はい、私達もカルを守れるくらい強くならないといけませんね」

「うむ、何かいい方法はないか?」

「…10日あればもしかしたら」

「もしかして時の間に?」

「うん、それしか無いだろうね」

「そこで修行が出来るのですか?」

「うむ、もし強くなれるのなら私は何でもするぞ!」

「明日聞いてみる、多分ステラさんが来ると思うんだ」

「そうなの、わかったわ」

「はい、では10日間は修行をするという事でいいですね」

「私はそれで納得した」

「わかった、ただし本当に死ぬ程苦しいよ、それでも3人なら絶対大丈夫だと思うけど」

「やってやるわ!」

「はい、本気でやります!」

「ああ、誰よりも強くなってやるぞ」


 3人は決意を固め、地獄の修行を行う事になった。もちろんカルも一緒に修行するつもりだった。


  …そして次の日


  予想よりも早くステラがやって来た。


「カルちゃん、他のみんなも元気にしてた?あれ、もう1人増えたのね、初めまして私はステラです」

「初めまして、私はダークエルフの族長ブリトニーと申します」

「実はステラさん、時の間をまた使わせて頂きたいのです」

「ええ、多分大丈夫よ、そっかまた強くなりたくなったのね?私がまたつき合ってあげるわよ」

「はい、よろしくお願いします。今回はこの3人も連れて行きます、そして本気で修行して欲しいのです」

「わかったわ、私に任せておいて」


 ステラはいつもの眩しい笑顔を向けている。ステラはゲートの使い方を教えて帰っていった。


  カル達はその数時間後に竜の口に向かった。ゲートを使うとそこは巨大な部屋の中だった。


「お師匠様、みんなを連れて来ました。我儘をお許し下さい」


  そう言ってカルは深々と頭を下げる。


「カルよ、お前は本気で戦う覚悟は出来たのじゃな?」

「はい」

「うむ、ではお前に最後の力を授けよう」

「最後の力ですか?」

「うむ、ここでは狭過ぎるの、外に行くぞ」


  4人はサンドラとゲートをくぐり、竜の口の外に出る。


「しかしこの姿では問題あるのう」


  そう言うとサンドラは力を解放する、姿が変貌を遂げる。金色の巨大なドラゴンに変わる。その姿は雄雄しく美しかった。


「これがサンドラさんの…」

「竜王様…」

「ゴールドドラゴン…」


《良いかカルよ、これから授ける力はドラゴンブレスじゃ!》


「ど、ドラゴンブレス…ドラゴン最強の力を僕に…?」


《そうじゃ、この最強の力をお前に授けよう、しかと目にするのじゃ》


「しかし、人間にも使えるのですか?」


《無論じゃ、お前に使えるよう我が自ら享受しよう」


「よろしくお願いします!」


 ゴールドドラゴンの背中のヒレが激しく輝き出す。その口から強大な力が溢れて行く。やがてその力が放出される。辺りを振動させ、放出された力は大地を削りながら移動して行く。後には何も残らなかった。


「…凄まじい」

「これがドラゴン最強の力」

「…」

「…」


 サンドラは人の姿に戻った。


「カルよ、この力を授ける、心して励むが良いぞ」

「はい!」


 カルはサンドラを改めて誇りに思った。誰よりも強く誰よりも美しいこの最強の存在を。カルは自分に誓った、必ず今よりも強くなると…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 励みになりますので、評価の方をよろしくおねがいします!  なるべく続ける事ができるよう努力致します!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ